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更新日付:2024年1月31日 / ページ番号:C003125

咽頭結膜熱(プール熱)

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咽頭結膜熱は、ヘルパンギーナや手足口病と同じく、毎年初夏から秋にかけて流行する「夏型感染症(いわゆる"夏カゼ")」の代表的な疾患です。

咽頭結膜熱とは

咽頭結膜熱は、咽頭炎(ノドの発赤、痛み)・結膜炎(目の充血、痛み・かゆみ、目ヤニ)・発熱の3症状を特徴とするウイルスによる病気です。主に中学生ぐらいまでのお子さんがかかります。プールで感染することも多いため、「プール熱」とも呼ばれています。

市内の流行状況

市内の流行状況については、最新の感染症発生動向調査週報をご覧ください。

感染経路:タオルの共用は避けましょう

原因となるウイルスは、アデノウイルス3型を中心に2, 4, 7, 11, 14型などです。感染者の口の中や腸で増殖し、鼻水や目ヤニ、だ液や便に排出される特徴を持っています。
感染経路としては、飛沫感染(鼻水やだ液に含まれているウイルスが咳やくしゃみなどで飛び散り、吸い込んでノドにつくことにより感染)、接触感染(患者が使用したタオルやコップ、さわったドアノブなどを介して汚染された手で目や口、鼻をさわることにより感染)に加え、咽頭結膜熱の場合は汚染された水から目(結膜)への直接侵入が考えられています。
患者からは症状が出る前から、症状が落ち着いたあとも1か月近くウイルスが排出されることがあります。プールでの集団発生事例では、タオルの貸し借りによる感染の拡大があったようです。

症状:脱水に注意して

ウイルスに感染してから症状が出るまでの期間(潜伏期間)は5から7日です。
まず、発熱(38度以上の高熱)とノドの痛みが現れます。結膜炎は片方の目の下側から始まり、上側と反対側に広がっていき、両目の結膜炎になります。咽頭炎・結膜炎・発熱の3つの症状が揃わないこともあります。他に首のリンパ節が腫れたり、頭痛などの発熱に伴う症状がみられます。これらの症状は3から7日程度続き、目の症状が最後まで残ることが多いようです。
咽頭結膜熱には、専用の治療方法はなく、対症療法になります。高熱が続いたり脱水が強い場合には、解熱剤を使ったり、点滴を行うこともあります。また、目の症状が強いときには、点眼薬など眼科的な処置が必要なこともあります。一般には、安静水分補給を心がけておけば、1週間程度で回復します。ただし、乳幼児や老人などの抵抗力が弱い人がアデノウイルス7型に感染した場合、肺炎を起こすなど重症化しやすいと言われています。高熱が続いたり、咳・たんがひどい場合は、医療機関に相談してください。
家庭では、安静水分摂取を心がけます。ノドの痛みのために、飲食が不十分にならないよう、酸っぱいもの・味の濃いものなどを避け 刺激の少ないものをとるようにしましょう。ゼリーなど水分が多く口当たりの良いものは食べやすいでしょう。
なお、児童・生徒は、学校保健安全法で主要症状が消退した後2日を経過するまで登校しないこととされています(医師により伝染のおそれがないと認められた場合はこの限りではありません)。

予防方法:手洗いをしっかりとしましょう

手洗いの徹底が基本です。特に患者が身近にいる場合は、患者自身はもちろん、周りの人も、意識的に手を洗いましょう。また、目にウイルスを運んでしまう可能性があるので、目はこすらないようにしましょう。
プールを介しての流行が知られているので、プールの前後にはシャワーをしっかり浴びましょう。また、患者とはタオルなどの共用は避けましょう。

さいたま市感染症情報センタートップページへ

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