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更新日付:2023年11月22日 / ページ番号:C003120

ヘルパンギーナ

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ヘルパンギーナは、咽頭結膜熱(プール熱)や手足口病と同じく、夏季に流行する「夏型感染症(いわゆる"夏カゼ")」の代表的な疾患です。

ヘルパンギーナとは:高い熱とノドの痛い病気です

熱・のどの腫れ

ヘルパンギーナは、ウイルスによる咽頭(ノド)の炎症で、突然の高熱とノドの痛みを特徴とします。主に10歳ぐらいまでの小さなお子さんがかかりますが、原因ウイルスにはいくつかの種類があるため、ヘルパンギーナを繰り返したり、大人がかかることもあります。ノドの痛みは、口蓋垂(いわゆる"のどちんこ")の周りの炎症や、炎症のためにできた小水疱(小さな水ぶくれ)、それが破れてできた潰瘍(ただれ)が原因です。

市内の流行状況

市内の流行状況については、最新の感染症発生動向調査週報をご覧ください。

2023年の経過  ※報告週の対応表はこちらをご確認ください。

  • 2023年第25週に1定点当たりの1週間の患者数 6.25人(報告数:175人) となり、 流行警報レベル(1定点当たりの1週間の患者数 6人以上)となりました。
  • 2023年第27週に1定点当たりの1週間の患者数 7.54人(報告数:211人)となり、 ピークに達しました。
  • 第28週より減少し、第32週に0.84人(21人)となり、警報終息基準値(1定点当たりの1週間の患者数 2人未満) を下回りました。

感染経路:患者さんの触れたものに注意しましょう

原因となるウイルスは、コクサッキーA群ウイルスをはじめとしたエンテロウイルスです。ちなみに、エンテロウイルスとは、感染者のノドや腸で増殖し、唾液や便に排出されるウイルスのグループの名称です。そのため、感染者からくしゃみや咳で飛び散った唾液や、便に含まれるウイルスが、周囲の人の口に入って感染します。見落としがちなのは、感染者が使ったタオルやコップ、発病した赤ちゃんのオムツの世話をした後の手を介した感染です。

症状:突然の高熱から

ヘルパンギーナは、ウイルスに感染してから症状が出るまでの期間(潜伏期間)は3から6日です。まず、38度を越す高熱が突然起こります。発熱に伴って、熱性痙攣を起こすこともあります。熱は2から4日続き、その間、ノドの腫れが小水疱や潰瘍へと進んでいきます。ヘルパンギーナには、専用の治療法がありません。熱があるときの一般的な対処と同じく、安静と水分補給を心がけます。ノドの痛みのために、飲食が不十分となって脱水症状を起こさないように、刺激の少ないものを摂るようにしましょう。オレンジジュースをはじめとした柑橘系飲料は、ビタミンと水分補給ができますが、刺激が強いので避けましょう。また、味の濃い食物もノドの痛みを増強します。高熱が続いたり脱水が強い場合には、解熱剤を使ったり、点滴を行うこともあります。通常は1週間程度で症状が落ち着き、後遺症も残りません。しかし、まれに髄膜炎を起こす場合があるので、嘔吐を繰り返したり、頭痛がひどい場合は、医療機関に相談してください。

予防方法:手洗いが基本です

日頃から手洗い咳エチケットの基本の感染症対策をしっかり行うことが大切です。症状が落ち着いたあとも2~4週間にわたり便中へウイルスされることがあります。患者自身はもちろん、周りの人も、意識的に手を洗いましょう。また、患者とはタオルなどの共用をしばらく見合わせましょう。


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