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更新日付:2021年1月22日 / ページ番号:C060215
「泰平のねむりを覚ます上喜撰(じょうきせん)たった四杯で夜も眠れず」、開国を迫り来航した蒸気船に戸惑う江戸幕府の狼狽(ろうばい)ぶりを皮肉った狂歌です。幕末に流行した茶の銘柄、上喜撰になぞらえていることから、庶民に煎茶をたしなむ風習が定着していたことがうかがえます。鎖国の眠りから目覚めた日本は、世界という大海に放り出され、明治政府は、欧米列強という荒波に飲み込まれまいと、外貨獲得のため、横浜港から世界へ様々な物産を送り出します。当時、生糸が輸出の中核を担ったことは有名ですが、それに次ぐ輸出品が茶でした。
さいたま市域では、江戸時代に茶畑が存在したことは確認されていますが、特に、明治時代以降、政府によって茶の生産が奨励されるととともにその生産は盛んになりました。実際、明治14年に作成された迅速測図に目を通すと、現在のさいたま市域に多くの茶畑があったことが判ります。明治20年代には、市内各地に製茶伝習所が設けられます。市内の農家では、「ハマダシ」という横浜への茶の出荷を意味する言葉が伝わります。
この展示では、明治時代、飛躍的に巻き起こった製茶のムーブメントに着目し、さいたまにおける製茶の歴史、風土について紹介します。
・会 期 平成30年10月6日(土曜日)~11月18日(日曜日)
・会 場 さいたま市立博物館 特別展示室
・時 間 9時~16時30分
・休館日 祝日を除く月曜日、10月9日(火曜日)、11月6日(火曜日)
・入館料 無料
(1)江戸時代以前の茶の文化
(2)明治政府による茶の生産奨励政策
(3)さいたま市域にみる製茶の発展
(4)茶のある風景
日時:10月6日(土曜日)14時~15時
会場:さいたま市立博物館 講座室(エントランスホールから変更になりました)
申込:不要
演奏:伊東佑樹氏(東京ニューシティ管弦楽団所属バイオリニスト)、木村真理氏(ピアニスト)
費用:無料
日時:10月21日(日曜日)14時~15時30分
会場:さいたま市立博物館 講座室
定員:50名
申込:10月5日(金曜日)午前9時から電話で申込(先着順)
講師:大森正司氏(大妻女子大学名誉教授・農学博士・「お茶大学」校長)
費用:無料
日時:11月11日(日曜日)14時~15時30分
会場:さいたま市立博物館 講座室
定員:50名
申込:10月23日(火曜日)午前9時から電話で申込(先着順)
講師:岩下祥子氏 (国士舘大学文学部講師)
費用:無料
日時:11月18日(日曜日)14時~15時30分
会場:さいたま市立博物館 講座室
定員:50名
申込:11月7日(水曜日)午前9時から電話で申込(先着順)
講師:磨田顕寛(当館学芸員)
費用:無料
特別展開催に伴って、茶道各流派の先生方を講師として、お点前を披露しお茶を提供するイベントです。
日時:10月14日(日曜日)13時30分~15時
会場:さいたま市立博物館 エントランスホール
定員:50名
申込:開始30分前から整理券を配布(先着順)
講師:佐藤宗智氏(さいたま市茶道会常任理事)
費用:無料
日時:10月18日(木曜日)13時30分~15時
会場:さいたま市立博物館 エントランスホール
定員:50名
申込:開始30分前から整理券を配布(先着順)
講師:横田宗和氏(さいたま市茶道会常任理事)
費用:無料
日時:11月11日(日曜日)13時30分~15時
会場:さいたま市立博物館 エントランスホール
定員:50名
申込:開始30分前から整理券を配布(先着順)
講師:青山守一氏(青山茶舗店長)、原田紀子氏(浦和宿けやきの会代表)
費用:無料
日時:11月18日(日曜日)10時~11時30分
会場:さいたま市立博物館 エントランスホール
定員:50名
申込:開始30分前から整理券を配布(先着順)
講師:林順仙氏(大日本茶道学会本部教授)
費用:無料
博物館職員による展示解説をおこないます。(申込みは不要)
日時:10月28日(日曜日)及び11月4日(日曜日)。各日11時~・14時~(30分程度)
費用:無料
展示図録を販売しています。
販売価格 700円
図録規格 A4判、カラー、48ページ
重さ 270g
教育委員会事務局/生涯学習部/博物館
電話番号:048-644-2322 ファックス:048-644-2313