メインメニューへ移動 メインメニューをスキップして本文へ移動 フッターへ移動します


ページの本文です。

更新日付:2019年6月27日 / ページ番号:C036421

国指定特別天然記念物「田島ケ原サクラソウ自生地」保存管理計画

このページを印刷する

田島ケ原サクラソウ自生地

田島ケ原サクラソウ自生地は、サクラソウ自生地として唯一の国指定特別天然記念物です。約4.1haの指定地には、サクラソウをはじめとする湿生植物群落が発達しています。ノウルシやチョウジソウなどの希少種も生育し、様々な植物が季節を通して自生しています。大正9年(1920)に国の天然紀念物に指定され、さらに昭和27年(1952)には特別天然記念物に指定された貴重な文化財です。
荒川流域には、かつて田島ケ原のほかにもサクラソウ自生地が各所にあり、江戸時代から名勝地として親しまれていましたが、その後開発等で失われ、現在大きな規模のものは田島ケ原が唯一です。
サクラソウは、美しい花を咲かせ、さらに花の形や色の濃淡等に遺伝的な違いが多く生まれるため、江戸時代にサクラソウの園芸栽培が始まり流行しました。現在までに多様な品種が栽培されていますが、その多くが荒川流域のサクラソウ野生種を元に作られています。


sakurasouziseiti

自生地の現状と保存のための取組

国指定以来、保存のための植生管理や調査等、様々な取組が進められてきましたが、近年、サクラソウの生育数が急激に減少する等、自生地では多くの問題を抱えています。この問題を解決するため、さいたま市教育委員会では、平成22年度から25年度まで、保存管理計画策定事業を実施しました。事業では、現状を把握するための調査を実施するとともに、委員会を設置し保存のための方策について検討を重ね、平成26年3月に保存管理計画を策定しました。今後はこの計画を基に、保存のための取組を進めていきます。

保存管理の基本方針(概要)

1.自生地内での保全活動を進めます
指定当時の植生の維持に努め、植物種の保護、増殖、外来植物・侵入植物の駆除等、適切な管理を行います。

2.自生地周辺との一体的な環境保全を図ります
乾燥化等、自生地に深刻な影響を及ぼす自然環境の変化に対応するため、今後は、自生地内で完結する保存管理体制から、自生地周辺環境と一体的に保存管理する体制への転換を図ります。自生地周辺の環境を整備することによって、自生地への影響を抑制・低減化します。自生地周辺環境を管理する関係機関等と連携する場の整備を進め、自生地の保全と調和した環境整備を図ります。

3.自生地の価値を普及・啓発し、積極的に活用します
自生地の情報と認識を共有するための各種イベントを実施する等、市民との協働の醸成に努めます。

保存管理計画策定報告書

保存管理計画は報告書として刊行しました。内容については、添付ファイルをご覧ください。
刊行した報告書は、さいたま市立図書館でも閲覧できます。

『国指定特別天然記念物 田島ケ原サクラソウ自生地 保存管理計画策定報告書』
概要版
挨拶、例言、目次
第1章 保存管理計画策定の目的と経過
第2章 「田島ケ原サクラソウ自生地」の環境
第3章 「田島ケ原サクラソウ自生地」の変遷
第4章 実態調査と保全の取組
第5章 実態調査による現況と管理方法の評価
第6章 「田島ケ原サクラソウ自生地」保存・管理の課題
第7章 保存管理計画
引用・参考文献
※ 付編・写真図版については、刊行物をご覧ください。

関連リンク

この記事についてのお問い合わせ

教育委員会事務局/生涯学習部/文化財保護課 
電話番号:048-829-1723 ファックス:048-829-1989

お問い合わせフォーム