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ノロウイルス感染症について

 

 ノロウイルス感染症は平成18年の秋から冬にかけての大流行により、注目されるようになりました。感染性胃腸炎の一種で一年を通じて発生しますが、特に冬季に流行するため、以前から「おなかの風邪」と呼ばれていたものです。
 感染力が強いため、少量のウイルスでも感染し、多様な感染経路をとります。そのため、学校や福祉施設などの集団生活の場では、集団発生を引き起こしやすく、注意が必要です。

 

<ノロウイルスとは?>
 ノロウイルスは、以下のような特徴を持つウイルスの種類の名前で、いくつかの細かい型があることが分かっています。ウイルスの中でも小さく丸い形をしていることから、以前は小型球形ウイルス(SRSV)と呼ばれていました。人の腸管の中だけで増殖し、患者の便や嘔吐物に大量に含まれています。そのため、患者の便や嘔吐物を処理した器具や手指は、感染に十分な量のウイルスに汚染されます。また、食品、患者の便や嘔吐物が付着した家具や敷物などの環境中で比較的長く生きることが確認されています。消毒は、アルコールや逆性石けんでは効果が弱く、塩素系消毒液※が効果的だとされています。

 

<感染経路>
 「人から人へ」と感染する場合と「食品から」感染する場合があります。
 「人から人へ」と感染する場合は、1)患者の便に含まれているウイルスが、用便の際に患者の手に付着し、患者が触れたドアノブなどのモノが汚染され、そこに触れた手から食事の時などに口に入って起こる接触感染と、2)家庭や共同生活施設など人同士の接触が多いところで、患者の便や嘔吐物のしぶき(飛沫)が鼻や口に入る飛沫感染、3)調理者が患者または感染者で、不十分な手洗いにより食品や飲料水を汚染し、その汚染された食品を充分に加熱しないで食べて起こる経口感染、4)便や嘔吐物の処理が不適切で、床などに残ったウイルスが乾燥して空気中に漂い、鼻や口に入って起こる空気感染があります。一方、「食品から」感染する場合は、ウイルスに汚染されていた二枚貝などの食品を充分に加熱しないで食べて起こる経口感染があります。

 

<潜伏期間>
 1〜2日。感染しても発病しない場合もあります。

 

<症状>
 吐き気や嘔吐で始まることが多く、下痢、腹痛がおこります。発熱する場合もあります。健康な方なら重症にならず、3日位で回復します。乳幼児・高齢者など体力の弱い方の場合、脱水症や嘔吐物による窒息に注意が必要です。
症状が治まった後も、1週間から1ヶ月程度ウイルスは便に排泄されます。

 

<治療>
 ノロウイルスそのものに有効な薬はないため、対症療法になります。水分補給を心がけ食事は消化の良いもの
をとります。脱水症状がひどいときは点滴などの治療を行います。
 

<予防方法>
(1)手洗いとうがい
 帰宅時やトイレの後、調理の前後や食事(介助含む)の前、おむつ交換後には、手を良く洗いましょう。現在、ノロウイルスに有効な手指消毒薬は無いので、石けんを使い、流水でしっかりすすぎ、ウイルスを物理的に洗い流します。洗った手を汚染しないために、蛇口も一緒に洗いましょう。手を拭くタオルは個人専用の物にします。あわせて、うがいもします。
(2)食品の加熱
 食品は、中心温度が85℃で1分以上になるよう、可能な限り充分加熱します。野菜や果物など生で食べる食品は、流水で充分に洗いましょう。
(3)二次感染を防ぐー家族が発病した場合ー   
○下痢をしている人は、トイレの後は、特に念入りに手を洗い
ます。入浴は、一番最後にするか、シャワーのみにしましょう。
○ドアノブや水洗レバー、蛇口など、症状のあるヒトが排泄後手を洗う前に触れたところを塩素系消毒液※に浸したタオルで、毎日数回ふき取り消毒する。
○便や嘔吐物(汚物)の処理について
 床などに飛び散った汚物を処理するときは、使い捨てのマスクと手袋を着用し、ウイルスが飛び散らないように汚物を使い捨てタオルで静かにふき取ります(紙オムツをかぶせて水分を吸収させた後ふき取る方法もあります)。ふき取った後は塩素系消毒液※で浸すように床をふき、10分後に水ふきをします。使用したタオル・マスク・手袋などはビニール袋に密閉して捨てます。ノロウイルスは乾燥すると浮遊して、空気感染することがあるので、処理後は換気をしましょう。
 また、汚物がついた衣類やシーツ類は、ウイルスが飛び散らないように水の中で静かに下洗いしたうえで、塩素系消毒液※に30分間つけおきした後、通常通りの洗濯をします。汚物の処理には、絶対に掃除機を使わないでください。

 

※消毒について
 ノロウイルスに有効な消毒は、塩素系消毒液(次亜塩素酸ナトリウム)と加熱です。
・加熱消毒する場合は、85℃で1分間以上加熱する。
・塩素系消毒液(次亜塩素酸ナトリウム)による消毒:
塩素濃度0.02〜0.1%     
  家
庭用の塩素系漂白剤の多くには、約5%の次亜塩素酸ナトリウムが含まれています。これを薄めて、消毒液を作ることができます。
     
例:バケツ1杯(5リットル)の消毒液(塩素濃度0.02%)を作るには。
               塩素系漂白剤:20ミリリットル(漂白剤のキャップ1杯弱)
               水道水 :5リットル

注意点  
  ☆塩素は揮発するので、漂白剤はなるべく最近購入したものを使います。
    また、消毒液は作ったらすぐに使いきります。
  ☆汚物など有機物が残っていると、消毒効果が著しく低下します。
  ☆金属は塩素により腐食するので、10分後に水拭きします。
  ☆塩素ガスが発生するので、換気をします。
  ☆塩素は皮膚に対する刺激作用があるので、手指消毒には使えません。


 塩素系消毒液による消毒の詳細は、下の関連情報「塩素系消毒液の作り方・使い方」をご覧ください
。


リンク
  •  ノロウイルスに関するQ&A(厚生労働省)
  •  ノロウイルス感染症(国立感染症研究所)
  •  ノロウイルス等による感染性胃腸炎の予防について(埼玉県)

関連情報
  •  塩素系消毒液の作り方・使い方
  •  さいたま市感染症情報センタートップページ

この記事についてのお問合わせ先
 
保健福祉局 健康科学研究センター 保健科学課
TEL 048-840-2250 FAX 048-840-2267
E-Mail 担当課へメールを送信する: (SSL対応)/ (SSL非対応)
 
 

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