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ノロウイルス感染症について

 

 (平成24年1月17日更新)


ノロウイルス感染症
は平成18年(2006年)の秋から冬にかけての大流行により、注目されるようになりました。感染性胃腸炎の一種で年間を通じて発生しますが、特に冬季に流行するため、以前から「おなかの風邪」と呼ばれていたものです。
 感染力が強いため、少量のウイルスでも感染し、多様な感染経路をとります。そのため、保育園や幼稚園、学校や福祉施設などの集団生活の場では、感染を引き起こしやすく、注意が必要です。

 なお、ノロウイルスを含む感染性胃腸炎の流行状況は、下記関連情報をご覧ください。

 

■ノロウイルスとは:感染力が強いウイルスです
 ノロウイルスは、以下のような特徴を持つウイルスの種類の名前で、いくつかの細かい型があることが分かっています。ウイルスの中でも小さく丸い形をしていることから、以前は小型球形ウイルス(SRSV)と呼ばれていました。人の腸管の中だけで増殖し、患者や感染者の便や嘔吐物に大量に含まれています。そのため、便や嘔吐物を処理した器具や手指は、二次感染を起こすのに十分な量のウイルスに汚染されます。また、食品、患者の便や嘔吐物が付着した敷物や衣類などの環境中で比較的長く生きることが確認されています。消毒は、アルコールや逆性石けんでは効果が弱く、塩素系消毒液、または、加熱消毒が効果的とされています(消毒の詳細は、下部をご覧ください)。

 

■感染経路
 主な感染経路として、「人から人へ」と感染する場合と「食品から」感染する場合があります。
 
(1)「人から人へ」と感染する場合

  接触感染:患者の便や嘔吐物に含まれているウイルスが、用便などの際に患者の手に付着し、患者が触れたドアノブなどのモノが汚染され、そこに触れた手から食事の時などに口に入ることにより感染する。

  飛まつ感染:家庭や共同生活施設など人同士の接触が多いところで、患者の便や嘔吐物のシブキ(飛まつ)が鼻や口に入ることにより感染する。

  経口感染:調理をする人が患者または感染者で、不十分な手洗いにより食品や飲料水を汚染し、その汚染された食品を充分に加熱しないまま食べることにより感染する。

  空気感染(塵埃(じんあい)感染):便や嘔吐物の処理が不適切で、床などに残ったウイルスが乾燥して空気中に漂い、鼻や口に入ることにより感染する。


(2)「食品から」感染する場合

  ウイルスに汚染されていた二枚貝などの食品を充分に加熱しないで食べて感染する(経口感染)。

 

■潜伏期間
 1〜2日。感染しても発病しない場合もあります。

 

■症状
 吐き気や嘔吐で始まることが多く、下痢、腹痛がおこります。発熱する場合もあります。健康な方なら重症にならず、3日位で回復します。乳幼児・高齢者など体力の弱い方の場合、脱水症や嘔吐物による窒息に注意が必要です。
 症状が治まった後も、1週間から1ヶ月程度ウイルスは便に排泄されます。

 

■治療
 ノロウイルスそのものに有効な薬はないため、対症療法になります。水分補給を心がけ食事は消化の良いもの
をとります。脱水症状がひどいときは点滴などの治療を行います。
 

■予防方法
(1)手洗いとウガイ
 帰宅時やトイレの後、調理の前後や食事(介助含む)の前、おむつ交換後には、手を良く洗いましょう。現在、ノロウイルスに有効な手指消毒薬は無いので、石けんを使い、流水でしっかりすすぎ、ウイルスを物理的に洗い流します。洗った手を汚染しないために、蛇口も一緒に洗いましょう。手を拭くタオルは個人専用の物にします。あわせて、ウガイもします。

(2)食品の加熱
 食品は、中心温度が85℃で1分以上になるよう、可能な限り充分加熱します。野菜や果物など生で食べる食品は、流水で充分に洗いましょう。

(3)二次感染を防ぐ − 家族の方などが発病した場合 −   

 ア 患者さんは、トイレの後は、特に念入りに手を洗い
ます。入浴は、一番最後にするか、シャワーのみにしましょう。患者さんは、なるべく調理をしないようにしましょう、やむを得ず調理する際は、調理前に念入りに手洗いを行いましょう。
 イ ドアノブや水洗レバー、蛇口など、患者さんが排泄後、手を洗う前に触れたところを塩素系消毒液に浸したタオルで、毎日数回ふき取り消毒する。
 ウ 便や嘔吐物(汚物)の処理について
 床などに飛び散った汚物を処理するときは、使い捨てのマスクと手袋を着用し、ウイルスが飛び散らないように汚物を使い捨てタオル等で、外側から内側に向けて、ふき取り面を折りたたむか、タオルを交換しながら、静かにふ
き取ります(紙オムツをかぶせて水分を吸収させた後ふき取る方法もあります)。
 ふき取った後は塩素系消毒液で浸すように床をふき、10分後に水ぶきをします。使用したタオル・マスク・手袋などはビニール袋に密閉して捨てます。ノロウイルスは乾燥すると浮遊して、空気感染することがあるので、処理後は換気をしましょう。
 また、汚物がついた衣類やシーツ類は、ウイルスが飛び散らないように水の中で静かに下洗いしたうえで、塩素系消毒液に30分間つけおきした後、通常通りの洗濯をします。汚物の処理には、絶対に掃除機を使わないでください。

 処理をした後の手洗いとウガイは念入りに行います。

 

■消毒について
 ノロウイルスに有効な消毒は、加熱消毒と塩素系消毒液(次亜塩素酸ナトリウム)です。
 ・加熱消毒:
85℃で1分間以上加熱
 ・塩素系消毒液(次亜塩素酸ナトリウム)による消毒:
塩素濃度0.02〜0.1%(200〜1000ppm)

  ★塩素系消毒液とは?
  
家庭用の塩素系漂白剤の多くには、約5%の次亜塩素酸ナトリウムが含まれています。これを薄めて、消毒液を作ることができます。 
  例:バケツ1杯(5リットル)の消毒液(塩素濃度0.02%)を作るには。
        塩素系漂白剤:20ミリリットル(漂白剤のキャップ1杯弱)
        水道水 :5リットル

!注意点!  
 ☆塩素系消毒液は時間が経つと効果が低下するため、漂白剤はなるべく最近購入したものを使います。また、消毒液は作りおきせず、その都度使い切ってください。
 ☆汚物など有機物が残っていると、消毒効果が著しく低下します。
 ☆金属は塩素系消毒液により腐食するので、10分後に水ぶきします。
 ☆使用する際は換気を充分に行ってください。
 ☆塩素系消毒液は皮膚に対する刺激作用があるので、ビニール手袋などを使用してください。
 ☆手指・皮膚の消毒には使用しないで下さい。


 ※塩素系消毒液による消毒の詳細は、下の関連情報「塩素系消毒液の作り方・使い方」をご覧ください
。


リンク
  •  ノロウイルスに関するQ&A(最終改定 平成23年5月29日)(厚生労働省)
  •  ノロウイルス感染症(国立感染症研究所)
  •  ノロウィルス流行の兆し 感染症・食中毒にご注意を!(埼玉県)

関連情報
  •  感染性胃腸炎流行警報がでています!
  •  2010−2012年週報
  •  塩素系消毒液の作り方・使い方
  •  さいたま市感染症情報センタートップページ
  •  「ノロウイルスに気をつけましょう!」(パンフレット)

この記事についてのお問合わせ先
 
保健福祉局 健康科学研究センター 保健科学課
TEL 048-840-2250 FAX 048-840-2267
 担当課へメールを送信する: (SSL対応)/ (SSL非対応)
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