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更新日付:2024年4月28日 / ページ番号:C112052

市報さいたまプラス 2024年5月号

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「市報さいたまプラス」では、「市報さいたま」の特集紙面で掲載しきれなかった情報、こぼれ話などを掲載しています。

間もなくやってくる梅雨、そして台風シーズン。そこで今回は、防災士の資格を有し、講習会での講師活動などを行っている「さいたま市防災アドバイザー」の西田さん(北区)、小澤さん(浦和区)、佐々木さん、西川さん、谷口さん、越川さん(南区)の6人に、風水害に備えるためのポイントをお伺いしました。 

「地震とくらべて、風水害の備えはどんなものが必要になるの?」~「予測ができる」風水害、だから自分たちでできることも多い ~

防災アドバイザー西田さん
西田さん
防災アドバイザー越川さん
越川さん
西田「基本は地震の時と変わりません。ただ、冠水した道を歩く際のチェック用の杖や長い棒、上下に分かれたタイプのフード付レインコートが必要です。」

越川「身体が濡れることも考えられるので、大きめのタオルや着替えも用意して欲しい。また、冠水した時などに避難する際、はぐれないようにするため、長さ2〜3mほどの紐もあると良いでしょう。」

谷口「ポンチョ型の雨具も便利ですよね。避難時に背負った荷物も濡れないですし、保温性もいい。避難所で着替える時の目隠しにも使えます。」

佐々木「あとはライフラインの確保。避難する、しないに関わらず、停電や断水が起こっても対応できるように2~3日分の食品や装備(ランタン、電源、カセットコンロ、水など)、非常用トイレキットなどを準備しておくと良いと思います。」
 

西川「地震と違い風水害では時間的に避難まで多少の余裕がありますので、テレビやラジオ、さいたま市防災アプリなどで情報を収集して、危険が迫るようであれば早めの避難を心掛けてください。ただ、高齢の方の避難は危険が伴いますので、自宅内の安全な場所に避難することも選択肢として重要です。」

「住民一人ひとりの防災行動計画「マイ・タイムライン」ってどんなこと?」~自分たちだけの「避難のタイミング」、それがマイ・タイムライン ~

防災アドバイザー小澤さん
小澤さん
防災アドバイザー佐々木さん
佐々木さん
小澤「マイ・タイムラインとは、自分たちの防災行動を、平時から被災時までを時系列に整理し、考えておくというもの。どんな家族構成なのか、自宅は雨に強い場所なのかなど、各家庭によって避難開始のタイミングや持ち物も違ってきますので、その違いを認識しながら家族全員で作成することが重要です。」

越川「分かりやすく言えば、私だけの「避難のタイミング」ですね。」

佐々木「難しく思えるかもしれませんが、さいたま市防災アプリを利用すると、設問に従い入力ができるので簡単です。さいたま市が作成した、マイ・タイムライン作成のリーフレットもありますので、入手してみてください。マイ・タイムラインは作って終わりではなく、生活環境などの変化に合わせ、定期的に「見直す」ことが大事なポイントです。」


※「マイ・タイムライン」について、詳しくは、こちらのページ(新しいウィンドウで開きます)をご覧ください。

「事前に家族で話し合っておいた方がいいことは何ですか?」~「最悪の条件」から話し合うことが家族の安全を守ることにつながる~

防災アドバイザー西川さん
西川さん
防災アドバイザー谷口さん
谷口さん
谷口「お子さんがいるご家庭は子ども中心で考えることが大切。家族全員外出中、両親が外出中、子どもたちは幼稚園・学校など、色々な条件をもとに話し合ってください。」

小澤「ハザードマップをもとにした避難所までの経路確認はもちろんですが、家族が離ればなれになっている時の対応方法を考えることも大切。誰がどんな物を避難所に持って行くのか、災害前に必要な準備とそれを行う人、支援が必要な家族のケアは誰がどのように行うのかなど、しっかりと話し合って欲しいですね。」

佐々木「災害用の伝言板サービスや伝言ダイヤル171、災害地域から遠方の親戚を介して安否確認方法を使うなど、普段から複数の連絡方法、連絡できない場合の行動を家族で話し合って決めておくことも重要です。」
 

風水害時の10の確認項目リスト

防災アドバイザーの皆さん、ありがとうございました。最後に、今回の対談をもとに、風水害時の10の確認項目リストを作成しました。家族間での相談時やマイ・タイムライン作成時に活用してください。

【家の外】
1.側溝や排水口を掃除する。土のうを積む。
2.風で飛ばされそうな物は、飛ばないよう固定。または家の中にしまう。
3.屋根や塀、壁、アンテナなどの点検、補強。
4.停電時でも車中で暖をとることやスマートフォンの充電ができるので、ガソリンを満タンにしておく。

【家の中】
5.窓や雨戸にカギをかける。物が飛んできて窓ガラスが割れた際にけがを防げるので、カーテンは閉める。
6.断水に備えて、浴槽に水を張って生活用水を確保。
7.大切なものは上の階や棚の上に置くなど床上の浸水対策をする。漏電を防ぐためコンセントは抜く。
8.スマートフォン、ノートパソコン、モバイルバッテリーは充電を満タンにしておく。
9.非常持出品を入れたリュックの準備。
10.安否確認の方法、避難所や経路の確認。

※災害にあった時は、いろいろな角度からの被害状況がわかる写真を記録しておくことが大切です。罹災証明書や損害保険請求のときに必要になることがあります。

※風水害時における安全対策について、詳しくは、こちらのページ(新しいウィンドウで開きます)をご覧ください。

市報さいたま

市報さいたま5月号について、詳しくはこちらのページ(新しいウィンドウで開きます)をご覧ください。

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