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更新日付:2023年4月1日 / ページ番号:C083625
外来生物とは、もともとその地域になく、人間の活動によって他の地域から入ってきた生物のことを指します。
国内には外来生物が数多く存在し、そのすべてが周囲に悪影響を及ぼすわけではありませんが、地域の生態系や人間の健康、農林水産業などに大きな被害を及ぼすことがあります。人間の生活等に悪影響を及ぼすものについては、外来生物法により、特定外来生物に指定され、その飼養、栽培、保管、運搬、輸入、野に放つ等が原則として禁止されています。
※写真提供:環境省
キク科の多年草で繁殖力が強く、在来種との競合が懸念されています。高さは30センチメートル~100センチメートルで、5月~7月にコスモスに似た黄色の花を咲かせます。荒地、河川敷などあらゆるところに定着しますが、種子は風で飛びやすく、道路沿いに繁茂していることが多くあります。
種子だけでなく、地中の茎でも繁殖するため、地上部の刈り取りだけではなく抜き取りが必要になります。
根から抜き取ったものを2~3日天日にさらすなどして枯らしてから、もえるゴミとして処分をお願いします。
※写真提供:環境省
ウリ科の一年生草本で他の植物に巻き付いて伸びるつる性の植物です。生育速度が非常に早く、長さが10メートル以上となる場合もあり、この長いツルで他の植物に覆いかぶさることで、その植物を枯らしてしまいます。主に荒地、河川敷、路傍、原野、畑地、樹園地、造林地などに生育し、1株当たり400~500個の種子をつけます。
できるだけ小さく、実をつける前に根から抜き取りを行うのが効果的です。
根から抜き取ったものを2~3日天日にさらすなどして枯らしてから、もえるゴミとして処分をお願いします。
キク科の多年草植物で、葉や茎等に硬く鋭いトゲを持つため、安易に触ると危険です。7月~10月に開花し、淡い紅紫色の花を咲かせます。
特定外来生物ではありませんが、繁殖力が非常に強く、その土地に元々あった植物の生育場所を占領してしまう可能性があることから、生態系被害防止外来種に指定されています。
トゲが鋭くうかつに触ると大変危険なため、皮手袋や厚手の丈夫な手袋を着用し、草刈り鎌などで刈るか、スコップで周囲の土ごと掘り返してください。
繁殖力が強く、除草を行っても株や根が残っていると再生する場合がある根ごと駆除をしてください。
根から抜き取ったものを2~3日天日にさらすなどして枯らしてから、もえるゴミとして処分をお願いします。
クビアカツヤカミキリの成虫と、幼虫が排出するフラス
※写真提供:埼玉県環境科学国際センター
クビアカツヤカミキリは、海外からの輸入木材や梱包用木材、輸送用パレットなどに幼虫が潜んだまま運ばれてきて、国内で成虫に羽化し、繁殖したものと考えられています。成虫の体長は、約2.5~4センチメートルで、全体に光沢がある黒色をしており、胸部(首部)が赤くなっています。幼虫がサクラ、ウメなどの樹木に寄生し、樹木を内部から食い荒らすことで、樹木が衰弱し、枯れてしまう可能性があります。寄生された樹木には、フラス(木くずと幼虫のフンが混ざったもの)がみられます。
今のところ、さいたま市内で発見されたという報告はありませんが、埼玉県北部、南東部のいくつかの自治体では、既に被害が報告されているため注意が必要です。
成虫を見つけた場合は、殺虫剤をかける、靴で踏みつぶすなどして駆除してください。
また、成虫や樹木から排出されたフラスを見つけた場合は、環境総務課まで情報提供をお願いいたします。
詳しい情報は、以下のページをご覧ください。
サクラの外来害虫“クビアカツヤカミキリ”情報(埼玉県)(新しいウィンドウで開きます)
サクラの外来害虫“クビアカツヤカミキリ”被害防止の手引き(埼玉県)(新しいウィンドウで開きます)
※写真提供:環境省
セアカゴケグモは、オーストラリア原産の体長1センチメートル程度の黒いクモです。全国の45都道府県(令和2年7月現在)で確認されており、海外から港湾施設等を経由し、貨物やコンテナ等に付着して各地へ侵入してきたと考えられています。
メスは毒を持っていて、咬まれると脱力感、筋肉痛、頭痛などの全身症状が現れることがあるので注意が必要です。
埼玉県内では、平成26年7月29日の川越市以降、複数の自治体で確認されており、さいたま市内では、令和3年8月23日に西区で発見されました。
攻撃性はなく、基本的にはおとなしいクモです。捕まえたりしようとせずに、殺虫剤をかける、靴で踏みつぶすなどして駆除してください。
また、発見した場合は、環境総務課まで情報提供をお願いいたします。
咬まれた場合は、噛まれた部分をよく洗い流し、早急に医療機関を受診してください。
詳しい情報は、以下のページをご覧ください。
セアカゴケグモに注意してください(新しいウィンドウで開きます)
セアカゴケグモについて(埼玉県)(新しいウィンドウで開きます)
特定外来生物セアカゴケグモ(環境省)(新しいウィンドウで開きます)
さいたま市内で撮影された成虫(写真左:夏型、写真左:春型)
アカボシゴマダラは、本来、ベトナムや中国、朝鮮半島に分布していますが、平成7年に埼玉県で発見され、平成10年に神奈川県で定着が確認されました。現在、関東を中心に繁殖し分布を拡大してますが、これらは人為的に放蝶されたものと考えられています。なお、もともと国内(奄美諸島)に分布している個体(亜種)は、関東に侵入・定着した亜種とは異なり、特定外来生物ではありません。
前翅長約4~5センチメートルになる大型のタテハチョウで、翅は黒地に白の斑紋があり、白黒の縞模様に見えます。夏型の成虫は後翅に赤い斑紋が見られますが、春型の成虫は赤い斑紋を持たず、全体的に白っぽい色をしています。
生息環境が似ている在来種(オオムラサキ・ゴマダラチョウ・テングチョウなど)との競合が懸念されています。
飼育や生きたままの運搬、野に放つといった行為が原則として禁止されていることから、不用意に捕まえないようお願いします。
誤って捕まえた場合、駆除もしくはその場で放つことは問題ありません。
さいたま市内で撮影
アカミミガメはアメリカ南西部原産のカメです。生まれて1年目のアカミミガメは背甲長3cm程度ですが、成長するとオスは20cm、メスは28cm程になります。
1950年代後半から幼体を「ミドリガメ」の通称でペットとして輸入され、1990年代半ばには100万匹程輸入されました。
アカミミガメは、日本の野外において、河川、湖沼、人工的な池や水路などの淡水域だけでなく、河口の汽水域まで様々な水域に生息しています。水質汚濁にも強く、都市部の河川にも生息できます。底質が柔らかい場所や水生植物が繁茂する場所、緩やかな流れを特に好みます。
雑食性で、魚類、両生類、水生昆虫等の動物のほか、藻類、水生植物、陸生植物の葉、花、果実等の植物も食べます。
いま飼っている個体は、野外に放したり捨てたりせず、最後まで飼い続けるようご協力をお願いいたします。
さいたま市内で撮影
アメリカザリガニはミシシッピ川流域を中心としたアメリカ南東部からメキシコ北東部原産のザリガニです。全長が通常10cm程に成長し、最大で15cmになります。。
ウシガエルなどの餌として持ち込まれたアメリカザリガニが野生化し、現在では全国的に生息しています。
アメリカザリガニは、河川、湖沼、池をはじめ、農業水路や水田、ため池など、さまざまな水域に生息でき、高水温・低酸素・水質汚染にも耐性があり、劣悪な水環境であっても定着し増殖することが可能です。
雑食性で、陸生植物の落ち葉、藻類や水草等の植物や水生昆虫、オタマジャクシ、魚類等の動物など、さまざまな動植物を捕食します。
いま飼っている個体は、野外に放したり捨てたりせず、最後まで飼い続けるようご協力をお願いいたします。
環境局/環境共生部/環境総務課 環境政策係
電話番号:048-829-1325 ファックス:048-829-1991
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