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更新日付:2023年5月24日 / ページ番号:C060918

ハンゲショウの花の咲くころ(6月の自然庭園では)~みぬま見聞館トピックス~

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このページでは大宮南部浄化センター・みぬま見聞館のトピックスを紹介をします。

ハンゲショウの花の咲くころ(6月に自然庭園で観察できる動植物について)

みぬま見聞館の自然庭園では、日々暖かさが増し、身に着ける服がセミの羽のように薄くなることから、セミの羽の月と書く蝉羽月(せみのはづき)を迎え、あたりも植物たちのしっとりとした緑の香りに包まれるようになりました。
今月は、そんな自然庭園の中で、葉の色を白く染め始めたハンゲショウについて、お話をさせていただきます。

ハンゲショウは、ドクダミ科ハンゲショウ属の多年草で、主に水辺に生え、メチル-n(ノルマル)-ノニルケトンと呼ばれる揮発性物質を主成分とするドクダミに似た独特の香りがします。
埼玉県では、絶滅危惧2類にランクされています。
名前の由来は、半分の半に季節の夏、生命の生と書く半夏生(はんげしょうず)と呼ばれる時期に花を咲かせることからとか、葉の緑色が抜け半分白くなり、おしろいを塗ってお化粧をしているみたいだからなどと言われていて、昔は片白草(かたしろぐさ)とか三白草(さんぱくそう)と呼ばれていたこともあったそうです。
半夏生(はんげしょうず)とは、中国の暦で1年を24個に分割した二十四節気(にじゅうしせっき)を、さらに5日ごとに細かく分けた七十二候(しちじゅうにこう)の一つ一つである雑節(ざっせつ)のうち、夏至から数えて11日目となる7月2日から七夕の7月7日までのハンゲの花が咲く時期のことを指すのだそうです。
ハンゲとは、小さな柄杓の形をした花を咲かせるカラスビシャクとも呼ばれるサトイモ科の植物のことだそうです。

ハンゲショウの花自体は、6月終わりごろから咲き始めるのですが、葉は6月早々に白く変わっていきます。これは虫媒花であるハンゲショウの花が、あまり目立たないので、光合成に必要な葉緑素を、あえて抜いてしまうことで葉をめだたせ、花粉を運んでもらう虫を引き寄せているのではないかと言われています。
当然開花時期を終えると、この白色の葉は、見ることができなくなってしまいます。
また、ハンゲショウの開花の時期は、ハンゲの後に農はなしと言われるほど、農作業における重要な節目で、この時期より前に田植えを終わらせることがとても大切だったようです。
実際に三重県では妖怪のハンゲが出るから農作業をするなとか、青森県ではこの時期より後に田植えをすると1日につき1粒ずつ収穫量が減るとか語り継がれているそうです。

面白いことに、この時期には、行事食(ぎょうじしょく)と呼ばれる特別な行事の際に行われる食事の風習が日本各地に残っていて、関西地方ではタコを、福井県では鯖の丸焼きを、長野県では長芋汁やトロロ汁を、奈良県ではお餅を、香川県ではうどんを食するそうです。これは田植えや麦の刈り入れが終わり、その労をねぎらうとともに、夏本番の暑さを乗り越えるための栄養補給の意味があるそうです。
また江戸時代の宿場町の風景を残し、長ネギを箸としてお蕎麦を食べることで有名な福島県の大内宿では、毎年7月2日ごろに後白河天皇(ごしろかわてんのう)の第2皇子である高倉宮以仁王(たかくらのみや もちひとおう)を祀る高倉神社の祭礼「大内宿半夏祭り」(おおうちじゅく はんげまつり)が行われるそうです。こちらも側室の桜木姫(さくらぎひめ)が最後を迎えた悲劇の舞台ですので興味をそそられますね。 
妖怪のハンゲは様々な姿で伝えられていますので、ちょっと見てみたい気持ちもあるかもしれませんが、決して花は華やかではないけれど、あたり一面が濃い緑に包まれていく中、葉の半分だけ無垢な白色をまとい、私はここよとアピールして虫たちを集め、したたかに生きている、そんなハンゲショウを見に みぬま見聞館の自然庭園を訪れてみてはいかがでしょうか。

リュウキュウカンヒザクラ

ハンゲショウの花の咲くころ

花の周りの葉が白くなっています

シジュウカラ

ハンゲショウ

花の時期以外、葉は緑色です

キアゲハ

ハンゲショウの花

白と緑の葉がキレイです

ギシギシ

ハンゲショウの花

花自体はこのように小さくて目立ちません

ネムノキ花

ネムノキの花

自然庭園の東門付近でもうすぐ咲くころです

コムラサキ花

コムラサキの花

花も実もカワイらしいです

シジュウカラ

オオムラサキ

自然庭園でもうすぐ見られるかもしれません

キアゲハ

キアゲハ

羽を閉じても開いてもキレイです

クロアゲハ

クロアゲハ

とてもシックな装いです

ルリタテハ

ルリタテハ

開いた羽が美しいです

ツマグロヒョウモン

ツマグロヒョウモン

キレイな模様が身近にみられます

ハラビロカマキリ幼体

ハラビロカマキリ

幼体ですが、カマは鋭いです

お知らせ

「みぬま見聞館だより」の発行
令和5年6月1日に「みぬま見聞館だより第68号」を発行します

第68号では、令和4年度に実施した「いきもの、みっけた!」写真展で選ばれた作品が表紙を飾りました。そのほか寄贈のあった「マイクロ風車発電機について」、「キエビネの開花」、「さいたまみんなの生きもの調査」まとめ研修のお話、「春の自然庭園・環境学習会」の報告、「団体見学の様子」などの記事を掲載しています。
みぬま見聞館のほか、市内の図書館、公民館及び各区役所に配架してあります。表題のリンク、ホームページにも掲載していますので、ぜひご覧ください。

「いきもの、みっけた!」写真展を開催しています!
令和4年9月1日から、「いきもの、みっけた!」写真展を開催し、ご応募いただいた作品を館内に展示します。
いきいきとした生きものの応募作品を展示していますので、ぜひご覧ください!

リサイクル肥料(イデオユーキ)の販売案内
大宮南部浄化センターでは、し尿処理の汚泥から生産された肥料の販売を行っております。
令和4年1月4日火曜日からこれまでの事前予約による販売に加え、当日申込み・引渡しで肥料をご購入いただけるようになりました
詳しくは下記の「肥料の販売案内2.当日申込み・引渡し」をご覧ください。予約販売については従前のとおりで変更ありません。

肥料の販売案内2.当日申込み・引渡し
対象者 市民全般
申込方法等 窓口で申込み後、引渡し
申込み・引渡し日時

午前9時から午後4時まで(平日のみ実施、土日祝日、年末年始を除く)

販売価格等

お一人様一日1回のみ1袋 (1袋10kg 100円で販売)

お釣りのないようお願いします

その他

一日20袋限定

予約分引渡しと同日の当日申込み・引渡しはできません(引渡した世帯全員)

引渡場所 大宮南部浄化センター
お問合せ TEL:048-646-6030 FAX:048-646-6033

みぬま見聞館をご利用いただく方へ、感染対策について

みぬま見聞館のご利用にあたりましては、基本的な感染対策など以下のとおりとしていますので、ご参考ください。

※ご利用にあたっては、関連ダウンロードファイルもしくは下記リンク「みぬま見聞館をご利用いただく方へ、感染対策について」をご覧ください。
みぬま見聞館をご利用いただく方へ、感染対策について」(PDF形式64キロバイト)

みぬま見聞館は入館料無料、毎月第4土曜日(令和5年5月は27日、令和5年6月は24日)と年末年始以外は午前9時から午後5時まで開館しています。

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環境局/施設部/大宮南部浄化センター 
電話番号:048-646-6030 ファックス:048-646-6033

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