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更新日付:2024年1月15日 / ページ番号:C005930

鳥インフルエンザ

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鳥インフルエンザとは?

 鳥類がインフルエンザウイルスに感染して起こる病気を鳥インフルエンザといいます。インフルエンザウイルスに感染して発病する鳥類は、家きん(ニワトリ、アヒル、ウズラ、七面鳥)が主ですが、野鳥での発病も確認されています。

鳥類が感染するインフルエンザウイルスはA型だけ

鳥インフルエンザウイルスと高病原性鳥インフルエンザウイルス

 インフルエンザウイルスはA、B、Cの3つの型に分かれ、鳥類に感染するのはA型インフルエンザウイルスのみです。A型インフルエンザウイルスには、「亜型」と呼ばれるいくつかの型があり、ウイルスの表面にあるヘマグルチニン(HA)とノイラミニダーゼ(NA)と呼ばれる二種類の突起の違いから区分されます。Hは1~16、Nには1~9の型が見つかっており、「H●」亜型や「N●」亜型のようにHとNを単独で表現したり、「H●N●」亜型のように組み合わせで表現されます(●には型の数字が入ります)。カモなどの水鳥にはすべての組み合わせのA型インフルエンザウイルスが感染します。A型インフルエンザウイルスのなかで、鳥類に鳥インフルエンザを引き起こすものを鳥インフルエンザウイルスといいます。鳥インフルエンザウイルスは、鳥からヒトへの感染を起こす能力は、無いかあっても弱いとみられています。また、ヒトからヒトへと感染を広げる能力は、特殊な状況(家族内での濃厚な接触)以外では確認されていません。

高病原性鳥インフルエンザウイルスとは?

 鳥インフルエンザウイルスのH5亜型とH7亜型のうち、感染し発病した鳥が死んでしまう割合(致死率)が特に高い型を高病原性鳥インフルエンザウイルスと呼びます。国際獣疫事務局(OIE)の陸生動物の診断及びワクチンに関するマニュアル (the Manual of Diagnostic Tests and Vaccines for Terrestrial Animals) に従い、卵からかえって4~8週の鶏にウイルスを接種し、10日以内に75%が死亡したものを高病原性鳥インフルエンザウイルスと判定します。
 H5亜型やH7亜型の高病原性鳥インフルエンザは、日本を含め、世界の多くの国で、家きん(主にニワトリ)での発生が確認されています。
高病原性鳥インフルエンザを発病した鶏では、咳や粗い呼吸などの呼吸器症状、顔・肉冠(トサカ)や脚の浮腫(むくみ)産卵率の低下または停止などの症状が出て、多くの鶏が死亡します。

低病原性鳥インフルエンザウイルスとは?

 鳥インフルエンザウイルスのH5亜型とH7亜型のうち、感染した鳥類が無症状または軽症で経過し、致死率が低いものを低病原性鳥インフルエンザウイルスと呼びます。

H5、H7亜型以外の鳥インフルエンザウイルスとは?

 H5亜型とH7亜型以外の鳥インフルエンザウイルスに感染した鳥類はほとんどが無症状で、致死率も低いです。

平成23年4月4日に家畜伝染病予防法が改正され、鳥のインフルエンザの分類が変わりました(→我が国における鳥インフルエンザの分類(新しいウィンドウで開きます)(農林水産省))

高病原性鳥インフルエンザウイルス

(参考)感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律施行規則の一部を改正する省令の公布について(通知)(厚生労働省)

国内での鳥インフルエンザの発生状況(平成23年4月以降)

国内での高病原性鳥インフルエンザへの防疫対策

 鶏から高病原性鳥インフルエンザウイルスそのものが見つかったり(分離)、証拠が見つかった(抗体が陽性)養鶏場では直ちに鶏の殺処分や鶏舎消毒などの防疫対策を実施します。窓が無く野鳥と接触できない構造(ウインドウレス)の鶏舎で、低病原性鳥インフルエンザウイルスの抗体だけが確認された場合、経過の観察と再検査による農場監視プログラムが適用されることになりました。

鳥との接触で注意すること

 鳥インフルエンザの発生が確認されている国の一部では、ヒトでの発病や死亡例が報告されています。ヒトへの感染例の多くが、鳥との接触により感染したと考えられています。そのため鳥インフルエンザが流行している地域では、養鶏場や生きた鳥を売っている市場などは避け、鳥類に近寄ったり触れたりしないようにしましょう。また、鶏肉や卵は充分加熱されたものを食べましょう。一般的なインフルエンザの予防と同じく、手洗いやうがいを心がけましょう。

 最新の鳥インフルエンザの発生状況は「鳥インフルエンザに関する情報(農林水産省)世界における家きんの高病原性・低病原性鳥インフルエンザ発生状況」をご覧ください。

鳥類の具合が悪い時や死亡した時の対応

海外旅行で注意すること

 鳥類の具合が悪くなる又は死亡する原因は、鳥インフルエンザに限らず、様々なウイルスや細菌の感染、毒物の摂取、衰弱など多くの原因が考えられます。鳥の具合が悪い又は死亡したからといって直ちに鳥インフルエンザを疑う必要はありません。しかし、鳥インフルエンザを含め、様々な原因で死亡している可能性がありますので、素手では触らないでください。

ヒトへの感染について

 鳥インフルエンザの鳥への感染例は、ヨーロッパ、アフリカ、アジア、オーストラリア、北米など世界中の多くの国から報告されています。H5N1亜型鳥インフルエンザのヒトへの感染は、感染した鳥やその排泄物、死体、内臓などに濃厚に接触することによって稀に起きることがあります。ヒトからヒトへの感染はさらに稀で、世界で数例しか確認されていません。ヒトが鳥インフルエンザにかかると発熱などの通常のインフルエンザの症状の他、肺炎、下痢、多臓器不全などの症状がでることがあります。なお、現在のところ日本ではヒトの鳥インフルエンザの報告はありません。

 ※「高病原性」や「低病原性」は鳥の症状の程度を示すもので、人間がかかった場合の重症度を示すものではありません。

 平成25年から中国などで確認されているH7N9亜型鳥インフルエンザのヒトへの感染源・感染経路はよくわかっていません。H7N9亜型鳥インフルエンザ患者等の報告状況は、「鳥インフルエンザ(H7N9)にご注意ください」をご覧ください。

 ヒトが鳥インフルエンザに感染した場合、H5N1亜型およびH7N9亜型によるものをそれぞれ感染症法に定める2類感染症「鳥インフルエンザ(H5N1)」「鳥インフルエンザ(H7N9)」、これらの亜型以外によるものを4類感染症「鳥インフルエンザ(H5N1及びH7N9を除く)」として扱い、診断した医師が保健所に届け出ることになります。

 なお、鳥インフルエンザと新型インフルエンザの違いについては下の関連リンクをご覧ください。


さいたま市感染症情報センターへ

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保健衛生局/健康科学研究センター/保健科学課 
電話番号:048-840-2250 ファックス:048-840-2267

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