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更新日付:2023年11月22日 / ページ番号:C015810

RSウイルス感染症

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RSウイルス感染症とは:2歳までにほとんどの子どもが感染すると言われています

RSウイルス感染症は、RSウイルス(Respiratory Syncytial Virus)による呼吸器感染症です。
RSウイルスの感染力は強く、ほとんどの子どもが2歳までに感染し、特に、乳児が感染すると気管支炎や肺炎などを起こして重症化することがあるため、感染を避けるための注意が必要です。また、一度RSウイルスに感染しても、一生のうちに何度も感染すると言われています。

市内の流行状況

市内の流行状況については、最新の感染症発生動向調査週報をご覧ください。

感染経路:患者さんの咳やくしゃみ、手などを介してうつります

RSウイルスはインフルエンザと同じように患者の咳や鼻水にウイルスが含まれていて、主に飛まつ感染、接触感染でうつります。

  • 飛まつ感染:ウイルスが咳やくしゃみで飛び散り、それを吸い込むことで感染します。
  • 接触感染:ウイルスが付いた手でふれたドアノブやおもちゃなどの物が汚染され、そこにふれた手で口や鼻をさわることで感染します。

ウイルスに感染して症状が現れる前や、症状が消えた後(1~3週間)にもウイルスが排出され、周囲に感染することもあります。

症状:カゼの症状から始まります

ウイルスに感染してから症状が現れるまでの潜伏期間は2~8日(多くは4~6日)です。カゼと同じように、発熱、鼻水、咳などの症状が表れます。通常、1~2週間程度で治りますが、ときには気管支炎や肺炎など重い症状となることがあります。症状だけでRSウイルス感染症と判断することは難しいため、鼻水の中のウイルスの有無を調べることもあります。
1歳未満(特に6ヶ月未満)のお子さんや、早産児、心臓や肺の病気があるお子さん、高齢者など、免疫力の弱い方は重症化することがあり、特に初めて感染したときに重症化することがあるため、注意が必要です。
乳幼児に次のような症状が一つでもみられた場合、早めに医療機関を受診しましょう。

  • 高熱がつづく
  • ゼイゼイする咳がつづく
  • タンがつまる
  • 呼吸が浅く早い
  • ぐったりしている など

治療:安静と水分補給を

RSウイルスそのものに有効な薬はないため、症状にあわせた対症療法になります。
カゼと同じように、安静と水分補給に努めましょう。

予防:周囲の人の手洗い・咳エチケットで、乳幼児が感染する機会を減らしましょう

大人がRSウイルスに感染しても軽いカゼ程度の症状で済むことも多く、親やきょうだいなど周囲の人が気づかないうちに乳幼児にうつしてしまうこともあります。咳などの呼吸器症状を認める年長児や成人は可能な限り乳幼児との接触を避けましょう。
乳幼児と接する機会のある方は、たとえ軽いカゼと思っても油断せず、手洗いや咳エチケットを心がけましょう。接触感染を防ぐため、外出後やカゼ症状のある時はこまめに手を洗い、ウイルスの付いている可能性のある手で目や鼻、口にふれないようにしましょう。咳などの症状のある方はマスクを着用するなど、咳エチケットを行うことでウイルスを飛び散らせないことが重要です。また、流行期(冬季)には、乳幼児をなるべく人が集まる場所へ連れていかないようにしましょう。
RSウイルスのワクチンは現在のところありません。なお、35週以下で生まれた早産児など特に重症化しやすいお子さんについては、重症化を防ぐための注射薬(パリビズマブ、抗RSウイルスヒト化モノクローナル抗体)が使われることもあります。詳細は、主治医へご相談ください。

さいたま市感染症情報センタートップページへ

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電話番号:048-840-2250 ファックス:048-840-2267

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