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更新日付:2023年11月22日 / ページ番号:C006471

感染性胃腸炎

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 感染性胃腸炎は平成18年(2006年)の秋から冬の全国的なノロウイルス感染症を中心にした大流行により、注目されるようになりました。
 感染性胃腸炎は細菌・ウイルス・原虫などの病原微生物を原因とした、下痢・嘔吐等の消化器症状を起こす感染症の総称です。一年を通じて発生しますが、例年晩秋から冬季に多くなります。
 原因となる主な病原微生物は、ノロウイルスロタウイルスアデノウイルスなどのウイルスと、病原性大腸菌サルモネラ属菌などの細菌があります。晩秋から冬季にかけての流行の大半はウイルス性のもので、ノロウイルスロタウイルスが主な原因とされています。

感染経路・潜伏期間

 原因となる病原微生物により異なりますが、経口感染接触感染が主な感染経路です。
 経口感染:患者や感染した動物の糞便を介して病原微生物に汚染された食品や水を充分に加熱しないまま口に入れることにより感染します。
 接触感染:患者の便に含まれている病原微生物が、用便の際に患者の手に付着し、患者が触れたドアノブなどのモノが汚染され、そこに触れた手から食事の時などに口に入ることより感染します。
 この他に、ノロウイルス感染症では、患者の便や嘔吐物のシブキ(飛まつ)が鼻や口に入る飛まつ感染空気感染もあるとみられています(詳細は下部の「関連情報 ノロウイルス感染症」をご覧ください)。
 潜伏期間は、病原微生物の種類と量により異なりますが、1日から数日のものが多く、病原微生物によっては6時間から12時間位で発症するものや、一週間前後のものもあります。

症状

 原因となる病原微生物により異なりますが、吐き気嘔吐腹痛、下痢水様便・血便)などの消化器症状が出現し、発熱することもあります。また、感染しても発病しない場合もあります。

治療

 下痢止めの薬を控え、水分補給と消化のよい食事での対処が基本です。ただし、激しい腹痛や血便がみられた場合や、体力の弱い乳幼児や高齢者は早めに医療機関に受診してください。また、症状が長引く場合は受診してください。治療は、ウイルスが原因の場合は有効な薬がないため対症療法になり、細菌が原因の場合は抗生剤による治療が行われることがあります。脱水症状がひどいときは点滴で水分を補います。

予防方法

 食品の取り扱い:食品は可能な限り中心部まで充分加熱します。
 野菜や果物など生で食べる食品は、流水で充分に洗います。調理器具を介した感染を予防するため、まな板や包丁などは充分洗い、熱湯や塩素系消毒液で消毒します。
 手洗い :トイレの後、調理の前後や食事の前、おむつ交換後などは、手を良く洗います。手を拭くタオルなどは個人専用の物にします。あわせて、ウガイもします。
 手洗いの方法については、下記の関連情報「手洗いのポイント!!」をご覧下さい。
 二次感染を防ぐ:患者が発生した場合、家族の方などの二次感染の予防も重要です。下記「関連情報 ノロウイルス感染症」を参考にして、予防してください。

(補足)塩素系消毒液による消毒の詳細は、下の関連情報「塩素系消毒液の作り方・使い方」をご覧ください。

関連リンク

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保健衛生局/健康科学研究センター/保健科学課 
電話番号:048-840-2250 ファックス:048-840-2267

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