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更新日付:2023年11月22日 / ページ番号:C074219

破傷風とは

破傷風は、破傷風菌(Clostridium tetani)が産生する毒素のひとつである神経毒により強直性痙攣をひき起こす感染症です。全世界に広く分布し、特に発展途上国で多く発生しています。国内でも、年間約100例の報告があります。

感染経路:創傷部位についた土やほこりから感染します

破傷風菌は、熱や乾燥に対し高い抵抗性を示す芽胞の形態で世界中の土やほこりに広く分布しています。この破傷風菌の芽胞が創傷部位から体内に侵入することで感染します。侵入した芽胞は感染部位で発芽・増殖して破傷風毒素を産生し、症状を引き起こします。

症状

感染から3日~数週間で口唇のしびれ、味覚障害、開口障害、嚥下困難、後弓反張、全身性の硬直性痙攣などが出現します。重篤な場合は、呼吸筋の麻痺により死亡することもあります。

治療

治療として、抗破傷風人免疫グロブリン(TIG) の投与や感染部位の外科的処置、抗菌薬の投与のほか、対症療法として、抗痙攣剤の投与、呼吸や血圧の管理などが行われます。

予防:ワクチン接種が有効です

破傷風の予防として、破傷風トキソイドワクチンが極めて有効で、1968年以降、破傷風のワクチンの定期予防接種が実施されています。詳しくは、「子どもの予防接種のご案内」をご覧ください。

災害発生時にも注意が必要です

破傷風菌は、泥や土の中に存在しているため、発災時やその後のがれきの撤去などの作業中に受傷し、破傷風に感染することがあります。小さな傷からでも体内に侵入します。ガラス、くぎ、とげなどによりけがを負った際には、傷口を大きく開いての洗浄や消毒など初期治療が重要です 。また、がれきの撤去作業等の際は、軍手、長袖、丈夫な靴などを身につけるようにしましょう。

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保健衛生局/健康科学研究センター/保健科学課 
電話番号:048-840-2250 ファックス:048-840-2267

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