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更新日付:2023年11月22日 / ページ番号:C003089
レジオネラ属菌は、レジオネラ・ニューモフィラ(Legionella pneumophilla)をはじめとした細菌のグループ名です。もともと土壌や水環境に普通にいる細菌で、水の中では、水底のヌルヌル(アメーバ)に住み着いています。循環式入浴施設の場合、水を塩素消毒してレジオネラ属菌など雑菌の侵入を予防し、定期的に水を入れ替えてアメーバや雑菌の繁殖を抑制する必要があります。
健康上問題となるのは、レジオネラ属菌を含んだ水のしぶき(エアロゾル)を空気と一緒に吸い込んで発症するレジオネラ症です。入浴施設に限らず、プール、公園の噴水など、エアロゾルを作りやすい水がレジオネラ属菌に汚染されると、レジオネラ症が発生する可能性が出ます。また、汚染された腐葉土の粉じんを吸い込むことで感染することがあります。
レジオネラ症は、ホテルの空調用の水がレジオネラ属菌に汚染されて発生した集団感染事件がきっかけで発見されました。このとき発病したのは、退役軍人(=高齢者)でした。感染しても健康な人では発病せず、高齢者や乳幼児など抵抗力が低い状態の人で発症しやすくなります。
大酒家、重喫煙者、透析患者や悪性疾患・糖尿病・AIDSなどの基礎疾患がある方も注意が必要です。
発病者から周りの人へと感染が広がることはありません。
レジオネラ症にはポンティアック熱型と肺炎型があります。ポンティアック熱型は、突然の発熱・悪寒・筋肉痛が主な症状で、しばらくすると治ります。しかし、肺炎型は、風邪様症状から始まり、数日後には痰を伴う咳・高熱・悪寒・胸痛などの肺炎症状に進展します。また、意識障害などが見られることもあり、適切な治療を行わないと死亡することもあります。
これまでに述べてきたように、レジオネラ症を予防するには、レジオネラ属菌の「侵入を予防する」、「すみかを与えない」、「エアロゾルを作らない、吸わない」の3点がポイントです。
個人の家庭では、進入を予防し、すみかを与えないようにして下さい。具体的には、
保健衛生局/健康科学研究センター/保健科学課
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