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更新日付:2023年11月22日 / ページ番号:C008467

海外渡航される方へ―感染症予防も忘れずに―

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海外へ渡航される方へ

海外には、日本では発生しない感染症がたくさんあります。海外で感染症にかからないようにするために、渡航先で流行している感染症の情報を事前に把握しておきましょう。どうやって感染するのかを理解していれば、対策をたてることができます。また、予防接種で防ぐことができる感染症もあります。詳細は下記をご覧ください。

海外で注意すべき感染症について

海外旅行イメージ(本文用)

海外では思いもよらないことで、深刻な病気に感染することがあります。 渡航先の情報は、厚生労働省検疫所、大使館、外務省のホームページ等で最新の情報を確認しましょう。

1 犬など動物に噛まれない

日本を含む一部の島国・地域などを除いて、世界のほとんどの国で狂犬病が発生しています。有効な治療法は無く、発病するとほぼ100%死に至る深刻な病気です。世界における死者は毎年5万5千人と言われています。イヌ以外の動物(ネコ、キツネ、アライグマ、コウモリなど)も感染源になりますので、動物に噛まれないよう、近づかないようにしましょう。

万が一、動物に噛まれた場合は、傷口をよく洗い、現地の医療機関を受診し、暴露後(ばくろご)ワクチン(動物に噛まれた後に狂犬病ワクチン接種を受けること)の接種など発病予防の処置を受けてください。

 狂犬病(厚生労働省)
 狂犬病(厚生労働省検疫所FORTH)

2 虫に刺されない

世界的にダニ・ネズミノミなどから感染する病気が発生しています。に刺されることにより感染するマラリア・デング熱・黄熱・チクングニア熱はアジア・中南米・アフリカなど熱帯・亜熱帯地域で、ウエストナイル熱は熱帯・亜熱帯地域に加えて北米や欧州でも発生しています。いずれも重症型になったり、脳炎などを起こしてしまうと、生命にかかわることがあります。
デング熱・ウエストナイル熱などは、病原体となるウイルスそのものに有効な治療がありませんので、予防対策が重要です。蚊などに刺されないよう、長袖・長ズボンを着用し、素足でのサンダル履きは避け、虫除けスプレーの使用など対策をとりましょう。子ども、特に幼児への虫よけ剤の使用については、小児科医にご相談いただき、虫よけ剤が使用できない場合は、蚊が侵入できる隙間を作らないようベビーカーにぴったりと合う蚊帳でベビーカーを覆いましょう。

3 鳥や豚に近づかない、触らない

アジア、欧州、アフリカ地域などで、家きん(ニワトリやアヒルなど)の鳥インフルエンザの発生が報告されています。また、一部の国で鳥から人への感染が起き、人での発病や死亡例が報告されています。発病者のほとんどが、鳥との濃厚な接触により感染したと考えられています。生きた鳥を売っている市場や養鶏場などへは、不用意に近づかず、鳥類に近寄ったり触れたりしないようにしましょう
また、アメリカ合衆国で2011年8月以降、豚と接触があったり、豚がいた農業フェアに参加した人から、変異型のインフルエンザA(H3N2)vウイルスにかかった人が確認されています。
いずれも予防のため、手洗いウガイを心がけ、咳エチケットを守りましょう。

4 充分に加熱していない水や食物は避ける

熱帯・亜熱帯地域や衛生状態の良くない地方では、食物や水から、A型肝炎・コレラ・細菌性赤痢などに感染することがあります。生水、氷、生野菜、カットフルーツ、生の魚介類、充分に加熱されていない肉などは避けましょう。
北米・欧州など先進国でも、加熱が不十分な肉から、E型肝炎や腸管出血性大腸菌感染症(O157など)に感染した事例が報告されています。先進国においても注意してください。

5 水浴に注意

発展途上国では、下水処理が全く行われなかったり、日本に比べて不充分なことがあります。そのため、川や湖沼が、赤痢コレラA型肝炎などの病原体に汚染されていたりレプトスピラ住血吸虫土着の寄生虫がいることもあります。
病原体は目に見えないため、水浴や水泳により、不意に水が口に入ったり、粘膜や皮膚から、知らず知らずのうちに感染してしまいます。また、水しぶきを浴びたり、素足やサンダルで足を水に浸すことも感染の可能性があります。
発展途上国では、衛生管理の行われているリゾート地などの水浴・水泳用の場所以外では、感染症のリスクを考慮し、水浴等は避けましょう。

予防接種機関情報

下記、厚生労働省検疫所ホームページをご覧ください。

渡航後の注意点

帰国時、発熱や咳、下痢、具合が悪いなど体調に不安がある場合、又は、動物に咬まれたり、蚊に刺されたなど健康上心配なことがありましたら、空港に設置されている検疫所にご相談ください。

また、感染症には、感染から発病までの「潜伏期間」があり、すぐには発病しないものがあります。海外には潜伏期間の長い感染症が数多くあります。
帰国後、数週間から数年たって症状があらわれることもありますので、少なくとも6か月程度は、体調不良で診察を受ける際に、海外に行ったことを医師に告げてください。

その他不安な点は、最寄りの保健所にお問い合わせください。

各感染症の詳細は、下記の厚生労働省等ホームページをご覧ください

さいたま市感染症情報センターへ

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この記事についてのお問い合わせ

保健衛生局/健康科学研究センター/保健科学課 
電話番号:048-840-2250 ファックス:048-840-2267

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