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更新日付:2023年8月1日 / ページ番号:C006448

シックハウスについて

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シックハウス症候群とは

建材や内装材、家具などから発生する化学物質や、カビ・ダニなどによる室内空気汚染等による健康影響が指摘され、「シックハウス症候群」と呼ばれています。
「シックハウス症候群」は、医学的に確立した単一の疾患ではなく、居住に由来する様々な健康障害の総称を意味する用語とされています。
シックハウス症候群の症状は多様で、どのようなメカニズムで起こるのかまだ十分に解明されてはいません
家や会社などの室内環境から離れると症状が軽くなったり消えたりするのに、同じところに戻ると同じ症状が起こるといった場合、室内環境に原因があるかもしれません。

シックハウス症候群の原因

シックハウス症候群の原因は、様々な複合要因があると考えられています。

その中でも代表的な原因物質として、化学物質があげられます。もともと家を建てる材料には、接着剤や塗料、溶剤などいろいろな化学物質が使われています。建材だけではなく、家具や内装品、衣類の防虫剤や殺虫剤、芳香剤などにも化学物質は使われています。近年、住宅の高気密化や高断熱化によって、これらの化学物質の室内空気中の濃度が増加し、居住者に様々な体調不良が生じることが報告されています。

また、住環境における健康影響は化学物質によるものだけではなく、湿度環境、カビ・ダニなどにも関係があることがわかっています。

シックハウス症候群の症状とは

シックハウス症候群の症状には体質による個人差がありますが、主な症状は以下のものです。

症状1症状2

症状や発症の程度は、人によって様々です。同じ室内にいても、まったく影響を受けない人もいれば、敏感に反応してしまう人もいます。
医療機関を受診しても他の病気の可能性がなく、以下の条件にあてはまる場合はシックハウス症候群かもしれません。

  • 発症のきっかけが転居や建物の新築・改築である
  • 特定の建物内・部屋内でのみ症状が現れる
  • その場所から離れると、症状が全くなくなるか軽くなる 

シックハウス症候群を予防するために

適切な換気をしましょう

化学物質に関しては、こまめに換気することが大事です。室内空気を汚染する化学物質は、一般的に温度が高いほど空気中にたくさん出てくるといわれています。特に、新築、改築、改装後の建物は、よく換気してください。また、建物を長く閉め切っていた時などは、十分な換気をするように心がけましょう。
化学物質以外としてはカビやダニにも注意が必要です。湿度が高いと、カビやダニが繁殖しやすくなります。十分な換気や清掃は、カビやダニの対策としても重要です。
室内を自然換気する場合は、2カ所の窓(対面や対角線上の窓がよい)を開けると効果的です。また、機械換気を活用し、24時間換気システムを常に稼働させておくことが推奨されています。確実に換気するために、窓や吸排気口を家具等でふさいだりしないようにしましょう。

身の回りの化学物質の使用に注意しましょう

建材、塗料、接着剤、家具、カーテン等を選ぶときは化学物質の放出が少ないものを選ぶようにしましょう。
また、殺虫剤、防虫剤、芳香剤、消臭剤、洗剤、柔軟剤などからも化学物質が発生しますので、過度な使用は避けるようにしましょう。 

~香りのエチケット~ 柔軟仕上げ剤のにおい等について(新しいウィンドウで開きます)
【消費者庁ホームページ】その香り 困っている人がいるかも?(新しいウィンドウで開きます)

ストレスを多く抱える人がシックハウス症状を訴えやすいといわれています。日常生活の中でのこまめな気分転換や、ストレスの軽減も大切です。バランスの良い食事や適度な運動、十分な睡眠等、規則正しい生活習慣を心がけましょう。

化学物質(揮発性有機化合物等)の室内濃度指針値について

厚生労働省では、ホルムアルデヒドをはじめとする揮発性有機化合物(VOC)等13物質について、室内空気中濃度の指針値を示しています。
指針値は、現時点で入手可能な毒性に係る科学的知見から、ヒトがその濃度の空気を一生涯にわたって摂取しても、健康への有害な影響を受けないであろうと判断される値です。

室内濃度指針値一覧表(新しいウィンドウで開きます)

室内環境測定について

さいたま市保健所では、新築や改装後の住居で、揮発性有機化合物等が原因と疑われるシックハウス症候群にお困りの市民の方向けに、ホルムアルデヒドおよびトルエンの簡易測定を実施しております。
簡易測定のご依頼やご相談については、環境薬事課環境衛生係までお問合せください。

※測定方法について
厚生労働省の「室内空気測定のガイドライン」において、VOCの測定方法としてはアクティブ法(最大濃度の評価)が標準的方法として選定されています。また、「日本住宅性能表示基準」、及び「評価方法基準」で定められているパッシブ法(昼夜の平均値の評価)も、アクティブ法の代替法として認められています。ただし、どちらも厳密な測定方法である反面、費用と時間がかかってしまうため、概ねの値を早く知るための簡易的な方法として、当課では北川式検知管を用いた測定をしています。

この記事についてのお問い合わせ

保健衛生局/保健所/環境薬事課 環境衛生係
電話番号:048-840-2227 ファックス:048-840-2232

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