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更新日付:2023年12月27日 / ページ番号:C094093

さいたま市立博物館展示web解説(旧石器時代その1)

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さいたま市立博物館展示web解説(旧石器時代その1)-旧石器時代の石器のはなし-

日本で今から約35,000年前から始まった時代を旧石器時代といい、約20,000年間続きました。
さいたま市内の最も古い遺跡は約30,000年前の明花向(みょうばなむかい)遺跡(南区)で、埼玉県内でも最も古い時期にできた遺跡の1つです。
その他にも、さいたま市内の遺跡からは多くの石器が見つかっています。

西区の西大宮バイパスNo.4遺跡からは下の写真のような「尖頭器(せんとうき)」や「ナイフ形石器」が見つかっています。
尖頭器は槍(やり)の先に付けて使う道具です。ナイフ形石器は切ったり突き刺したりするのに使います。

西大宮バイパスNo.4遺跡 尖頭器 ナイフ形石器

西大宮バイパスNo.4遺跡(西区宮前町)

尖頭器(長さ8cm)

ナイフ形石器(長さ5cm)


緑区の松木遺跡からは下の写真のような「角錐状石器」と「スクレイパー」が見つかっています。
角錐状石器はものを突き刺すのに使い、スクレイパーはものを削るのに使います。

松木遺跡 角錐状石器 スクレイパー

松木遺跡(緑区松木)

角錐状石器(長さ7.5cm)

スクレイパー

これらの石器は黒曜石という黒色をしたガラス質の石を材料としています。
黒曜石を割ると鋭く、切れ味のよい形になります。その性質を利用して加工され、使われていました。

しかし、黒曜石は採れる場所が限られており、さいたま市内では採れません。
西大宮バイパスNo.4遺跡から出ている黒曜石を分析したところ、長野県の和田峠や伊豆諸島の神津島が産地であることが分かりました。
つまり、当時のさいたま市に住む人々は、100~200km離れた地域との交流があったことが、黒曜石の産地から分かります。
黒曜石産地

さいたま市立博物館では、黒曜石のほかにも様々な石を材料にして製作された石器を展示しています。
ぜひ、ご覧ください。


縄文時代その1 -縄文時代の土器のはなし-

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