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更新日付:2021年3月26日 / ページ番号:C076421

与野郷土資料館展示web解説(その18)

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武井武氏とフェライト

フェライト磁石を発見した武井武博士は、明治32年に与野町の大戸に生まれています。
旧制浦和中学校をへて、東京高等工業学校(現東京工業大学)、東北帝国大学(現東北大学)を卒業し、その後、東京工業大学や慶應義塾大学の教授を歴任し、両校から名誉教授の称号も与えられています。
昭和44年に勲二等旭日重光章を受章し、昭和53年には、エレクトロニクス産業の基礎を築き、我が国の学術・産業の振興に多大な貢献をしたとして文化功労者顕彰や与野市名誉市民顕彰(与野市では第1号、さいたま市でも継承)を受けています。

藍綬褒章受賞 本多静六賞受賞
藍綬褒章受賞(昭和27年)             本多静六記念賞受賞(昭和39年)
勲二等  文化功労者顕彰  与野市名誉市民
(勲二等旭日重光章受賞時)  (文化功労者顕彰時、右は萬壽夫人) (与野市名誉市民顕彰時)

氏のこのような受賞歴は、師である東京工業大学の加藤与五郎博士とともにフェライト(酸化鉄を主成分として焼き固めた永久磁石)を発見したことによるものです。
フェライトはちょっと説明が難しいのですが、その発見はそれまでの磁石の常識を破る画期的なもので、磁力が強く電気を通しにくいために、スピーカーやヘッドフォン、カセットテープ、テレビ、ビデオ、ゲーム機、パソコンなどに使用され、電波反射障害防止のために東京都庁の壁面でも活躍しています。
皆さんがよく手にする切符の裏側、あの黒い部分にもフェライトが使われています。そのため、氏は「フェライトの父」と呼ばれています。

フェライトの粉末原料 各種フェライトコア
(フェライトの粉末原料)           (各種フェライトコア)左の原料を混ぜて焼き固めたもの
上段:左から酸化亜鉛、酸化銅、酸化マンガン
下段:左から酸化鉄、水酸化マグネシウム、酸化ニッケル

平成21年には、フェライトが社会や産業に与えた業績が評価され、IEEE(米国電気電子学会とも称される)が電気技術などの歴史的偉業に対して認定する賞(IEEEマイルストーン)を受け、東京工業大学などに銘板が贈呈されています。
この賞は、日本では黒部川第四発電所や富士山レーダー、東海道新幹線、緊急警報放送などが受賞しており、なじみのないフェライトですが、どれだけ今の私たちの生活に役立っているかがわかります。
釣りを趣味とし、各種委員も歴任されるなど与野市教育の振興・発展に寄与されましたが、平成4年3月に亡くなりました。
なお、フェライトを世界で初めて工業化したのが現在のTDKで、創業期からの製造拠点だった秋田県の平澤工場敷地内にフェライトなどを紹介する「TDK歴史みらい館」が開設され、氏の資料も展示されています(秋田県にかほ市平沢字画書面15、TDK歴史みらい館の展示資料はこちら(新しいウィンドウで開きます))。

釣りに興じる武井武氏 おしば  銅像
(釣りに興じる武井武氏)   (幼少期に氏が作った「おしば」) (中央区役所前の銅像)

TDK歴史みらい館 展示風景
(TDK歴史みらい館外観)             (同館での展示風景)


その17 与野を代表する遺跡・南鴻沼遺跡(その2)「丸木舟」


その19 埼京線ができたころ

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