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更新日付:2024年2月21日 / ページ番号:C081007

与野郷土資料館展示web解説(その29)

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与野道を歩く(弐)

与野郷土資料館展示web解説(その28)「与野道を歩く(壱)」に続いて、浦和宿石橋と供養仏のある場所から与野道をさらに与野へ向けて進んでいきます。

浦和宿石橋と供養仏
浦和宿石橋と供養仏
(現況とは相違しています)

といっても、今では、ここからしばらくはかつての与野道を明確に示すことはできません。
というのも、国道17号線や住宅等によって、分断(消滅)されてしまっているからです。
それでも、国道17号線を北へしばらく行き、大宮方面へ向かって右側に「東京電力パワーグリッド」(北浦和5丁目)北側で右斜めに入る小道が与野道になります。
その道をそのまましばらく北上して、針ヶ谷西公園を過ぎた先のT字路交差点から少し左に入ったところにひっそりと享保5年(1720)の庚申塔があり、「是より北 よの町みち」とあることから、この周辺が与野道だったと考えられます(『うらわ文化』第135号、「与野道の庚申塔(道標)」参照)。
ただ、この庚申塔付近は住宅が建ち並んでおり、具体的にどの道が与野道だったか、この庚申塔が古くからこの場所にあったのかについては不明です。

享保5年の庚申塔
享保5年の庚申塔
右側面に「是より北 よの町みち」と彫られています。

ここから先は北西に向かったはずですが、住宅地や国道17号に分断(消滅)されて今では推定することができません。
それでも、国道17号の「たつみ通り」交差点の少し北側、川口信用金庫与野支店の北側から北西へ入る道があり、これが与野道になります。
蛇行しながら北西に進むこの道は古道に相応しいものです。

川口信用金庫与野支店脇
交差点「たつみ通り」北側(右:大宮方面)
(左の川口信用金庫与野支店と右のマンションの間が与野道)

この先はS字カーブが続き、古道の雰囲気が漂います。
さらに進むと、間もなく東光寺(落合霊園)を右に見ることになります。
東光寺の東側一帯は、かつて源頼朝家臣の安達藤九郎盛長の陣屋跡(落合陣屋)ともいわれましたが(『与野市史』、『埼玉の城館跡』埼玉県教育委員会、昭和43年)、遺構などは残されておらず確定できません。

東光寺前
与野道(右が東光寺)

東光寺前をさらに進むと、間もなくT字路で与野駅から来る道とぶつかり、ここを左折し中央区役所前や圓乘院門前へと達する道こそが与野道です。
圓乘院門前を南北(左右)に通る道が本町通りで、かつての与野の中心でした。この本町通りを北へ進むと川越方面に向うことができます。

圓乘院
圓乘院(門前を南北に走る道が本町通り)

圓乘院門前を北(右)へしばらく行くと、与野の氷川神社に到着します。
氷川神社門前では道が左右に分かれ、右が大宮道・奥州道で、左が川越道になりますが、そのことは、境内に移築された享保4年(1719)の庚申塔の銘文からも明らかです。

与野・氷川神社
与野・氷川神社(社前で道が左右に分岐している)

庚申塔(右側面)
庚申塔右側面

(従是右 大宮道 奥州道と彫られる)

庚申塔左側面
庚申塔左側面

(従是左 川越道と彫られる)


その28 「与野道を歩く」(壱)


その30 与野を代表する板碑

 

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