市民の皆様へ(平成23年9月12日)
皆さん、こんにちは。さいたま市長の清水勇人です。
先月、さいたま市と秩父市の共催で「野外水道教室」を行いました。「野外水道教室」は荒川の上流と下流の子どもたちの交流を通じて、ダムや水の大切さを理解していただくために、毎年、開催しています。

この日は、久喜秩父市長とともに、秩父市、そして、さいたま市の親子約130名の皆さんと合角ダムや吉田元気村にあるバイオマス元気村発電所を見学しました。また、子ども達はニジマスのつかみ捕りなどを楽しみながら、秩父の豊かな自然を満喫してくれたようです。
普段、私たちが何気なく飲んでいる水道水ですが、さいたま市民の多くが利用しているのは秩父を水源とする荒川の水です。源流にある豊かな森に育まれた水がダムや荒川を経て、私たちの家庭などに届いています。
健全で豊かな森林は、雨水を地中に貯め、ゆっくりと時間をかけて流出させます。この働きは洪水や渇水をやわらげ安定した水の流れを保ち、森林は「緑のダム」とも呼ばれています。
この豊かな森や自然を守るために、秩父市の皆さんが大変な努力をしてくれていることを、私たちは忘れてはならないと思っています。これからも野外水道教室をはじめシルバー元気応援ショップの実施など、上下流の交流を図り連携を深めていくことを久喜秩父市長とお話しました。
秩父では、10月に行われる勇壮な龍勢祭や紅葉絵巻を楽しむ奥秩父大滝紅葉まつり、また12月の秩父夜祭など、多くのイベントが開催されます。私たちの水の源流・秩父の自然や歴史、文化に触れていただく機会としていただければと思います。
さて、9月19日は敬老の日です。市内各地で開催される敬老会では、人生の大先輩の皆さんのお元気なご様子に、いつも圧倒される思いです。
私は、人の幸せとは健康で長生きをすることにあると考えています。さいたま市は、高齢者の皆さんが活き活きと健康で暮らせるよう様々な事業を行っています。
平成22年から実施しているシルバー元気応援ショップは、高齢者の皆さんが協賛店で割引サービスを受けられる制度ですが、市内のみならず、秩父市をはじめ、深谷市や南魚沼市などの店舗や施設、1007か所(8月末現在)にご協力をいただいています。
また、10月から介護ボランティア制度をスタートします。この制度は高齢者の皆さんが行う介護施設や宅配食事サービスといったボランティア活動に対して、年間5000円を上限にポイント化するものです。この制度を通じて、高齢者の皆さんの生きがいづくりや、要介護とならないための予防、さらに地域での支え合いを推進し市民力の向上に繋げてまいりたいと考えています。
また、一方で、高齢者あるいは介護をしている方の困り事などの相談に応じる地域包括支援センターの増設や、年末年始を除く年中無休化。また、全ての地域包括支援センターに介護者サロンを開設し、介護をする方への積極的な支援など、いざという時のための福祉や医療にも力を入れているところです。
今後とも、こうした高齢者施策はもとより、市民の皆様一人ひとりが幸せを実感できるさいたま市の実現に向けて、全力で取り組んでまいります。市民の皆様方のご理解とご協力をお願いいたします。
さいたま市長 清水 勇人
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