市民の皆様へ(平成26年7月7日)
皆さん、こんにちは。さいたま市長の清水勇人です。
間もなく梅雨が明け、夏本番がやってまいります。さいたま市でも、例年この時期、多くの方が熱中症になり、緊急搬送されています。無理をせず、暑さを避け、こまめに水分補給するなど、熱中症の予防を心掛けてください。また、行楽地などにお出かけの方も多いと思いますが、交通事故や水の事故、落雷などにはくれぐれもご注意をいただき、この夏を有意義に過ごしていただきたいと思います。
さて、7月5日に、世界最大の国際自転車レースである「ツール・ド・フランス」が開幕し、日本人選手として、TEAM EUROPCARの新城幸也選手が出場しています。この「ツール・ド・フランス」は、「近代オリンピック」、そして、現在開催中の「FIFAワールドカップ」とともに、世界三大スポーツイベントと言われています。
さいたま市におきましても、昨年10月26日に、世界にスポーツ先進都市「さいたま市」をアピールし、スポーツの振興や地域経済の活性化を図るため、「ツール・ド・フランス」の名を冠した世界初の自転車競技大会「さいたまクリテリウムbyツールドフランス」を開催いたしました。当日は市内外から約20万人の皆様にお越しをいただき、平成12年5月にさいたま新都心がまちびらきして以来、最大の賑わいとなりました。
今年度につきましては、関係者との調整を進めてきた結果、去る3月22日、フランス国スポーツ大臣立会いのもと、「ツール・ド・フランス」を主催するフランスのアモリ・スポル・オルガニザシオン社(ASO社)との間におきまして、今年度の開催について基本合意いたしました。
そして、5月26日には、ASO社と今年度の大会開催について契約を結び、大会名称を「2014ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」に決定するなど、開催に向けた準備が具体化してきたところです。大会会場は昨年度と同様さいたま新都心付近、開催日は10月25日を予定しています。
昨年度の大会におきましては、「ツール・ド・フランス」という世界最高峰の自転車レースを冠するイベントを初めて開催し、地域経済への波及効果とともに、全世界100か国以上に映像が配信されるなど、国内外のメディアにも取り上げられ、「さいたま市」の名を国内外に大いに発信することができました。また、多くの市民の方々に観戦していただいたことで、子どもたちに夢と希望を与えるとともに、自転車関連産業の活性化や自転車文化の醸成など、今後の自転車を活用したまちづくりに大きく寄与していくものと考えております。引き続き、小学校4年生全児童を対象とした「子ども自転車運転免許制度」、自転車ネットワーク200キロメートルの整備、コミュニティサイクル事業など、環境にやさしく健康にもよい乗り物であります、自転車のまちづくりを進めてまいります。
更に、注目度の高い大会の開催は、そのシンボルとなるとともに、自転車利用による健康増進、環境負荷の低減、交通安全など自転車にかかわる多くの行政課題解決のきっかけにつながるものと思います。
一方で、昨年は、初めての開催であったことや、季節外れの台風の影響等、想定ができなかった経費が増加するなどの、多くの反省や課題点がありました。今年度は、昨年度の反省を踏まえて、埼玉県に共催となっていただくとともに、実行委員会に自転車関係団体や経済団体にも参加いただき、組織体制を強化するなど、改善すべきところは改善し、大会の成功に結びつけていきたいと考えております。
今年度の「2014ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」におきましては、選手・観客の安全対策に万全を期することはもちろんのこと、収入確保等による公費負担額の削減、経済効果の更なる向上など、昨年度を上回る事業効果が得られるような運営に努めてまいります。そして、見ている人も、走る人も、支える人も、すべての人が「素晴らしい大会だった」と感動できる大会にしていきたいと考えておりますので、市民の皆様方のご理解とご協力をお願い申し上げます。
さいたま市長 清水 勇人
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