メインメニューへ移動 メインメニューをスキップして本文へ移動 フッターへ移動します


ページの本文です。

更新日付:2013年12月24日 / ページ番号:C020574

市長の部屋 さいたま市長 清水 勇人 絆をつなぐ

“絆”ミーティング(平成24年11月27日)

このページを印刷する

今回の“絆”ミーティングは、過去3年間のうちに外部機関が実施する女性職員専門の研修に派遣された職員を集め、『女性派遣研修を受講して 行政現場に活かす女性の視点』というテーマのもと開催しました。
はじめに清水市長から「現在さいたま市は政令指定都市のなかでは、女性の課長以上の登用率は1位なのですが、事務職ということではまだまだ少ないと思います。もっと女性が活躍していける市役所をつくることが、さいたま市のためになると考えています。次の時代を担う皆さんには、職場のなかで女性の視点のみならず、男女かかわらず対応するという部分で、さらに女性職員が働きやすい市役所を作っていくうえでのどのようにすべきか等について、聞かせてほしいと思います」とのあいさつがありました。

市長を囲む女性派遣研修修了者

職員からの主な意見

  • 研修中は毎日大いに刺激を受け、自分自身のモチベーションも上がったという実感を持っています。「クールヘッド(業務に対する冷静な頭脳)を持つ」ということも、私のなかに足りないものとして認識できたので、さらに自分自身を高めていきたいと思っています。私は仕事柄女性の管理職の方々にお会いする機会が多いのですが、その方々とお会いして、女性的な特性として細やかな気遣いや思いやりのある言葉がけができていると感じたことがありました。非常に面倒見がいいとか。また話す内容が堅苦しくない、生活者の視点から色々な話を展開することができるなど、いい意味で、母性的な側面が発揮されていると思います。そういうところが、女性ならではの部分だと感じました。
  • 今回の研修では、仕事に向き合う姿勢が淡白になりつつあった自分にとって、グループワークなどを通じて、仕事というのは団体戦であるということに改めて気付いたところです。私の現在の職場は、臨時職員も含めると全体の8割を女性で占めていますが、管理職の方が果敢に戦っている背中を見ることができ、非常に良い雰囲気の場所であると思っています。そのせいか、他部署に比べて女性がどんどん前へ出ていくという職場であると感じています。私たちの仕事は家族の協力とともに職場全体の団結力が不可欠ですので、職場トップの気質も関係しますが、女性として働き甲斐のある場所だと思います。また、臨時任用の女性職員が期間満了の後、自分に自信が回復して新たなキャリアに踏み出した例もありました。女性の社会復帰に一役買っているという経験もしたところです。
  • 私は昨年参加しましたが、東日本大震災の影響もあって、受講生は関東以西の14名の参加だけでした。研修では福島の避難所で指揮をされていた女性管理者の方の講義があり、震災時の女性の視点からの援助や行動というものを包み隠さず語っていただいたことが印象に残りました。避難所の設営にあたっての授乳室や子供の遊び場の確保や、食事の際の注意点など、女性ならではのモノの見方からのお話を聞くことができました。今回の研修を通じて、自分の世間を見る目がせまかったということに気づきましたし、世の中の動向にも敏感であるべきだと思ったなど身を以て感じ、反省など課題などを踏まえて次につなげることができた研修でした。職場は保育園ですが、子供たちを円滑に受け入れ、支援できるようにするためには、まずはこの職員同士のコミュニケーションを十分に行うことが必要と考えています。また、子供たちの大切な命を預かる仕事ですので、危機管理も大切です。その点では、この研修で様々な講師から関係するお話を聞くことができたので、このことをしっかり職員に伝達して、役割分担を明確にして、女性の視点や発想から見た内容で相互確認などを行いながら、こどもたちの安全を守る行動ができるようにということを常に心がけています。
  • 私が参加した研修は100人以上の女性が集まり、ものすごく独特の雰囲気があった気がします。皆さん共通して言えることは、それぞれの地域が本当に好きなことです。今の私の職場は地域のウォーキングマップなどを作成し、これを利用したイベントも開催しているのですが、改めて地域を歩いていると色々小さな発見などもあります。そこに歴史や文化が根付いているという講師のお話も聞くにつけ、こういうところから地域を好きになるきっかけが生まれるのだな、ということを感じました。研修の効果としては、私の場合は3年を経て、私自身の行動などを振り返って、「あ、私って変わったな」と感じることがあることです。女性の視点ということでは、私が感じることは女性のほうが勤勉で真面目という面があると思っています。また、育児や家事などをこなしている方も多いので、いわば時間の制約があるなかで、いつも切羽詰まったものを背負っている感じがします。結果として時間の使い方が上手になっているかなと思います。ワーク・ライフ・バランスというコトバが昨今よく聞かれますが、女性はもう何年も前からこれを実践していると思います。そのような姿勢を職場の男性にも示しつつ、時間の使い方であるとか伝えていけるのも女性ならではの役割なのではないかと感じています。また、職場に新人が配属されるときなど、もうその職員は娘や息子の年代になっているので、母性をもった新人の育成の仕方というか、よい導きなどができることも、女性ならではではないかと感じています。
  • 私の場合は、今まで女性ばかりの環境で過ごすという経験がほとんどありませんでしたので、とても新鮮でした。講義のなかに「人間関係論」というものがあったのですが、これが私にとっては非常に興味深く聴講しました。これは集団を対象とした管理論の一つで、人の意識や感情などを重視して、いかに生産性をあげるかというものです。私の現在の仕事は自治会活動の支援をしており、各会長さんはほとんど男性で、ご高齢の方が多いのです。こういった方々はこれまでの人生経験もあり、自分自身の価値観を強く持っている場合が多く、こちらから何かお願い事などをする場合は、やはり相当の配慮が必要となります。これまでも努めてきたことですが、今回の研修で、やはり相手の人との深い人間関係、信頼関係を築くことが非常に大事であるとの思いを強くしているところです。女性の視点という部分では、男性との比較では、コミュニケーション能力が高い特性があると思うので、現在の仕事ではその強みを生かしていけるのではないかと考えています。
  • 私が参加した研修は市町村の係長級から課長級の女性職員が対象となって、女性リーダーにふさわしい能力の向上が目的とされていました。講義を受けている中で度々話に出てきて印象的だったのは、地方分権と市民との協働ということでした。普段は自分の担当する狭い範囲の事業ばかりを見て仕事をしてきましたが、現在の地方自治の課題や今後の方向性など、より広い視野で物事を認識することができたと感じています。横浜市の女性区長の講演もあったのですが、そのなかで、女性の変化が新しい日本のエネルギーを生み出しているとして、民間企業などでは、女性が中心となって企画開発した商品がヒットし、企業の活性化の大きな原動力となっているとのことでした。また、女性の社会での活躍を保障するものとして社会環境の整備の必要性もおっしゃっていました。また横浜市長も女性ですが、この方の講演でも、ご自身の経験から、相手に共感することで相手を動かすことができるとの持論を語っていただき、共感と信頼を重要視した市政の展開を心がけているとのことでした。このような「おもてなしの精神」は、窓口業務を主たる業務とする現在の私の職場に十分生かせるものであり、常に相手の立場にたって職務に取り組みたいと感じました。
  • 日々の職務から離れ、約70名の目的を一つにした仲間と過ごしたことは、とても新鮮な経験だったとともに、活力がわいてきました。今回の研修では、研修課題発表のためのグループ討議での達成感や、ほかの参加者の方の質疑の視点の持ち方、また課題演習の結果をまとめるにあたっての過程で自分の職場を客観的に観察する時間を持てたことなど、今後の仕事への取り組みにとても有効な気づきを得られたと感じています。私が研修で取り上げた「職場の活性化」というテーマはまさに、市民サービス向上のための基盤であるとの認識を持つに至り、自分自身のなかでの意識の変化が起きたことが大きな収穫でした。女性の視点でこれをどう生かすかということについては、職場の活性化に向けて、組織をシステムとしてではなく、ヒトの集団として捉え、一人ひとりが活き活きと仕事をできるようなチームに育成することが重要だと思っています。相手をよく見て、話を聞いてよく知る、コミュニケーションのきめ細かさを追求することです。職員一人ひとりの適性を把握し、それぞれのキャリア形成の支援を行っていく。職員が言いたいと感じていることを実際に引き出せることがポイントだと思います。

市長からは「これから更に女性が社会で活躍していくためには『ロールモデル』、つまり見本になるような人が増え、『ああいう人になりたい』という感情が次代を担う層に浸透して、さらに広がりを見せるようになることが必要だと思います。ワーク・ライフ・バランスという点では、女性は達人。家事など色々なことを乗り越えて、時間を大切にしながら仕事も行っています。女性の働き方というものを男性はもう少し学ばなければいけないと思います。また、女性の視点ということで特徴的なのは、すべての場面で生活感を持っているということでしょうか。同じ仕事に取組む姿勢でも、女性は複眼的なモノの見方ができているのではないかと感じています。男性とは違う包容力、きめ細やかさも備えていると思います。現在の職場はなかなかチームで仕事に取り組むというのが難しい環境になりつつあるとの認識がありますが、女性が多い職場では、コミュニケーションが良く図られていることに立脚した職場の明るさがあるように思います。チーム力を強化するという意味で、心の面から組織をまとめるだとか、人を支えるということは女性ならでは発揮できる能力ではないかと思います。また、何よりも仕事をうまく切り上げる潔さ、これは男性にはあまりないですね。これは女性の見本というよりは、職員の見本として、皆さんに活躍してほしいと思います。女性の社会進出がずいぶん進んだと言われ、さいたま市も政令指定都市で登用率一番ですが17%にとどまっています。それですごいと言われること自体、まだまだという感じです。男性と女性が数的にもバランスよくいることで市民サービスの向上もさらに図れるものと考えています。今回研修を受講された皆さんには、後進の女性職員のロールモデルになって引っ張っていってほしいと思います」との話がありました。

この記事についてのお問い合わせ

総務局/人事部/人材育成課 
電話番号:048-688-1430 ファックス:048-688-1435

お問い合わせフォーム