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更新日付:2013年12月24日 / ページ番号:C018188

市長の部屋 さいたま市長 清水 勇人 絆をつなぐ

“絆”ミーティング(平成24年5月10日)

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今回の“絆”ミーティングは、新規採用職員研修で講師を務めた職員を集め『新規採用職員研修の講師を経験して考えたこと』をテーマに開催しました。
はじめに清水市長から「今進めている行財政改革のうち、特にポイントは人の改革で、現場の職員のモチベーションを高めながら市民サービスをしっかりと提供できるかが最大のポイントだと思っています。どんなに素晴らしいビジョン、いい仕組みができても、一人ひとりの意識が変わらなければそれは実現できないので、市の役割、使命を職員一人ひとりがしっかり認識しながら仕事をしていくことを、新しい職員にも伝えていけるかがさいたま市役所にとって大変重要なテーマです。皆さんにはまさに伝える役をやっていただきました。皆さんが感じられたことを意見交換できればと思います」とのあいさつがありました。

職員の意見に耳を傾ける市長

職員からの主な意見

  • 情報セキュリティという分野は、大変漠然としていてわかりづらい内容になりますので、研修ではわかりやすく、1時間枠の中で半分ほどビデオを使い、それを元に解説を加え、イメージしやすい形式にしました。職員の受講レポートに、わかりやすかったという意見がありましたので、情報セキュリティという観点があることは、伝えられたと思っています。研修生からはやる気を感じましたので、私ももう一度その気持ちに立ち返って、更に仕事に邁進していきたいと思います。
  • 市の施策に対する市民の方の評価が今後の政策の展開に繋がるといった部分で、市の業務はサービス業ではないかと話しています。お客様への接し方のポイントでは、飛行機の元客室乗務員の方が書いた書籍から「常に目の前にいる方にできる限りのことをしたいと思う」、「頼まれたことだけ行う、指示されたことだけ動くのではプロとは言えない、お客様が言葉にされないことまでも先読みをしていく力が必要である」、「気付きを大切にし、自分で気付き、考え、動く、それがまた新しい気付きをつくる」という3点を紹介し、自分から業務に活かせる情報を収集するのも一つの手だと話しました。大勢を前にして話をするのは、思いを伝えるプレゼンテーション能力の向上という部分で、自分にもいい勉強をさせてもらっています。
  • 文書事務を一つひとつ細かく説明すると時間も不足しますので、例年使っているパワーポイントで基本的なことを説明しました。今になって、パワーポイントだけでなく、実際の業務を通して自分で感じたことなども織り交ぜて伝えられれば良かったと思っています。最初に新入職員から大きな声でのあいさつがあり、すごく熱意をもらったので、こちらも頑張って講師をやらなければと思いました。説明が長くなってわかりにくくなってしまったところが反省点で、次回はもう少しわかりやすく説明する資料をつくって、できればいいと思います。
  • 研修を受けたことで私は明日からどう行動が変わるのかなど、自分が新人の時に知りたかった観点を意識して研修内容を決めました。実際に仕事で、情報公開制度や個人情報保護制度に接する時に、なるべく新人が置かれる状況をイメージしやすい形で入り、情報公開制度はどういうものかを説明していく流れにしました。ただ、実際に仕事の現場に立っていない段階ではまだわからないことや聴いてもイメージしづらい部分もありますので、二つの制度の説明後にまとめとして、二つの制度から見えてくる目指すべき公務員像について七つのキーワードを提示してまとめました。説明されたことをその場で理解できるのと、その知識をきちんと自分の中に定着させ今後の行動に反映させられるのとは違いますので、今日どうしても覚えていって欲しいことをしつこいくらい繰り返すようにしました。
  • ニュースなどでパワハラやセクハラ、いじめが注目されています。最近では震災の風評被害による人権問題ありますし、その他にも、女性や子ども、高齢者、障害者の問題など幅広い人権問題があり、必ずいろいろな部署に関わってくることに気付いて欲しい、感じて欲しいということをテーマに話をさせていただきました。人権の知識というよりも、人権感覚、人権意識を持って、職場での先輩や何より窓口業務でのお客様など、周囲の人たちに、相手の立場になって思いやりの心を持ち続けて、人間関係を築きながら業務をしていただくよう話をしました。講師は初めての経験で皆さんの反応を見る余裕もなかなか無かったのですけれども、皆さん熱心に聴き、メモをとっていて、非常に熱意を感じることができました。
  • 新人なので危機管理の意味をあまり理解できていないだろうと思い、さいたま市の危機というものは何かをまず覚えてもらおうと思いました。災害や事故は危機として当然ですけれども、さいたま市の場合は行政の信頼を損なう行為も危機として捉えているということを一番に伝え、職員となったからには、勤務時間内外を問わず、危機意識を持って行動をしてもらいたいと伝えました。危機管理については、知識も大事ですけれども、人権と同様、意識がとても大切です。新人だと業務には精通していないので、それ以外の職場内での何かちょっとしたことでも気付くことがあると思うので、そういったものを先輩や上司に聞いたりしながら、危機の意識を持ちながら仕事をしてもらいたいということも併せて伝えました。
  • 現在の本市の財政状況は他の政令市と比較して良好ではあるけれど、今後急速に進む高齢化とともに高度経済成長期に建設した学校施設など老朽化し施設更新の費用がかさんで来るため、人の高齢化と施設の高齢化という二つの課題があります。一方で税収の伸びもあまり期待できない状況もあり、今後財政状況が厳しくなると予想されることを伝えました。その対応として行財政改革で取り組んでいること、中でも市民に納めていただいた税金を大切に使っていくコスト意識について考えてもらう研修としました。市民には、高齢者の方やお子さんを持ったお母さんもいらっしゃって市民のニーズも多様なので、限られた財源を効果的、効率的に使い行政サービスを提供していくことが必要との話もしました。講師を経験して、人に伝えることは非常に大切だと日々感じています。相手にわかりやすく伝え、その目的を達成していくために、プレゼン能力を自分自身磨いていくことも必要だと感じました
  • 歴史というものは古いものではなく、昔と今が繋がって、そして未来に繋がっているということを今の生活の実感として捉えてくれればと思い、レッズやアルディージャのエンブレムに地域の歴史が現れていることや、駅がどうしてここにあるのかといった、今の生活で疑問に感じることを解説し、100年前の決定が今の私たちの生活にすごく影響しているし、今決めていることも100年後にすごく影響をしていくということを伝えました。歴史を学ぶことで、消防だったら、例えば中山道の街並みがうなぎの寝床といった入り組んだまちなので入りづらいとか、市民の方が職員は市の歴史の背景を当然知っているものと思って話してきた時、それをちょっと知っていたり、うなづくだけで、信頼関係が全然違ってくるし、無駄ではないという話もしました。

市長からは「さいたま市職員になった人たちに先輩として何を伝え、どういう仕事をしてもらっていったらいいのかという最初の入口ですから、皆さんがいろいろな思いで、工夫しながら講義をしてくれたことが大変良くわかりました。相手に伝えることはすごく難しく大変です。特に新人は職場の経験がないので、なかなかイメージとして伝わりにくいところもあると思います。でも、その時感じなかったことも、仕事をしていく中で、あの講師が言っていたことはこういうことだったんだとわかってくるのではないかと思います。新人の皆さんは熱意やいろいろな思いを持って入って来ていますので、それを私たちも大切にしなくてはいけないし、自分たちももう一度原点に戻ってそういう思いでやっているのかを確認する必要があります。新人が持って来る思いを現実の仕事に結び付け、その入口を見つけてあげるのが研修だと思うし、これからいろいろな問題にぶつかったり、苦労をしながら、それを乗り越える力を持つということが、重要だと思うのです」といった話がありました。

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