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更新日付:2013年12月24日 / ページ番号:C019249

市長の部屋 さいたま市長 清水 勇人 絆をつなぐ

“絆”ミーティング(平成24年6月19日)

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今回の“絆”ミーティングは、大学院派遣研修を修了した歴代の職員を集め、『大学院派遣研修の体験をどのように活かしているか』をテーマに開催しました。
はじめに清水市長から「大学院での勉強は大変な苦労があったことと思いますが、その苦労を乗り越えたからこそ、皆さんには得るものがたくさんあったことと思います。本市が抱えている社会環境の変化や複雑・多様化する行政ニーズに対応するためには、高い専門性や柔軟な思考、多角的な視点が大変重要であると思っています。本市が取組んでいる行財政改革の最も大きなテーマは「人の改革」です。皆さんからは、どのような想いを持って大学院へ臨んだのか、派遣研修で得たものが仕事でどのようにプラスになっているのか、あるいは課題になっているのか、お話を聞きながら、私たちはこれからどういう人材を育成していくかということにも繋げていきたいと思います」とのあいさつがありました。

職員に囲まれる市長

職員からの主な意見

  • 大学院派遣研修を通して多くのことを学ぶことができましたが、私の一番の収穫は人脈を広げることができたことです。海外留学生や20歳くらい離れた年上の方であっても、友人という親しい関係を築くことができました。これは、職場ではなく大学院生という立場で出会えたからこそ築けた関係だと思います。派遣研修を修了して3年以上経ちますが、今でも3カ月から4カ月に一度は集まる仲間がいて、親睦を深めるだけでなく、先進都市の視察など行政的なエッセンスも加えています。私自身の知識も増やせる非常にありがたい場になっています。このような人間関係を築くことができ、それが今でも続いていて発展しているという人脈が、私にとって一番の収穫になっています。
  • 帰任して2年以上経ちましたが、大学院派遣研修が仕事の中で活きていることが4点あります。それは「丁寧に仕事をすること」、「段取り力を磨くこと」、「人の意見を聴くこと、自分の意見を述べること」、「人間関係を広げること」です。これらは、大学院へ提出する研究論文の作成を通して学びました。例えば、読み手に理解してもらえるよう丁寧に書くことの大切さや、短い期間で多くのことをやらなければならないため、しっかりとした段取りの重要性を実感したところです。大学院派遣研修の成果として自分自身が仕事の中で活かすだけでなく、この4点は日々職場へ還元するように心掛けています。
  • 大学院派遣研修では、人間関係を広げることを第一に積極的に交流を図ろうと考えていましたので、同期の代表を務めさせていただきました。研究の他にもリーダーシップを学ぶ機会を得たことは、私の成長の大きな転換点となりました。また、歴代派遣職員の方々とは、普段の仕事の中で知り合う機会のあまりない方々なので、庁内での人脈ができたものと思っています。実際に、私が大学院でお世話になった方から依頼を受けたことがあったのですが、そのとき、ちょうど大学院へ派遣となっていた方へ相談をしたところ、対応していただいたこともありました。庁内にもこういったことを頼める人脈ができたことは、大学院派遣研修を通じて得たものの一つだと思っています。
  • 学んだこととしましては、普段の仕事ではさいたま市という狭い視野しか持てなかったのですが、大学院には全国から年代も環境も異なる方々が集まっていましたので、研究テーマを聞きながら知見を広めることができたことです。とても貴重な経験だったと考えております。また、帰任後が大事なのではと考え、帰任後の配属先では、大学院派遣で得たことを活かして財源の確保などの成果を上げたところです。今後も、財源確保という視点を持ちながら、経費の削減や業務の効率化を心がけ、最終的には市民サービスの向上に繋げていければと思います。
  • 経済行政に長く携わっていますが、大学院へ派遣になって経済に対する考え方を変えた印象的な言葉がありました。それは「経済」を定義した「The creation and allocation of any kind of value」という言葉です。あらゆる種類の価値の創造と分配という意味で、価値のあるものをどう生み出して、どう分配するのかを考えるのが経済であるということです。この言葉を聞いたとき、あらゆる行政の施策も結局この言葉に辿り着くのではないかと考えました。市民の方にとって価値のあるものをどのように生み出し、どのように分配していくのか。分配は個人の価値観があるため合理的な答えが出にくいですが、創造はπ(パイ)を大きくするという意味からある程度合理的に答えが出るものと思います。経済的な考え方は自分たちの仕事そのものであるということを、具体的な仕事を通して広めていけたらと常に模索をしています。
  • 大学院派遣研修では、物事はこんなに深く考えることができる、ということを実感しました。受身的な勉強ではなく自ら学ぶことにより、物事を一生懸命追求しようという探究心が身についたものと思います。また、自分が「できる」と考えていたことが、他の優秀な方々と一緒に勉強することによって、不足に気付かされることもありました。深く一生懸命調べることによって、答えは必ず一つではなく、相手の立場によって答えは複数あるということも理解しました。派遣前は答えは一つしかないと思っていましたが、答えがないということも、答えがいくつもあるということも、理解をしたところです。
  • 研究論文の作成にあたっては、先進的な研究を読む必要があり、さいたま市の問題だけではなく、さいたま市の外からもアプローチしたところです。これにより、さいたま市独自の問題ではなく、全国的にバランスの取れた政策はどういうものかを考えるようになりました。また、研究論文は学会誌に投稿し、インターネットでも公開をしているのですが、国の省庁の方が私の論文に興味を持たれたようで、先日、共同研究をしませんかと打診をいただきました。大学院派遣研修で取組んだ研究テーマが発展する機会となるため、微力ではありますが国の方とも連携をしながら進めていければと思っています。

市長からは「大学院派遣研修で皆さんが得たことは、これからの仕事にプラスになると思います。中でも、人との出会い、人とのネットワークは大切で、研究論文以上の価値があるとも思います。それから、大学院で仲間と一緒に培ってきた想いとか、志とか、情熱とかがあると思います。そのこだわりをなくしてしまったら、この派遣研修は意味がなくなってしまいますので、そのこだわりを持ち続けて仕事をしてほしいと思います」との話がありました。

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