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更新日付:2021年3月26日 / ページ番号:C080406
全体テーマ:「多様性の時代を生きる知恵」
~国際化に加えて「人生100年時代」となりました。多様性をいかした地域づくりが求められています。いろいろな境遇や価値観を持つ人が同じ地域に暮らしていることを知り、「共生」というあり方を模索するための学びです。~
3名の講師の皆さんによる、全4回のオンライン動画配信による講座を実施しました。
日本や世界における人権課題に焦点を当て、多様性の時代における人権・差別・平等についての考えを深める講座となりました。
(以下、内容の一部の要約です。)
「すべての人の人権が守られ、差別されることなく、大切にされる社会でなければならない。」このことに反対する人は多くないだろう。しかし、現在の社会においては、多くの人権課題が存在している。
これらの人権課題は、「ニュースの中のみで存在する」かのように感じられるかもしれないが、実際は一人ひとりの職場や学校、家庭などの身近な場所での様々な課題と密接に関係している。しかし、人権課題を身近なものとして感じず、時に人権について考える際に「息苦しさ」を感じる人も少なくないかもしれない。
それは、無意識のうちに自分を「フツー」の人間と位置付け、「フツーの自分達以外の誰か」と「区別して考えている」からではないか。
ある社会集団に属することで、労せずに得られる優位性に基づく「フツー」の人々は、無自覚に特権を持ち、自らの属性を「正常」と捉えている。
このような人々は、(時に無自覚に)「フツー」以外(マイノリティ)の人達を支配する側に立っている。この「フツー」はあらゆる属性において存在する。そのため、ある属性でマイノリティの人が、別の属性で「フツー」の人々の一人として、支配する側に立つこともある。
この「支配する側」と「支配される側」の関係性と無縁である人はいない。全ての人は様々な要素を持つ多様な存在であり、全ての人が「マイノリティ」であると言えるからである。
すなわち、差別が無く、平等で人権が守られる社会を求めることは、「遠くの誰か」のための「支援」や「理解」でなく、私達一人ひとり「すべての人」にとっての「自分事」である。
私たち一人ひとりが人権・差別・平等について、「自分事」と捉え、自分たちの立場や居場所を問い直すことが、人権が守られる社会を「私たち自身」が作ることにつながるのである。
市民局/人権政策・男女共同参画課/男女共同参画推進センター
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