ページの先頭です。 メインメニューへ移動 フッターへ移動


ページの本文です。

更新日付:2021年12月17日 / ページ番号:C085545

【報告】世界の女性とつながる講座

このページを印刷する

 
日時 テーマ 講師
11月12日(金)~21日(日)

民族教育の権利

日本の朝鮮学校をめぐって

梁・永山聡子さん

(立教大学兼任講師)

11月26日(金)~12月5日(日)

クルド女性と日本社会をつなぐ

オンライン日本語教室の取り組み

磯部加代子さん

(クルドを知る会)

講義内容

チラシ

第1回 民族教育の権利 日本の朝鮮学校をめぐって
まず、ヨーロッパとアフリカの地図を比較して国境線の話、日本も含めて植民地と移民の経緯等の説明をされました。

「日本は多様な人たちが住んでいるにも関わらず、しばしば日本人、アジア人だけしかいないだろうと密かに皆の中に埋め込まれているし、どれ位日本の中に生活基盤、つまり日本の人たちと変わらず生活しているかは、あまり理解されていないように感じる。今日、皆と考えていきたいのは、いったいなぜ区別したり差別するかということをまず歴史的にみていき、いったいどうしたらそういったものが無くなるかを考えていきたい。」

講師は専門はジェンダーだが、人権論や差別問題を話す時に一番伝えたいことは、差別されている側が可愛そうで、差別されている側をどうにかしなくてはならないということを第一番に考えるのではなく、全然自分にとっては関係ない話ではないか、差別されたことは無いし、べつに自分は今とても幸せに生きているという人にこそ、差別の問題を考えて欲しいといいます。

「差別されていないと思っている人やそんなこと考えたことが無いという人は、何も考えられない理由とは、実は差別されている人がいるからこそ享受されているわけで、これはよくマジョリティーと言うが、全ての人が幸せに生きるために実は誰かを差別してる前提である幸せというのは、実は幸せではないと考えている。最初は他人のことだと思っているが、じわじわと全ての人に差別意識は埋め込まれるし、差別される側になる可能性が高い。そのうち全ての人に降りかかってくる問題なので、そういう意味でこれは誰にも考えうる問題だと思って話したとのこと。それからもう1つ重要なのは、子どもは生まれて来る時に親や国を選べない。自分で何か選択して人生を決めるまでは全ての人が平等でなければならないということが大前提。それを区別して差別して分けていくということが、いかに残酷なことかということを考えていけたらいいかなと思う。」

また、国際社会からどう捉えられているかについて話された。国連を含めた人権を考えているグループの中では、日本の朝鮮学校無償化排除というのは、明らかに間違っている政策・制度で、今すぐ変えるべきだと考えられているとのこと。

「日本は、社会権規約・自由権規約・人権差別撤廃条約・子どもの権利条約の4つすべてに批准しており守らなければいけない。」

その中で朝鮮学校無償化排除の問題に照らし合わせ、民族教育権やレイシズム(人種差別)の問題について解説していきました。

第2回 クルド女性と日本社会をつなぐ オンライン日本語教室の取り組み
まず、クルド人の説明からお話が始まりました。
「トルコの南東部、シリア、イラン、イラクにまたがって暮らしており、国を持たない世界最大の民族と言われている。チグリス・ユーフラテス川上流域の山岳地帯で遊牧生活をしてきた中東の先住民族である。クルド人が住む地域をクルディスタンという。そこから日本で多くのクルド人が住む蕨の在日クルド人のことを蕨スタンともいう。」

次に、日本にやってきたクルド人のお話をされました。
「ヨーロッパやオーストラリア、カナダに移住していくが、その中のほんの一部が1992年頃より日本にもやって来るようになる。最初は男の人が単身でやって来てまだ難民申請が分からなかったので、生きづらいトルコから日本に逃れ、なんとか生活の基盤ができると家族を呼び寄せ、次第にコミュニティーが膨らんでいった。」

また、クルド人の言語事情と、女性・子どもなどの生活についてお話されました。
「クルド人にとってトルコ語は母語ではなくクルド語である。トルコ語習得にはそれなりの教育が必要なため流暢でない人が多い。日本に来ている男の人たちは解体業で働いている人が多いが、日本人との関りがあるので、割と日本語ができる人が多い。だが、クルド人の経営者も増えてきたため、クルド語やトルコ語だけで済むようになり、最近はそうでもなくなった。子どもたちは学校で日本語を身に付けられるので、両親があまり日本語が上手でなく子どもだけが上手で、さらにトルコ語が流暢でない人がいたりして、家庭の中の文化的断絶というあらたな問題が生じている。」

「母親がトルコで勉強したやり方で教えようとすると、子どもたちは日本のやり方で授業を教わっているので混乱するだけだという。なので、母親が勉強をみられない。親子の関係もギクシャクして良くなく、学習補助はやりたいと思っているが、ハードルが高いと感じている。まずは母親がある程度日本語ができないと先生とのやり取りができないので、母親の日本語が必須。課題はあるが母親の日本語教室と学習補助はセットで行っていきたい」

その他いくつかの課題や大切なこと、同化政策にならない日本語教育、生徒の在留資格等について細かく説明されました。

最後に、これからこのオンライン日本語教室をいつでも戻って来られる場所にしたいし、声をかけてくれれば先生いつでも紹介するよという場所にしたいと語りました。

受講者の声

・米国旅行中、ジャップやイエローと声をかけられた事がある。在日朝鮮人の方々の置かれている立場を慮る事ができる日本人になりたい。(一部抜粋)
・クルドの人たちが置かれている現状を知り、自分に何ができるかそして、クルドの女性に必要なものは何か考え、日本語学習の機会を作った行動力がすごいと思いました。

関連ダウンロードファイル

GET ADOBE READER

PDFファイルの閲覧にはAdobe Reader(無償)が必要です。同ソフトがインストールされていない場合には、Adobe社のサイトからAdobe Readerをダウンロードしてください。

この記事についてのお問い合わせ

市民局/人権政策・男女共同参画課/男女共同参画推進センター 
電話番号:048-643-5816 ファックス:048-643-5801

お問い合わせフォーム

ページの先頭に戻る

イベント情報

イベント情報一覧を見る


表示モード : パソコン版スマートフォンサイト

ページの先頭に戻る