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更新日付:2014年10月29日 / ページ番号:C037595
さいたま市に元気をくれる人を紹介するコーナー。
今回は、浦和競馬場の元騎手で、現在、調教師の平山真希氏にお話を聞きました。
平山 真希氏プロフィール
1980年、千葉県生まれ。
現在、緑区の野田トレーニングセンターにて競走馬の調教をする日々を過ごす。
小さいころから千葉の牧場で育ちました。
親の影響で、物心ついた時から親に馬に乗せてもらっていました。
乗せてもらえないと駄々をこねるくらい好きになって、好きなことを仕事にしたいと思い好みを選びました。
馬と触れ合うことが自分の生活の中でごく自然なことだったので、自然と騎手になるんだって決めた感じです。
16歳の時に機種を目指して旧浦和市に来ました。
騎手としてデビュー後、10年経ってこれから先を考えた時、ずっと馬と一緒にいられる仕事を続けたいと思いました。
騎手を続けるには体力的な心配もあって、調教師に転身することを決めました。
私が調教した馬が初出走で初勝利したのは、今思うとなんだかうまく行き過ぎた感じがします。
騎手時代よりも関わる人も多いし、馬主さんとの信頼関係も重要で、初勝利に浮かれることなく、もう一度身を引き締めないといけないって思っています。
騎手として自分で馬に乗るよりも、レースに出るまでの過程がとても大事になってくるので、今も毎日が勉強です。
朝は2時くらいに起きます。
朝というか深夜ですよね(笑)。
調教はあたりが暗いうちから始まります。
手が空いたときは厩務員さんの手伝いもしています。
厩舎がある野田(緑区)は、周りに田んぼがあってのどかな雰囲気が好きです。
明け方、調教が終わって馬場の照明が消えると、星がすごく綺麗に見えるんです。
流れ星を見たこともあるんですよ!「何か今日はいいことあるかも」って!
厩舎で働いている人は動物好きが多いのか、犬や猫を飼っている人が多いんです。
私も犬を飼っています。
動物を飼っている人には分かってもらえるのかもしれませんが、動物が今何をしたいんだろう?お腹がすいているのかな?怒っているのかな?とか、何となく感じられます。
でも、馬がもし人間の言葉を話せるとしたら文句ばっかりでしょうね。
『なんでこんなに走らせるんだ!』とか。
実際、競走馬のほとんどは胃潰瘍を持ってるらしいんです。
狭いところに入れられて、出られたと思ったら上に乗っかられて走らされるわけですから。
本当は、広いところで優雅に走り回っていたいでしょうからね。
でも、そのストレスをいかに取り除いてあげられるかもまた課題だと思っています。
馬も人と一緒で1頭1頭性格や気性が違うので、そういう点も気を遣います。
馬も生き物で、状態も毎日変化するし、浦和競馬場以外のレースにも出たりするので、あまり休みはないですね。
でも、この仕事をは自分が好きでやっているので、苦にならないというか、仕事をしてるっていう感じがしないくらい好きです。
浦和競馬場は、パドックや馬場ではお客さんと馬との距離がすごく近いんです。
ちょっと手を伸ばせば触れるんじゃないかっていうくらい近い。
げーど付近では馬が出走するときの迫力を間近で見られるし、馬場の近くでレースを見ると、地響きを感じられるんですよ!
騎手の声も聞こえますし、騎手もお客さんの声援が聞こえてるんです。
そんな臨場感、馬や騎手との距離感をぜひ味わって欲しいですね。
あ、あと競馬場の食べ物も評判です。
のぼりが立ってたり美味しそうな匂いがしたりして、「あ~私も食べたい」ってついお腹が減ってきちゃいます。
馬って見てるだけでも癒されますよね。
日によっては、内馬場にある公園の開放や、区のイベントがあるので、家族連れやお子さんにも来てほしいな。
最近は女性のお客さんの姿も見るようになりました。
私にとって浦和競馬場は、馬と関わる仕事ができる機会を与えていただいている場所です。
たくさんの人に協力してもらい、支えてもらって今の仕事ができているので、なるべく恩返しができるようにこれからも頑張っていきたいと思っています。
市長公室/秘書広報部/広報課
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