ページの本文です。
更新日付:2015年3月27日 / ページ番号:C038674
さいたま市に元気をくれる人を紹介するコーナー。
今回は、さいたま市で初のクラフトビール「氷川の杜」を開発した株式会社氷川ブリュワリー代表取締役の菊池俊秀氏にお話をお聴きしました。
菊池 俊秀氏 プロフィール
さいたま市大宮区出身。
株式会社氷川ブリュワリー代表取締役。
さいたま市ニュービジネス大賞2013で、「コミュニティビジネス賞」を受賞。
氷川ブリュワリーとはクラフトビールを造る会社ですが、単なるもの造りの会社ではなく、人と人とのつながりを作るということをコンセプトに活動しています。
その手段としてクラフトビールを、また、その場として、併設のパブを使っています。
それだけではなく、人と企業とのつながりも大切にしています。
例えば、ビールの原料として、さいたま市産の果物や野菜を取り入れることを考えています。
これは農家と消費者とをつなげる役割を担っていきたいという思いがきっかけでした。
昨年、大宮駅東口の大型商業施設が撤退したあと、まちが衰退していくのではないかと、仲間たちと危惧していました。
どのようにまちを盛り上げていくかを考えていくなかで、クラフトビールをまち起こしの手段にしようと思ったんです。
というのも、私は5年前から趣味が高じて、ビールの醸造体験をしていました。
前職がカメラメーカーでの技術者だったこともあり、自分の好きなものは作ってみたくなる、自分の思い描くものを形にしてみたくなるんです。
職業病ですよね(笑)。
その体験で得た自分なりのレシピを活かしたクラフトビールを造ろうと決め、ちょうどその頃募集していた「さいたま市ニュービジネス大賞2013」に、エントリーしました。
応募するにあたっては、本当にたくさんの仲間に協力を得ることができました。
また、1~3次と審査が進むなかで、残念ながら審査に通らなかった方々が、サポートに回ってくれたんです。
初めは、私一人の夢として描いていたことが、いつしか、関わってくれたみんなの夢になっていきました。
氷川参道のそばに生家があり、小さな頃からフクロウの鳴き声や操車場の整備音などを聞いて育ちました。
また、何かあると氷川神社にお参りするなど、氷川様を身近に感じていましたし、生まれ育った大宮が好きでした。
しかし、昔は「ださいたま」なんて言われており、私も関西の親戚に行く際のお土産に、東京銘菓を買っていくなんて悔しい思いをしていました。
ですので、地元大宮の名産品、お土産は何かないかなっていうのは、ずっと考えていました。
瓶詰でのクラフトビールの提供も考えていますので、「氷川の杜」が、地元大宮の、さいたまの名産品になればいいなと思っています。
今後は、さいたまの果物や野菜、例えば、名産品である「くわい」、さいたま発祥のさつまいも「紅赤」などを原料としたビール造りを考えています。
やはり、さいたまで作った農産物などを、さいたまで使ってお出しするということに意味があるのかなと考えています。
また、自分好みのビールという意味で「自ビール」の展開を考えています。
例えば、結婚式の引き出物。新郎新婦がこちらでご自分達の好みのビールを造り、地元のデザイナーさんに依頼したラベルを貼るなど、さいたまで活躍しているさまざまな方とのつながりを考えています。
そうした地域との一体感や絆を作り出すことで、さいたま市を明るく元気なまちに変えていきたいと思います。
市長公室/秘書広報部/広報課
電話番号:048-829-1039 ファックス:048-829-1018
表示モード : パソコン版スマートフォンサイト