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更新日付:2017年9月29日 / ページ番号:C053031
さいたま市に元気をくれる人を紹介するコーナー。
今回は、見沼たんぼ地域の保全と創造的な活用に取り組んでいる野代 幸一氏にお話を聞きました。
野代幸一氏プロフィール
さいたま市南区在住。「見沼ふれあい散歩の会」代表。市民や事業者でつくるさいたま市環境会議の理事など、環境に関するさまざまな活動を行っている。
平成17年に市が主催した「見沼田圃(たんぼ)”わたしの散歩みち ”ワークショップ」が「見沼ふれあい散歩の会」の活動のきっかけとなっています。当時、80人ほどのメンバーが、見沼たんぼ地域を実際に歩いて、どの地点をスタートやゴール、休憩場所にするかなど、意見を出し合いながら散歩コースを考えました。ワークショップで完成した地図は、市の窓口で配布され、当時、大きな反響がありました。その参加者がその後も行政と一緒に何かできないかということで立ち上げたのが、現在の「見沼ふれあい散歩の会」というわけです。
見沼たんぼは、首都圏に残された約1260haの広大な緑地空間です。田、畑、芝川、見沼代用水が形づくり、田園風景と、生き物を育む豊かな自然を楽しむため、市内外から多くの方が訪れています。当会では、年4回、見沼たんぼ地域のおよそ7kmのコースを、3時間かけて散策しながら、ゴミ拾いをしたり、景観の良い場所や休憩に適した場所を探したりしています。散策のゴール近くでは、みんなで地元産の野菜などをつかったお弁当を食べて親睦をはかり、楽しんでいます。また、参加者には散策のあと、アンケートで楽しかった場所などを書いてもらい、次回の活動に活かしています。また、市が作成している「見沼たんぼ見どころガイド」に、情報を提供しています。
当会では、見沼たんぼ地域の保全活動のほかに、周辺地域でのイベントのお手伝いをしたり、随時ボランティアを行ったり、さまざまな活動をしています。私自身、見沼ふれあい散歩の会のほかにも、市のイベントや小学校でボランティアなどをしていますが、このように幅広く活動を行うようになったきっかけは、旧浦和市のクリーン推進委員になったことでした。ひとつの活動に参加していると、別の活動にも参加しないかと声をかけられます。そうしていくうちに、いくつかの団体を掛け持ちするなど、活動範囲が広がっていきました。何事もそうですが、ボランティアは、できるできないを考えるよりも、勇気をもってまずはやってみるということが大切だと思います。
見沼たんぼは、今なお豊かな自然を残し、周辺には文化や伝統が育まれています。また、季節ごとに表情が変わるところも、魅力のひとつです。どの季節も見どころはありますが、特に、春のサクラや秋のヒガンバナの時季はおすすめです。
将来にわたってこの場所を守っていくためには、市民のみなさんにもっと知ってもらい、親しみをもってもらうことが重要だと考えています。何事も、共感してもらうには、知ってもらう、好きになってもらう、楽しんでもらうことが必要だと思うからです。できれば、さいたま市に住んでいる方全員に見沼たんぼを知ってもらいたいというのが私の願いです。
今後は、見沼たんぼ地域の散策ルートの情報を集めながら、田植えやブルーベリー狩り、イチゴ狩り、生き物を観察できるビオトープなど、親子で体験学習ができる場所をまとめたガイドマップのようなものを作っていければいいと考えています。たくさんの方に、見沼たんぼを知ってもらい、親しんでいただくことで、この豊かな自然を守り、次世代につないでいきたいです。
市長公室/秘書広報部/広報課
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