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更新日付:2020年3月18日 / ページ番号:C067012
さいたま市に元気をくれる人を紹介するコーナー。
今回は、市内で作刀している刀鍛冶の新井和之さんにお話を聞きました。
不思議なもので、自分で良い出来だと思ったものが売れないこともあります。作り手は、少しでも良いものを提供したいじゃないですか。でも、実際購入するお客さんの選ぶ基準はさまざまで、正直分からないこともあります。お客さんが良いと思えば、良いのかなと思いますけどね。また、購入された刀は、そのお客さんのところにずっと留まってほしいと思いますね。 お客さんには、それぞれ好きに感じて欲しい。刀鍛冶がいうものではないんだよね。魅力の感じ方は、人それぞれ。価値観も違うしね。
刀は、作り手の人間性が出ますね。20代、30代それぞれで、刀の出来が全然違います。刀の製作は、年間
24本までと決まっていますが、なかなかその数を作る人はいないですね。刀鍛冶は本数を作らないと上手くならない、200本作らないと一人前になれないと言われています。全国に200人ほど刀鍛冶がいますが、食べていけるのは30人程度。よほどの想いがないと続けられないですよ。私も300本以上、刀を作っていますが、良い出来だと思ったのは2、3本です。刀鍛冶になるまでの修行より、食べられるようになるまでが大変です。辞めたいと思ったことも何度もあるけど、そんな時に注文が舞い込んできて、なぜか引き戻されてしまう。刀というのは、不思議な縁がありますね。今は、1年1年が勝負だなと思っています。
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