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更新日付:2021年11月12日 / ページ番号:C084784

田島ケ原サクラソウ自生地を守る会 会長 古橋光弘さん

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田島ケ原サクラソウ自生地を守る会の会長である古橋光弘さんの画像
田島ケ原サクラソウ自生地を守る会 会長 古橋さん

さいたま市に元気をくれる人を紹介するコーナー。
今回は、田島ケ原サクラソウ自生地のガイド活動や保護活動をしている、古橋光弘さんにお話を聞きました。 

日本で最初の天然記念物

天然記念物指定当時の田島ケ原サクラソウ自生地の様子
天然記念物指定当時の田島ケ原サクラソウ自生地の様子
 田島ケ原サクラソウ自生地は、今から約100年前の大正9年に日本で最初に指定された天然記念物の一つです。昭和27年には天然記念物の中でも特に重要なものとして特別天然記念物に指定されました。
 「田島ケ原サクラソウ自生地を守る会」はそんなかけがえのない自然を守り育て、未来へ引き継ぐため、平成21年に発足しました。私自身は小さな頃から植物が好きで、自然観察指導員をやっていたこともあり、入会することを決めました。

地元の人にこそ自然の大切さを知ってほしい

サクラソウの画像
田島ケ原のサクラソウは、例年3月下旬から咲き始め、
4月上旬から中旬にかけて見ごろを迎えます
 私たちの会は3月下旬から4月中旬頃のサクラソウ開花期に行うガイド活動を中心に、自生地の普及活動を行っています。現在は約40名。毎年何回か研修も実施していて、訪れた方に誰でも適切に案内ができるよう、私たちも自生地について学んでいます。また、ガイドのほかに周辺の清掃や草焼き時の警備などサクラソウを守る活動もしています。会員の中には小学生にサクラソウの育て方などを教えている方もいるんですよ。
 自生地は毎年開花期には首都圏はもちろん各地から多くの方にお越しいただいています。しかし、かえって地元の私たちがこの身近にある自然の貴重さ、大切さをあまり理解していないのです。
 私たちはより多くの方に自然保護の難しさや大切さを知ってもらい、自生地を愛してくれる方を増やしたいという想いで活動を行っています。

繰り返す危機を乗り越えて

 自生地は長い歴史の中で、掘り取りによる消滅危機や外来植物の著しい増加による在来植物の衰退など、様々な危機に直面してきましたが、多くの方の尽力で危機の拡大が抑えられてきました。
 しかし現在、自生地はかつてない危機に見舞われています。
 サクラソウの生育個体数は平成15年をピークに減少傾向にあります。周辺の環境整備により乾燥化が進んだことや地球温暖化など、様々な要因が複雑に影響していると考えられていますが、この危機を再び乗り越えるためには、多くの方の理解や協力が必要です。

100年後の未来へ受け継ぐために

自生地に生育しているオニユリの画像
自生地には1年を通して様々な植物が生育している
 自生地ではサクラソウのほかにも、ノウルシやチョウジソウなどの希少な植物が競合・共生しながら生育しているんですよ。
 地球規模の環境変化により生態系や生物多様性の破壊が深刻化している今、豊かな植生と共にある自生地の価値はますます高まっています。
 しかし、今後の周辺環境の変化や気候変動などにより自生地の保全はますます厳しくなっていくかもしれません。
 100年後の未来にもこの美しく多様性のある自生地や可憐な花を咲かせるサクラソウを受け継いでいくために、今後も様々な活動を通して自生地の素晴らしさを伝えていきたいですね。

田島ケ原サクラソウ自生地の四季

田島ケ原サクラソウ自生地の春の様子の画像
【春】4月上旬に見頃を迎え、サクラソウ自生地を
守る会がガイド活動を行います
田島ケ原サクラソウ自生地の夏の様子の画像
【夏】オギやヨシが人の背丈以上に育ち、
緑色の風景が広がります
田島ケ原サクラソウ自生地の秋の様子の画像
【秋】一面緑色の風景から変化し、オギやヨシの
白い穂が見られるようになります
田島ケ原サクラソウ自生地の冬の様子の画像
【冬】サクラソウの芽吹きを助けるために、
草焼きが実施されます
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