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更新日付:2023年12月12日 / ページ番号:C084959

ばらエティレポート2021 特別編 「近藤 × 近藤 芸術のまち中央区を語らう」

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中央区の区の花はバラであることをご存知ですか。
中央区役所内にはいろいろな種類のバラを植えています。
また、与野公園は、約180種類以上、約3,000株あるバラの名所です。
ここでは、中央区役所や与野公園など、バラの状況をお伝えします。
また、中央区内のおすすめスポットや区民の方のコミュニティ活動などを、ばらエティにレポートします。

今回は特別版です。

「近藤 × 近藤 芸術のまち中央区を語らう」

さいたま市中央区には、故蜷川幸雄監督のシェイクスピアシリーズで有名な彩の国さいたま芸術劇場があります。
その芸術劇場の次期芸術監督に、令和4年4月からダンサーで振付家の「近藤良平」さんが就任します。
現中央区長の姓も「近藤」です。
これも何かのご縁ということで、「近藤」同士の対談ができないか恐る恐るお願いしてみたところ快諾していただき、今回の企画が実現しました。
写真撮影は、いつもプロバスケットボールチーム「さいたまブロンコス」の写真を撮影しているフリーカメラマンの佐藤良さんにお願いしました。
素敵な写真がたくさん撮れましたので、市報さいたま中央区版1月号の表紙にも使わせていただきました。

表紙
   市報さいたま中央区版1月号表紙

大ホールの客席に近藤良平次期芸術監督(以下、近藤さん)と近藤裕司区長(以下、区長)に座ってもらい、対談がスタートしました。
近藤さんは区長が緊張しているのを感じたのか、自分の方から積極的に話しかけてくれました。

大ホール1
大ホールにて
大ホール2
大ホール3

≪サッカーについて≫
区長:サッカーが好きだと聞きました。このあたりは昔からサッカーが盛んで遊びと言えばサッカーで、私自身も今もサッカーをやっているんです。
近藤さん:最近は行けていないが、フットサルチームの仲間がいます。今もサッカーを続けているのはすごいですね。
区長:舞台でも、身体を使うのでは?
近藤さん:舞台は決めた動きをする。サッカーは予測できない動きばかりですよね。だんだん、身体が追い付かなくなってきたように思います。
近藤さん:子どもの頃は学校も含めて、スポーツと言えばサッカーが主流でしたか?
区長:学校でもサッカーが多かったです。でも野球も根強く、私は両方やっていて、小学4年生からサッカー部に入れるようになってサッカー一本になりました。今の子は、幼稚園からサッカーをする環境がありますよね。
近藤さん:小さい頃から環境が整っているから、みんなすごくサッカーが上手で、うますぎますよね。ケンペス、マラドーナの時代、アルゼンチンのブエノスアイレスの日本人学校にいたころ、毎週土曜はみんなでサッカーをする日で、日曜日はラジオでサッカーの試合がある環境でした。年間でサッカーのことしか考えていない本場中の本場、みんなでサッカーを楽しもうという国だったんですよね。
区長:サッカーが根付いている国、うらやましいですね。
近藤さん:初期のトヨタカップは南米対ヨーロッパ。日本で姉と南米チームの応援に行きましたが、応援が少なく、南米のような熱気がないことが衝撃だったことを覚えています。

大ホール舞台1
大ホール舞台でポーズ
大ホール舞台2
大ホール舞台3

≪中央区(与野)について≫
区長:15年くらいこの彩の国さいたま芸術劇場で公演されていますが、当初の印象や変化はありますか?
近藤さん: 埼京線が新鮮だった頃で、埼京=「最強」線とネタにもしました。「与野」がつく駅名が多いので、よく迷いました。田舎という印象はありませんが、のどかな場所だなと。なじみの店も当初とあまり変わらないので、車で来た時に荒川を越えると「なじみの場所に来たな」という風に感じます。

芝生広場1
映像ホールの上の芝生でポーズ
芝生広場2
芝生広場3
区長とポーズ1
区長にレッスン 一緒にポーズ
区長とポーズ2
区長とポーズ3

≪コンドルズについて≫
区長:近藤さんといえば主宰する「コンドルズ」での活動が有名ですが、このグループは皆さんダンスをする集団ですか?
近藤さん: 私自身は、大学時代にダンスに興味を持ったのですが、当時大学でダンスをやっていた人が集まってできたグループが今の「コンドルズ」になっています。自分は変わり者で、踊りだけでなく芝居や演奏など複合した作品を作ってきました。
区長:ずっと同じメンバーですか?
近藤さん:みんな辞めないので増えていったんです。今は全員で18人。30人とか集まるとチーム力がなくなるので、17~18人くらいまでかなと思っています。
区長:今年(2021年)の公演を初めて観劇させていただいたのですが、思っていたダンスと違い、いろんなタイプの人がいるし、こんなおもしろい世界もあるのかと(笑)
近藤さん:今は多様性の時代とも言えますよね。
区長:身体の大きな人も機敏に動いていてすごいなと思いました。
区長:舞台上では、学生服いわゆる学ランが舞台衣装ですよね。それはなぜですか?
近藤さん:衣装に凝ることも多いですが、お金も発想もない中で揃うものは何か、と考えました。既成スーツでは中途半端。みんなが持っていることから学ランに決めました。
区長:実際に、近藤さんは学生当時の制服は、学ランでしたか?
近藤さん: 中学校は学ランでした。高校は都立で私服でしたが、好きで学ランをよく着ていました。
区長:私は中高で学ランだったので、詰襟が苦しくて嫌だった思い出があります。
区長:ところで、コンドルズのメンバーに女性がいないのはなぜですか?
近藤さん:放課後の男子生徒の集まりの、独特なノリが良かったので、その延長線上みたいな感じです。最初の1回だけマドンナを立てたが、それきり。女性が一人いると、舞台演出も違うものが動き出すので、制作が難しいんですよね。
区長:放課後の男子生徒のノリが、コンドルズが長く続いている秘訣だと感じました。

小ホール入口1
小ホール入口にて
小ホール入口2
小ホール入口3
ロトンダ1
ロトンダにて
ロトンダ2
ロトンダ3

≪今後について≫
区長:彩の国さいたま芸術劇場での公演が、今年で14回目ということですが。
近藤さん:例えば、東京公演でも毎回同じ劇場でできるとは限らず、1か所でずっとやっているのはここだけです。最初は、他の地域からお客様が来ていたけれど、積み重ねていったら地元で知っている人が増え、「来年もやるならまた来よう」と思ってもらえているようで、嬉しいです。
区長:彩の国さいたま芸術劇場と近藤さんが、相思相愛ということではないでしょうか。まだ地元の人でも劇場に来たことがない人がたくさんいると思うので、その様な方々が来てくださる公演が増えていったらいいなと思います。今後、新たに取り組みたいことなどはありますか?
近藤さん:劇場でのイベントに合わせて、ブレーメンの音楽隊のように駅前から一体感持たせるような楽しいイベントなどやってみたい。
区長:地域と連携したイベント、まさに我々がお願いしたいことですし、まだ劇場を知らない方や地域の方を巻き込むような公演を増やしてもらえたらうれしいと思っています。
近藤さん:そう言ってもらえると非常にうれしいです。最初は、「劇場で発信している」と感じていましたが、今後は少し広げて「中央区で発信する」という気持ちでイベントなどで連携していけたらいいなと思っています。
区長:彩の国さいたま芸術劇場は、世界に発信していける素晴らしい劇場です。我々としてはミニマムに、埼玉県、さいたま市ときてさいたま市中央区とフォーカスしてやっていただければ、非常にうれしく思います。
区長:9月に実施したオープンシアターも、「街なかの文化祭」という感じで誰でも参加できるところがとても良かったと感じています。芸術劇場を中心に、その周辺や駅前など、街全体でイベントを行うなど連携できたら素敵だと思います。
近藤さん:私もそう思います。劇場の囲まれた空間だからこそできることもあるが、1歩出ても街がつながっている。外のスペースにも余地がいっぱいある。建物には建物の役割があるけれど、その間にある広場など、もっと自由度があると思います。
区長:9月に実施したオープンシアターで、近藤さんのパネル人形を置いたのも、そういった考えの延長ですか?
近藤さん:そうですね。もっと街なかを利用していきたいですよね。彩の国さいたま芸術劇場が発信していくことで、地域の情報が集まる良い場所になると思う。フリマ、食べ物のマーケットやチンドン屋とか。
区長:先ほどもお話に出ていた、ブレーメンの音楽隊とか。
近藤さん:そうなんですよね、とてもやりたいです!
区長:来年のオープンシアターでは中のコンテンツをやっていただくほかに、我々が外まわりのにぎやかしなど、一体感持たせるような楽しいイベントなどで協力していきたいと考えています。
近藤さん:そういう取り組みいいですね。来年に向けて、そういった作戦を練ることはできますよね。

ガレリア1
ガレリアにて
ガレリア2
ガレリア3

≪芸術監督について≫
区長:芸術監督としての役割のイメージは?
近藤さん:一生懸命勉強しているところ。あり方は様々、それぞれで良いと思っています。私は、自分の専門のダンスで、色々な方を結びつけるイベントを創っていきたい。芸術監督として、皆さんを結びつけるためのリーダー、「HUB(ハブ)」のような存在になりたいと考えています。
区長:今後とも、是非そのお手伝いをさせてほしいと思っています。最後に、さいたま市中央区民の皆様へのメッセージなどありますか?
近藤さん:彩の国さいたま芸術劇場でやる「コンドルズ」は、専属の舞台技術スタッフや舞台と同じ大きさの稽古場など劇場の創作環境が充実しているので一生懸命作品を作り込めるし凝ったものができる。最近では、「埼玉でやるコンドルズね」と言われるので、これからは「さいたま市中央区でやるコンドルズね」と言われるようになったらいいなと思っています。

この記事についてのお問い合わせ

中央区役所/区民生活部/コミュニティ課 
電話番号:048-840-6020 ファックス:048-840-6161

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