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更新日付:2023年12月12日 / ページ番号:C091651

ばらエティレポート2022 特別編第4弾 「近藤区長×さいたまブロンコス泉ヘッドコーチ×小竹代表 スポーツの力で地域に活力を」

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中央区の区の花はバラであることをご存知ですか。
中央区役所内にはいろいろな種類のバラを植えています。
また、与野公園は、約180種類以上、約3,000株あるバラの名所です。
ここでは、中央区役所や与野公園など、バラの状況をお伝えします。
また、中央区内のおすすめスポットや区民の方のコミュニティ活動などを、ばらエティにレポートします。

今回は特別版第4弾です。

「近藤区長×さいたまブロンコス泉ヘッドコーチ×小竹代表 スポーツの力で地域に活力を」

市報さいたま中央区版10月号の取材のため、中央区が応援している地元プロバスケットボールチーム「さいたまブロンコス」の泉秀岳ヘッドコーチと小竹克幸代表をお招きし、近藤区長と対談を行いました。

はじめに、さいたま市中央区役所の2階コミュニティ課前にある「さいたまブロンコスコーナー」と、東京2020大会のバスケットボール日本代表選手のサインボードなどが並ぶ「オリンピックレガシーコーナー」をご紹介しました。昨シーズン取り組んでいた職員お手製の対戦表のバラの折り紙を、「7位」のモチーフに変えたものを実際に見ていただくこともできました。
泉ヘッドコーチとさいたま市中央区役所とのお付き合いは、3シーズン目になります。さいたま市誕生20周年を記念して制作された、庁舎東側にあるバスケットボールの壁画にSNSでコメントを頂いたことをきっかけにオファーして、波多選手と一緒に市報さいたま中央区版2021年6月号の表紙を飾っていただきました。その後も、同年10月のシーズン開幕に合わせ「さいたまブロンコス」をご紹介させていただくなど、連携を深めてきました。
バスケットボールの壁画前で撮影するのは実に2年ぶり。前回はチームユニフォームを着た姿でしたが、今回はヘッドコーチとして貫禄がある姿をまた同じ場所で見ることができ、感慨深いです。

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撮影のあと区長室へ移動し、対談がスタートしました。(対談内容は、抜粋です。)

スポーツの力で地域に活力を!

区長:先日、お二人のYouTube「ブロンコスの小屋」拝見しました。大変面白かったです。
小竹代表:雰囲気は良いですよね。
泉HC:はい、雰囲気は良いです。
区長:さいたま市中央区では、さいたまブロンコスの選手にお越しいただき、「中央区バスケットボール教室」を開催しています。今年で2年目でしたが、大変好評でした。アンケートでも、「楽しかった」との声を多数いただきました。
泉HC:今年期待の新人、秋山煕(あきやまひかる)選手、丹野合気(たんのあいき)選手、野口龍太郎(のぐちりゅうたろう)選手、加藤嵩都(かとうたけと)選手を派遣させていただきました。参加された皆さんに楽しんでいただけたとのことで、すごく嬉しかったです。
区長:チームも刷新され、新シーズンの期待が高まる中、今日は「スポーツの力で地域に活力を!」をテーマに、泉さんと小竹代表を迎え、スポーツを活かしたまちづくりや今後の抱負について、お話できればなと思っています。さいたま市は、健康で活力ある「スポーツのまちさいたま」を目指しています。また、中央区役所では、東京2020大会でバスケットボール競技がここ中央区で行われたことから、バスケットボールを通じたオリンピックレガシーを引き継ぐなど、「スポーツによるまちづくり」もテーマの一つとなっています。まずは、小竹代表にお伺いします。小竹代表は、株式会社スポーツストーリーズの代表取締役でもありますが、さいたまブロンコスとの連携について教えてください。
小竹代表:はい。正式には、親会社がスポーツストーリーズで、子会社がさいたまブロンコスを運営する株式会社ブロンコス20になるのですが、気持ちはどちらも同じぐらい大切です。上下ということではなく、一緒に成長していきたいと思っています。
区長:スポーツの種類はたくさんありますけれど、バスケットはその中の一つ、という感じでしょうか。
小竹代表:そうなのですが、私にとってさいたまブロンコスは、スポーツストーリーズの「柱」というよりは「旗印」というイメージです。「魂」というような、想いです。
区長:泉ヘッドコーチは、狭山市のご出身ですよね?さいたま市に、何かゆかりはありますか?
泉HC:昔、バスケットボールを始めた時に、世界バスケがさいたまスーパーアリーナで開催されたので、試合を観に行ったのが最初の思い出です。その頃から何となく、「この場所でバスケの試合ができたらいいな」と。以前はBJリーグのオールスターもさいたまスーパーアリーナで開催されていて。
区長:それ、観に行きました。
泉HC:僕も一回観に行ったことがあって、大規模なイベントになるとさいたまスーパーアリーナで試合が出来るんだと思いましたし、最終的には僕もさいたまスーパーアリーナで試合をやりたいなと思っています。
区長:泉ヘッドコーチは、さいたまブロンコスに移籍する前に、仙台のバスケチームに所属されていましたが。
泉HC:はい。3年間在籍して、自分の一番良いキャリアの時にプレーしていて。コロナ禍でシーズンも途中で終了してしまい、3か月程試合のできない日々が続きました。その様な時に、当時「埼玉ブロンコス」が新しい体制になるということを知り、僕も地元で何かできないかと考えたのがきっかけで、「今だな」と思い移籍しました。仙台も、本当に野球もサッカーもバスケも盛り上がっていますが、埼玉も似ているところがあると思っていて。駅も似ていますし、スポーツが盛り上がっているという共通点があるかなと。仙台89ERS(エイティナイナーズ)の代表取締役社長も仙台出身ですし、わざわざB1チームからB2の仙台89ERSに移籍して地元を盛り上げたいという選手もいましたし。今はやっと仙台89ERSはB1に昇格したのですが、そういう気持ちをみていて「僕も地元でそういう風に出来たら良いな」と思ってはいたのですが…。当時の埼玉ブロンコスのオーナーが変わるというタイミングで、当時のオーナーに連絡して。
区長:やはり地元埼玉でプレーできるというのは、モチベーションアップにつながったのでしょうか?
泉HC:そうですね。その時僕も29歳で、当時は「最後は埼玉で終えようかな」という感じでした。
区長:今も、まだ選手でいらっしゃるとか?
泉HC:B3リーグのルールでは、コーチと選手を兼任できるのですが、現実的には難しいです(笑)ただ、「まだ引退はしていないぞ!」と。復帰できるタイミングがあったら選手を、という気持ちだったのですが、コーチやGM、オーナーがしっかりしないとチームが良くなっていかないと当時のオーナーに言われて、「じゃあ、俺やるしかないのかな」という感じで昨年の7月から正式にヘッドコーチに就任しました。
区長:(市報さいたま中央区版2021年6月号の表紙を見ながら)波多選手は、昨シーズンはけがをされていたとのことでしたが。
泉HC:はい、全休しました。この最初のシーズンの終わりに前十字靭帯をけがしてしまい、去年はリハビリに専念していました。彼も地元埼玉の選手なのですが、スクールでの活動に尽力してくれました。もう間もなく復帰できるという状況です。
区長:波多選手は、泉ヘッドコーチと同じく、市報さいたま中央区版の表紙にも登場頂いた親しみ深い選手の一人です。今シーズンは、選手としての勇姿が見られるということですね!
泉HC:一年越しに見られると思います。
区長:また、泉ヘッドコーチと波多選手のコンビで暴れていただいて。
泉HC:そうですね。彼(波多選手)に、暴れてもらいます!(笑)
区長:(泉ヘッドコーチは)ベンチで暴れていただいて!
泉HC:大きな声出すので、大丈夫です(笑)
区長:私は、以前スポーツ関係の部署に携わらせていただいていて、大阪でバスケットボールのオールスターゲームを開催していた時に観に行ったことがありまして。会場に仙台89ERSのブースがあり、興味があったのでお話したら、地元自治体の職員の方が熱心に応援されていたので、さいたま市もこういう活動をしていかなくてはいけないなと勉強させていただきました。
泉HC:BJリーグ(日本初のバスケットボール・プロリーグ)の頃は、各チーム特色がありましたね。今はBリーグとしてスポーツのスキルレベルが高くなっていますけれど、BJリーグでは個性あふれるチームが多かったように思います。埼玉ブロンコスはリーグ発足当時のチームですし、仙台89ERSも最初にできたチームで両チームのほか4チームで開幕したので、「オリジナル6」と呼ばれていました。そんなこともありましたね。
区長:自分はずっとサッカーをやっていたので、バスケットボールはあまり観る機会がなかったのですが、試合がショーアップされていますし、楽しめるなと素直に感じています。一番思ったのは、オフェンスとディフェンスで音楽が変わったりするのが、楽しいなと思いました。
泉HC:チームによって試合会場で流れる音楽が違うので、そこも見どころです。
区長:昨シーズン何回か観に行かせていただいて…。
泉HC:ありがとうございます!
区長:これは自慢かもしれないのですが、私が観戦した日は、全てさいたまブロンコスが勝利しています。
小竹代表:じゃあこれからは、全試合観戦していただいて(笑)
区長:いや、ちょっとジンクスは破れないので、対戦相手を見て…。
泉HC:相手みて「区長、この日試合観戦どうですか!」って(笑)
区長:さいたま市のPRキャラクター「つなが竜ヌゥ」も何度か応援に行っていて、勝利に貢献しているのですが。
泉HC:噂には「5勝1敗」って聞いています!
区長:ホーム最後の試合、応援に行ったら負けてしまって。
泉HC:あれか…。そうですね、あれは残念でした。
区長:昨シーズンは、7位でした。ヘッドコーチに就任した昨シーズンをどう評価していますか?
泉HC:2年前は5勝35敗でB3リーグ最下位でしたが、昨年は27勝17敗で7位と順位を上げることができ、クラブとしては自信になりました。私もヘッドコーチとして初めてのシーズンでしたので、一つひとつ積み上げたものが、最高勝率につながったと思います。周りから見たら「7位」かもしれないですけど、自分たちとしてはやってきたものが結果になったと思っていて、満足ではないですけれど本当に面白い試合もたくさんできましたし、最低ラインのところで「これでまたチームに期待してくれるな」というところまでは行けたと思うので、次のシーズン頑張らないといけないなと実感しています。
区長:100点越えの試合も何回かありましたね。
泉HC:そうですね。僕もB3というリーグでやっているので、得点が入って見に来た人が面白いバスケットをやりたいと考えています。最初オフェンスをメインにしてチームを作るっていうことをこのメンバーに言って、選手が体現してくれて、得点率だったり、スリーポイントの確率だったりとか、全体でも全チーム中2位ぐらいまでは行けました。どのスポーツも、ディフェンスをやらないと順位っていうのは取りこぼしがあって上がっていかないので、今シーズンはディフェンスをメインにやりながら、今までの自分たちのスタイルはクラブとして続けていこう、ということを目標にしています。
区長:もうちょっと順位が、というお気持ちもあるでしょうけど、ある程度手応えはありましたか。
泉HC:そうですね、はい。一応「さいたまブロンコスと言ったらこういうバスケ」というバスケットの形をみんな分かってくれたので、そこは一つ良かったなと思っています。
区長:先ほど言ったように、たまたま観戦した試合が勝利した試合ばかりだったのでとても楽しめたし、頼もしいなと思いました。勝利をどんどん増やしていただけたら、応援にもより力が入るのかなと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
泉HC:ありがとうございます。
区長:今シーズンからになりますが、オーナーとして、小竹代表のさいたまブロンコスの印象は?
小竹代表:ブロンコス自体は20年前から知っていて、歴史のある看板チームという印象です。実は、プロスポーツビジネスにはいつか参入したいという思いがあり、注目していました。その様な中で、最近のさいたまブロンコスは、日本に新しいバスケット文化を根付かせられるクラブだなと思いますし、大きな可能性を感じています。
区長:大きな可能性を感じていらっしゃるのですね。まさに、中央区も含めてですが、さいたま市は「スポーツのまち」という側面もある中で、どうしてもサッカーが有名でメインとなっていますが、実は子どもたちや大人になってからもバスケットをされている方が比較的いますので、ミニバスも含めてこれからはバスケットボールの人気が高くなるのではないかと思っています。中央区としては、「スポーツによるまちづくり」の一つの「核」としてバスケットボールを応援していきたいですし、そのバスケットボールチームの中でも「さいたまブロンコス」を応援していきたい、という風に思っています。他のエリアに移転せず、是非さいたま市に根差したクラブになって欲しいです。
泉HC:いやいや、居続けます!僕は。
区長:バスケットボールを通じた「スポーツによるまちづくり」としては、去年、さいたまスーパーアリーナで東京2020大会のバスケットボール競技が行われたということを受けて、オリンピックレガシーを未来へつなぐということが一つの柱です。もう一つは、ご存知のとおり区内にある与野中央公園に次世代型スポーツ施設の建設が予定されており、この場所が近い将来「さいたまブロンコスの聖地」となり、より地域密着の活動が展開されることにより街を活性化したい、ということを想い描いています。そのためにはクラブとして実力も人気も必要だと思うので、これからステップアップしていただいて、更に中央区がバックアップしていきたいと思っています。
小竹代表:共に成長していきましょう!
区長:そうですね、共に成長していく、そんな素晴らしいことは他にないですよね!バスケットボールをはじめ、チームスポーツは選手一人の力ではどうにもならないですからね。中央区も「スポーツのまち」として、バスケットボール競技を核の一つとして、共に成長していきたいと思います。ところで、今年のチーム編成はいかがですか?
泉HC:外国籍の選手が3人中2人も残留してくれるということはあまり例がないのですが、本人たちが「ブロンコスが良い」と言ってくれました。バスケットに対するやりがいなどが本人たちにとって良かったのかなと感じたので。
区長:コーチが良いからですかね?
泉HC:いやいや、そんなことないです。日本人選手は、正直、スタメンで起用していた新川選手と長島選手が早い段階から活躍してしまったので、いろんなチームからオファーが来てしまって。長島選手は、上のカテゴリー(B2)の人気チームに移籍しまして。本人まだ若いので、そこは本人のキャリアも考えながら。
区長:長島選手、かっこいいですしね。
泉HC:そうなんですよ…。僕の一番のお気に入りだったんですけどね(笑)選手としては、やはり「上位カテゴリーでプレーしたい」という想いがあると思うので、1回経験して、僕らが昇格した時に彼が戻ってきてくれたらすごく嬉しいですし、お互いのためになるのかなと思いました。で、新川選手は、ちゃんとライバルチームに移籍したので、そればっかりは本気で倒しに行きたいなと(笑)
区長:まあ、新川選手もそう思っているかもしれませんよ!(笑)
泉HC:でも、それが同じスポーツ界で良くあることなので。僕も一年間チームを編成して、こういう現実があるってことを知りながらも、選手たちもキャリアがありますし、怪我したら終わりですし、そういうところは強制的に残したところで頑張れるのかって言ったらちょっと微妙な部分もありましたし。ちょうど小竹さんが新しくオーナーになるということで話し合った時に、本人たちの考えを尊重しようということで残ったのが波多選手、野原選手、佐藤選手でした。
区長:昨年から活躍されている佐藤選手なども残留してくれましたね。昨シーズン、最初の試合で3ポイントシュートをたくさん決めて神がかってましたし、「すごいなこの人は!」と感動しました。
泉HC:勝手に5本くらい決めていましたよね。彼がいなくなったらどうしようと思ったのですが、チームにやりがいを感じてくれて「さいたまでやりたい」と言ってくれました。また、今シーズンはチームキャプテンに抜擢したので、若手を引っ張ってくれると期待しています。文哉(佐藤選手)がキャプテンで引っ張って行って、新しい選手たちをまとめて、もう一回底上げしようという狙いがあります。先ほど、今年の「中央区バスケットボール教室」で参加者の満足度が高かったという話がありましたが、その様な活動でしっかりと対応できることはプロ選手として大事なことで、教えてもらえて本当に良かったと思いました。
区長:最初は選手の皆さんも緊張されていたと思いますが、子どもたちに対する対応がお上手で、盛り上がりました。
泉HC:そういうところもプロ選手として大事なことだと思いますので、それが最初に聞けて良かったです。バスケットボール以外のところで評価されることが大事ですし、皆さんあっての僕らなので、小竹さんとも話して、選手の人間性を評価してチームづくりをしているので自信になりました。
区長:チームとしてのベースや方向性は変わらないと思いますけれど、今年の新チームの見どころは?
泉HC:今年は「競争」をテーマに、誰がスタメンになるかチーム内で競争し、チーム内で力をつけて、相手チームを倒すというところに焦点を当てています。若手選手も多いので、期待してほしいです。去年は、メインの選手と控の選手の差が激しくて、どうしてもメインの選手に頼らざるをえない状況だったのですが、各ポジションで誰が出るか分からないという状況にして、選手たちも自分が試合に出ることももちろんですけれど、出ていない時にもチームのために声をかけるとか、そういうところを重点的にやっています。今は本当に誰が出るか分からないでので、選手たちも自分の立ち位置が決まっていないからちょっと難しい部分もあると思いますが、それがB2を目指すということなので、最後プレーオフに向けて誰が出ても変わらないチームとしての強度、バスケットができるというところを目指しています。
区長:観ている方もその方が楽しいというか、誰が試合に出ても遜色ないチーム編成というのは。理想ですよね。
泉HC:そうですね。誰かが怪我しても、例えばみんなでカバーするとか、そういうことができるチームにしていきたいですし、去年の反省っていうか、違うところなのかなと思います。
区長:スター候補はいますか?
泉HC:やはりガードのポジションで、長島選手が抜けた穴を加藤、丹野、秋山という選手たちに埋めてもらうのですけど。加藤選手はまだルーキーですけど、すごい才能に溢れている選手だと思っているので。彼がB2のクラブから来たというものありますし、彼はルックスも良いですし人気選手なので、若い世代で引っ張っていける選手が出てくるといいのかなと。丹野選手と秋山選手は、B2でも経験がたくさんあるので、彼(加藤選手)が伸びてくるとチームとして面白いんじゃないかな。
区長:昨シーズンは、試合中に左利きの選手がシュートを決めると麻丘めぐみさんの「私の彼は左利き」が流れたり、さいたまんぞうさんの「なぜか埼玉」が流れたり、会場内でかかる音響が個性的ですよね。
小竹代表:興行のところはそうですね、それを狙いとしてやっていたようです。子どもたちが多いので、そのお父さんお母さん世代の人たちの流行りとか、あと埼玉にちなんだ楽曲とか歌謡曲とか、他のクラブの「かっこいい」とか「クール」な感じじゃないところが、また良かったのかなと。聞いた話なのですが、埼玉って「翔んで埼玉」であったり、「ちょっとダサいよね」みたいな感じであったり、そこをあえて押し出すみたいな狙いがあったという風に聞いています。
区長:埼玉出身者って、そんなに埼玉嫌いじゃないですよね。
泉HC:いや、僕大好きです。
小竹代表:私、埼玉ちょっと憧れです。茨城県出身なので、怖くておしゃれな埼玉とか大宮浦和は行けない(笑)
区長:今、さいたま市と言えば「ご当地ガチャ」が流行っていて、発売当初は「埼玉は郷土愛がないから売れない」と言われていたのですが、意に反して爆発的に売れていまして、大宮、浦和、与野(さいたま市中央区)、川越などシリーズも豊富です。泉ヘッドコーチ出身の狭山ガチャとかどうですか?
泉HC:是非、お願いします!
区長:モチーフは狭山茶にしましょうか!狭山ガチャのネタは、泉ヘッドコーチから言ってもらって。
泉HC:…、他にあるかなっていう。お茶一択ですね!狭山は。
区長:与野ガチャも第二弾となると、ちょっと…(笑)将来は、さいたまブロンコスのガチャを中央区ガチャで!
泉HC:与野ガチャの第三弾ぐらいで間に合うように!(笑)
小竹代表:いいですね!

区長:クラブとしては試合だけではなくて、地域貢献も活動の一つだと思いますが、今後はどの様な展開を考えていますか?
小竹代表:バスケットボールのスクールが南与野で開校しまして、それを埼玉県全域で展開したいと考えています。スクールでは運動が苦手な子どもにこそ参加していただき、まずはスポーツやバスケットボールの「楽しさ」を体験してもらい、そこから「さいたまブロンコス」を知ってもらうきっかけができると嬉しいですね。子どもたちがバスケットをする環境を広げて、埼玉県下でさいたまブロンコスの赤いユニフォームを着た子どもたちが街中にいるようなイメージです。この様なきっかけから、バスケットボールのスクールに通ってもいいし、ミニバスをやってもいいし、その象徴としてトップチームである「さいたまブロンコス」がある、というような展開を目指していきたいと考えています。
区長:まさに、行政がまちづくりの核としてスポーツを活用する理由が、小竹代表がおっしゃったような切り口と共通するかなと思っています。スポーツが上手な子や苦手な子もいて、上手な子どもたちはスポーツを続けられるけれども、むしろ苦手な子こそ日常的に体を動かす機会を得て「スポーツって面白いね」と言ってもらえるのが大事だと思っていて、それが大人になっても趣味で体を動かすとか健康寿命の延伸にもつながると思います。大人の「中央区バスケットボール教室」もあると聞きましたが?
泉HC:以前は、単発で実施していたのですが、初心者の方でも参加できる内容になっています。体験会もありますので、是非ご興味ある方は参加してみてほしいです。
区長:私が参加すると「お年寄りのバスケットボール教室」になりますね(笑)ところで、さいたまブロンコスの下部組織としては、どういう体制でしょうか?
泉HC:今はU15があります。U18っていうのは、BリーグのB1のライセンスを取るときに必要となります。最初、ユースができた時に3年生と1年生しかいなくて。今は、2年生と1年生なので、2年生が一期生みたいなものなので、彼らが高校生になる時にU18があればいいんですけど、まだU18自体の試合数が確保できず、U15は部活だったり、街クラブだったり、ユースだったり、すごい試合が多いですよね。まずはスクールからU15に入る流れを作っていくことの方が大事なのかな、と思いながらもいずれはと思っています。
区長:また、リーグ戦の話をしたいのですが、まずは上位8チームまでに残ればという目標ですか?
泉HC:そうですね、10月から始まって来年の4月でリーグ戦は終了しますが、そこから上位8チームに入るとトーナメント式でプレーオフをして、2勝したほうがまた上がって行くという感じです。
区長:では、「下剋上」という感じですね。
泉HC:そうですね、去年もBリーグは宇都宮ブレックスが優勝しましたが、ワイルドカードで出場して優勝しています。結構ワイルドカードで行って、全部倒して優勝しているクラブもあって。そういうチームは、結局きちんとチームとしてルールがあって、それをリーグ戦中本当に色々試していくっていうか、底上げしたチームが最後に勝っているなと思います。
区長:では、最低でも上位8チームにはという感じでしょうか。チームのピークをどこに持ってくとか、そういう戦略もあると思います。選手はいつも力いっぱいバスケットボールに集中していると思いますけれども。
泉HC:去年は、目の前の試合を全部全力でやるだけだったのですが、それで例えばさっき言ったように、スタメンの選手が30分最初に出るのではなくて、みんなのプレイタイムを競争させて、抑えながらもチームとして上がっていくことを考えないと、最後その一発勝負になった時に出せる駒が少ないとか、怪我があった時に対応できないというのは、上のリーグを目指すうえで課題になりますし、どれだけ育成できるかがチームの底上げにつながると思っています。かといって、最初負けちゃうと自信を無くしてしまう部分もあると思うので、そこは本当にちょっとまだ難しいところがあるのかなと。
区長:まずは、スタートダッシュですかね。
泉HC:そうですね。結構、最初の方が強いチームと試合をするので、そこでちゃんと耐えて上がっていければな、というイメージはしています。岩手、横浜エクセレンス、鹿児島、どのチームも強いので。
区長:開幕戦はどの様なスケジュールでしたか?
泉HC:開幕戦は、所沢で、岩手ビッグブルズと対戦します。浦和駒場体育館の開幕は、第3節は山口と対戦します。応援よろしくお願いします。
区長:リーグ戦とトーナメント方式だと、戦い方はちょっと違いますか?
泉HC:対戦するチームがはっきりするので、対策も十分用意して臨む必要はあると思います。色々なことに対応できるようにしていかないと、やはりチーム同士の相性とかもあると思うので、例えば、昨シーズン、鹿児島は特になんでもできる外国籍がいて、それで結構一人にやられて。強いチームに対してアジャストはできるけど、個人ですごい選手に対して、やはりなかなか守りづらいとか、そういうのはあります。
区長:特に外国籍の選手はそうですよね。何をするか、分からないところもありますし。
泉HC:そうですよね、一人のポテンシャルで試合に勝ってしまうので。そういうチームへの対応がなかなかできなかったのですが、最後、なんとか鹿児島にもやっと勝つことができました。
区長:ちょっと日本人にはいないタイプだと、どう対応していいのか分からなくなりますよね。
泉HC:新加入した川邉選手とか野口選手、僕と同じぐらいの身長の選手たちが結構体を張れるので、そこは彼らに対応してもらいたいと思います。
区長:新しい外国籍選手シットン・グラント選手は、どういう選手ですか?
泉HC:身長が206センチメートルぐらいあって、体は細身ですがとても器用で、3ポイントシュートも得意な選手です。自分でボールも運べますし、結構オールラウンドに色々できる選手です。ただ、日本が初めてなので、フィジカルの部分だったり、笛の関係だったり、多分最初は大変だと思いますが、外国籍選手が2人残っているので、色々な日本でのことを聞いて環境に慣れてもらい、しっかり成長していければと思います。
区長:外国籍の選手と言えば、ウィル・クリークモア選手が印象的です。
泉HC:本当に彼は勝ち気、気持ちが強いので。佐藤選手もそうですけど、やはり、今の若手たちは自分を全部出すことが上手ではないので、そういう時に佐藤選手、ウィル選手がもう人一倍チームに対して意見を言ってくれたり、丁寧に指導してくれたり、そこに負けずにちゃんと今の若手がプッシュできればより良いチームになるのかなと思います。
区長:他にも、2シーズン目になるライアン・ワトキンス選手が引き続き残っていただいて。外国籍選手の皆さんの一歩って、早く感じないのに大きさが違う世界だな(笑)っていう感じです。今シーズンも外国籍選手の皆さんに期待したいと思います。

区長:チームとして、ゲン担ぎなどありますか?
泉HC:ゲン担ぎかはわからないですけど、意識としては外国籍選手に頼らず日本人が活躍する、ということをずっと言っています。どうしても、日本人選手は気を使って外国籍の選手を試合中に見てしまい、そういう時にミスが起きるから、まずは自分がプレーするっていうところを日本人選手には口うるさく言っているので。その様な中でも、外国籍選手もただ勝手に動く選手ではなくて、チームのために動けるような選手を集めているので、そこのバランスをしっかりやっていかないと、外国籍の選手ばかり得点をしていて日本人はおまけだな、みたいな試合はつまらないですよね。昨シーズンの長島選手みたいに、バーって攻め込んで、そこからパスが飛んでシュート打ったりとか、外国籍選手からの合わせで日本人選手が決めたりとか、そういうバスケットや試合展開をしたいと思っていますし、そこはいつも言っています。
区長:バランスが大事だったりしますよね。その辺りにも今シーズンは注目していきたいと思います。その他ありますか?
泉HC:最初の頃はなかったですけど、ホームの時は赤のネクタイにしています。アウェイの時は特にこだわりはないです、あの赤のネクタイを落としてしまったら怖いので(笑)馬の模様のネクタイで、エルメスのロゴが入っているものです。ホームの時は、ちゃんといいネクタイをするようにしています。ただ結構ペンとかで書いて汚れてしまうので、ネクタイするのが怖いというのもあります(笑)
小竹代表:あれ?この間、ベルト無くしていましたよね?
泉HC:あ、はい(笑)結局、車の後ろに掛けたつもりが、そのまま駐車場に落ちていました。「あー!ベルトがないっ!」って思って。ネクタイじゃなくて、本当に良かったです。
区長:ヘッドコーチの服装など、特に決まりはありますか?スーツ姿、カッコいいですよね!
泉HC:最初は皆さん結構スーツを着ていましたが、コロナになった時にスーツだと洗濯できないので、ポロシャツ・チノパンツのスタイルになりましたよね。今、どのチームもネクタイしなかったりとか、チームのロゴが入っている洋服にしたりとか、結構バラバラですね。

区長:先日、「中央区バスケットボール教室」にお越しいただいた選手の皆さんも、中央区で取り組んでいる手形とサインに積極的に協力していただいて、大変ありがたいです。4名中3名はPG(ポイントガード)のポジションですか?
泉HC:そうですね。秋山選手、丹野選手、加藤選手は新規で加入したPGです。野口選手は、昨年練習生として本当に頑張ってくれた選手で、一度千葉に移籍しましたけれど「一緒にやりたい」って言ったら、すぐ「やりたいです!」って言ってくれたので。「中央区バスケットボール教室」に参加した選手は、そういうメンバーです。
区長:ポジション的に積極的な選手が多かったかもしれませんね!
泉HC:そうですね、PGはそういう個性が出ますよね。勝手な奴が多いですけど(笑)
区長:それぞれ自分がどうやったら一番目立つかとか、「俺、一番高いところがいい!」とか。
泉HC:いいですね、ほんと(笑)何事も挑戦しないよりは、チャレンジしながらやっていけばいいと思うので、楽しみです。
小竹代表:プロ意識が高い選手が多いと思います。
泉HC:そうですね。変にこう「俺はプロだ」っていう感じではなくて、プロ選手だから必要なこと、例えば丹野選手も福岡で一番人気の選手だったし、ファンサービスもいいですし、そういう周りから聞いた情報っていうのがとても大事だと思っているので。まだ若い選手が多いので、至らないところばっかりですけど、そんな中でも自分の強みを出していくことだとか、これやんなきゃいけないことだとかを、言わなくても選手たちが自発的にやろうとしてくれていて、助かっています。
区長:今シーズンの目標を聞かせてください。
泉HC:順位に関しては、もちろん上がることも大事ですけど、チームが良くなっていくためにできることは、積極的に取り組んでいきたいです。それ以上に、仮にB2にいきなり上がったからって爆発的に人気が出たりっていうわけではないので、同時に小竹さんもおっしゃっていましたけれど、スクールの活動だったり地域活動だったり、シーズン中はコロナ禍ということもあって難しいと思いますが、そういう活動もSNSで発信はできると思うので、現場と地域とを連携させ同時に盛り上げていこう、ということを目標にしていきたいです。
区長:最後に、区民の皆様へメッセージをお願いします。
泉HC:僕は、プロチームだからと言ってお高く止まっている感じでは正直ないので(笑)、スクールなど子どもたちの活動とか顔を出せる時があったら僕はいつでも行けますし、そういった機会を通じて知ってもらって、週末に家族みんなでチームのユニフォームを着て応援に行ったりとか、普段も街歩いていたら「さいたまブロンコスの選手だ!」みたいに気軽に写真撮影できたりしたら、いいじゃないですか。さいたまブロンコスのスクールや地域貢献活動、クラブとしての活動を通じて街が盛り上がることが「スポーツの力」だと思っているので、私自身もクラブも地域の皆様と共に成長しながら、一緒にやっていけたら良いなと思っています。僕らが強くなってから応援してもらうのではなくて、一緒に、共に成長しながらスポーツの「やる」「見る」「支える」という根本を踏まえつつ、コロナもそろそろ落ち着いてきたので、お互い時期を見ながらイベント実施するとか、そういうことは精力的にやっていけたら良いなと思っています。
区長:チームとしての露出を増やすのと、もちろん成績を上げていただいて、露出と成績の両面から注目されるチームになってもらえれば、応援にも更に力が入ると思います。新しいシーズンも、非常に期待しています。
泉HC:はい、頑張ります!
区長:では、小竹代表お願いします。
小竹代表:はい、そうですね。私も選手一人ひとりに「プロ選手としての存在意義とは何か」という話を必ずしています。その様な中で、選手たちは本当に一生懸命目の前の試合を本気でやっていますので、その姿を直接見てほしいと思います。是非、試合会場へ足を運んでいただきたいと思っています。一度でも見てもらったら、必ず彼らの熱量みたいなものが伝わると思いますので、皆様応援よろしくお願いいたします。
区長:中央区としても、引き続きさいたまブロンコスと連携・協力をしていきますし、環境や機会を設けたいと思いますので、一緒に頑張りましょう!

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対談は大いに盛り上がり、最後は笑顔で記念撮影ができました。
さいたま市中央区役所は、今シーズンもさいたまブロンコスを応援します!

この記事についてのお問い合わせ

中央区役所/区民生活部/コミュニティ課 
電話番号:048-840-6020 ファックス:048-840-6161

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