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更新日付:2023年12月12日 / ページ番号:C095306

ばらエティレポート2022 特別編第8弾 コミュニティ協議会「中央区バラサポーター」×近藤裕司(区長)『バラのまち』対談

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中央区の区の花はバラであることをご存知ですか。
中央区役所内にはいろいろな種類のバラを植えています。
また、与野公園は、約180種類以上、約3,000株あるバラの名所です。
ここでは、中央区役所や与野公園など、バラの状況をお伝えします。
また、中央区内のおすすめスポットや区民の方のコミュニティ活動などを、ばらエティにレポートします。

今回は特別版第8弾です。

コミュニティ協議会「中央区バラサポーター」×近藤裕司(区長)『バラのまち』対談

さいたま市中央区は「バラのまち」と言われ、与野公園をはじめ与野本町駅前公園や中央区役所周辺など区内の様々な場所でバラを鑑賞することができます。季節に合わせてバラが咲くためには日頃の手入れが欠かせませんが、実はその手入れは区内で活躍するボランティア団体「中央区バラサポーター」の皆さんによって支えられています。
今回は、「中央区バラサポーター」会長の井原正さん、副会長の清水裕幸さんに日頃の活動などの話を伺う、「バラのまち」対談が実現しました。

(対談内容は抜粋です)

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区長 本日は、区内のバラの植栽・剪定や維持管理にご尽力くださっているボランティア団体「中央区バラサポーター」の井原さんと与野公園で行われるバラ園のガイドツアー等を担当されている、同じくバラサポーター会員の清水さんにお越しいただきました。まずは、お二人の「バラとの出会い」を教えてください。
井原さん 与野公園にバラ園が開園されたのは、昭和52年(1977年)旧与野市の白鳥市長時代でした。昭和55年(1980年)から毎年「ばらまつり」が開催されていますが、そこで苗木の販売が盛んに行われていました。その時に買い求めた苗木を自宅で栽培していたことがバラとの出会いになってますね。
清水さん バラに関することは何もやっていなかったのですが、市内のバラを管理するボランティア団体「バラサポーター」を立ち上げるということで、親戚から事務局を担当してくれないかと言われたのがきっかけです。最初は「名前だけならいいですよ」と言っていたのですが、書類がコミュニティ課から色々届くものですから少しずつ教えてもらいながらバラに興味を深めていったという感じです。
区長 なるほど。バラの魅力というのはどの様なところでしょうか?
井原さん そうですね。やはり種類が多く、花の美しさと香りですね。種類にもよりますが育てるのも結構難しい。その奥の深さというか、色々な難しさというか、「どうしたらいいのかな」とバラと向かっていくうちにどんどんのめり込んでいきました。一生懸命お世話をしていても枯れてしまう場合もありますし、その奥の深さというか、色々な難しさを乗り越えようとすることで、より熱心になっていきました。
区長 井原さんの一番お気に入りのバラの品種はありますか?
井原さん 私もそんなにたくさんの種類を知っているわけではありませんが、色あいの美しさ、濃厚な香りを持つダブル・ディライトという種類や、鮮やかなオレンジ色のサンダンスも好きです。ここ中央区役所の敷地内にもあります。与野本町駅前公園にあるスパニッシュビューティーという種類は、つるバラにしては花が大きく、香りも良いです。同じバラの香りでも濃厚すぎてちょっと私は苦手という方もいれば、好きだという人もいる。好みは色々ありますけど、フルーティーな香りのバラも好きです。
区長 そうですね、バラの香りは「香水」になったりしますしね。清水さんはいかがですか?
清水さん ピエール・ドゥ・ロンサールという、白とピンクと混ざったようなつる薔薇で、花が咲いてくると下へ向いてくるのでもう最高ですね。やっぱり、バラの繊細な花形、香り、豪華な花色ですよね。あと、バラは野生種から創り出された園芸品種なんですよね。バラを愛する人々によって創り出され芸術作品と私は言っているのですが、そこに魅力を感じます。
井原さん 本当に清水さんのバラへの情熱には頭が下がります。与野公園の剪定などほとんど1人でやっていますしね。
清水さん 熱心になる理由は、やはり与野公園で行われているガイドツアーなんですよね。ガイドツアーのことを考えると、やっぱりこの小径はもっと手入れよくしてあげなくちゃいけないとかって自然考えるようになってきています。ガイドツアーで話す内容も毎年来る人が、「来年はまた違う話ですよね?」と言われると、自分なりに工夫をしてバラと向き合っていかないといけないという風に、自然となっていきました。
井原さん 毎年5月に与野公園で行われる「ばらまつり」に、新潟県や長野県だとか、遠方から来てくださっているお客様がいるので、本当にありがたいなと思います。
区長 それは、あれだけ綺麗に咲かせていただいているからこそだと思っています。
清水さん 皆さんよくおっしゃるのは「無料でこんなにバラがいっぱい見られるところはない」、「ありがたい」って言ってくださるとね、本当に手入れしている我々としてもありがたいと思っています。
区長 今後、与野公園にカフェなどの施設が整備される予定がありまして、屋上といいますか俯瞰で公園内のバラを見られるようにしたいという考えがあるみたいなので、与野公園が益々良くなればいいかなと思います。
井原さん 今の与野公園はバラをもっと近くで見たいという方や写真を撮る時に遠くなってしまうという方がいます。逆にこれだけ多く咲いているので、華やかに感じることが素晴らしいという方もいらっしゃるし。私もどちらがいいのかな?と思うこともありますが、バラを背景に写真を撮ると確かに綺麗だなと思います。
区長 中央区役所では、毎年「区の花バラの写真コンクール」を実施していますが、毎年実施しても同じような構図の写真があまりない、応募される方もバラの写真のネタが尽きないという感じがありますよね。自然にまかせっきりというわけではなく、人の手を介在しながら芸術作品に仕上げていって、見ていただける喜びだったり、みんなと分かち合える喜びだったりっていうのが、魅力だなということが改めて分かりました。
井原さん 他の花木ではあまり無い、四季咲きというのが大きな特徴で、本当に一年に何回も楽しめるということですよね。
区長 お恥ずかしい話、私はバラが年に4回も咲くということを知らなくて(苦笑)教えていただいて、すごく驚きました。話は変わるのですが、バラを育てる楽しさですとか、またはご苦労とかはありますか?
井原さん 私は主に中央区役所役所や与野本町駅周辺を維持管理していますが、毎日見てますけども自分の子供と同じようなものなんですよね。朝起きて来て元気ならいいのですが「なんか元気ないな」と思ったら「体調が悪いのかな?」とか心配ですよね。バラもやっぱり虫がついたり、病気がついたりしやすいので、毎朝観察して薬剤散布したり、毎日こまめに観察することが結構重要だと思います。そういった点が大変で手はかかるけれども、面倒見れば見るだけ、美しく咲いてくれるとかそれに答えてくれるっていうのが楽しさです。
清水さん バラは春に綺麗に咲かせるために、今の寒い季節の手入れが重要になってきます。また、秋にバラを咲かせるために、真夏の暑い時に手入れをするところが大変かなと思います。
区長 清水さんは、いかがですか?
清水さん 特に春咲かせるためには、今の季節(1~2月)、ちょうど寒い時期の剪定作業が大事なんですよね。秋バラは真夏の暑い時に剪定作業が必要だというところですかね。そこがちょっと大変かなと思っています。
区長 今までに「これは苦労しちゃったな」というようなエピソードはありますか?
清水さん そうですね。私たちの団体が管理している与野公園の区画が4区画ありますが、一時期人がいなくて。なかなか集まらない時は、ちょっとどうしようかなと悩みました。もう無理だから管理を辞めようかなという時期もありましたが、「自由でいいよ」と言われて、「じゃあもう少しやってみようかな」という気持ちで何とか続けて。2年ぐらい、ちょっとあの時は苦労しましたね。本当に3、4人とか そんな時があったのですが、今はおかげさまでメンバーが約60人いらっしゃって。
区長 素晴らしいことですね。
清水さん もちろん全員が毎回ずっとやっていただくということではありませんが、一応メンバーとしては60人ですね。
区長 バラサポーターさんの活動としては、年何回ぐらいあるのですか?
清水さん 一応、毎月ありますが、会員の皆さんへは出られる時にお願いをして、活動いただいています。
井原さん やっぱり活動するメンバーが増えてきた理由というのは、コミュニティ課主催のバラの剪定講習会だと思います。毎年、清水さんに講師として熱心に教えていただいていますが、講習を受けた方が「自分もやってみようかな」と思ってくださって活動に参加してくださいます。また、さいたま市公園緑地協会さん主催のバラの剪定講習会もありますので、積極的に働きかけていただくことによって我々のメンバーも少しずつ増えてきたというのもあると思います。
区長 会員の皆さんは、大体中央区にお住まいの方でしょうか?
清水さん 他区の方も3分の1ぐらいかな、という感じです。さいたま市公園緑地協会主催の講習会は、与野公園を使ってやるものですから集まりやすいし。今回も20人募集のところ60数人の希望がありました。
区長 それはすごいですね!「中央区バラサポーター」の会員になるにはどうしたら良いのでしょうか?
井原さん 私の方へ直接ご連絡をいただくか、コミュニティ協議会の団体でもありますので、コミュニティ課へご連絡いただければと思いますし、色々な年代の方、男性、女性に関係なくやっていただけるといいと思います。「ばらまつり」の影響や、あるいは旧与野市時代に市民の花としてバラが皆さんに愛されたという理由もあってか、街中でバラを育てている方がすごく多いですよね。だからお好きな方はたくさんいらっしゃると思うので、そういう方で熱心な方、お手伝いいただければありがたいなと思います。

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会長 井原正さん        副会長 清水裕幸さん

区長 バラにも色々な種類がありますけれど、入門編というか初心者の方でも育てやすい品種はありますか?
清水さん 最近、創り出されたバラは、もうどなたでも育てやすい品種だと思います。2015年以降に創り出されたバラは、本当に葉も落とさずよく育ってまいすね。
区長 バラを育てる時に最低限やらないといけないことは、まず剪定ですか?肥料とかでしょうか。
清水さん そうですね。一年の出発点は剪定だと思います。冬の剪定から始まりますね。その後、6月以降の作業が1番重要で、育てるに当たっては。バラも夏の時期がやはり伸びる成長期ですので、早めに枯れてしまった花ガラを取ってお世話をする。そうすると、枝の柔らかいところからまた勢い良く噴き出すように芽が出てきます。枝が硬くなってくると、人間も体が硬いとなかなか動きが悪いように、バラの芽の動きも悪くなるんですよね。バラの枝の芽が柔らかいうちですと、早く伸びてきます。そうすると、また葉がいっぱい付くわけですね。そうすると光合成で養分を蓄えることができるので、充実した株が出来上がってくる。
井原さん ポイントというか、ここだけは抑えといてねっていうのが分かると、大分バラの育て方が違ってくるのかなと思いますけどね。
区長 私もお手伝いさせてもらっていますけど、未だにどこから切っていいのか全くわからず…。あの…、「えいっ」ってやってしまっています(苦笑)あと「ばらまつり」で苗木を買っていく方が結構多いじゃないですか。まず、何をやらないといけないのでしょうか。
清水さん 「ばらまつり」が開催される5月の時期だと、「花を見たらすぐ花を取る」です。苗木を買ったら、1輪だけ花を咲かせて、あとは蕾を取る。早く取ると、また枝が伸びていくので。
区長 なかなか素人には難しいかもしれないですね。
井原さん 最初に株を充実させてあげるっていうことが大事なので、やっぱりバラも花が咲いて種をつける。バラにとっては、この成長がすごく養分も使うし、体力も使うので、最初のうちはあんまりその体力を使わせないようにした方がいいですよね。今、清水さんがおっしゃったように、その都度取ってしまうとか、それで株を充実させてあげるというのは、結構大事だと思いますね。
区長 きっと普通の人は買って、つぼみがあるから楽しみだって言って、大事にしちゃう気がするんですよね。
清水さん 「もったいない」って思ったとしても、逆に「切らないともったいない」ですよね。
区長 なるほど。そういったノウハウを中央区バラサポーターさんに教えていただいて、分かっていただいて、自分たちでも実際にやってもらう、ということが良いですね。今後のバラサポーターさんとしての展望など、ありますか?
井原さん 皆さんにバラを楽しんでいただきたいと思っています。清水さんもとてもバラが好きだからこそ、これだけ熱心にやっておられると思います。私自身もバラが好きだから続けてこられていると思いますし、皆さんそれぞれバラが好きな方がいると思うので、そういった方々のお手伝いをしていきたいと思っています。
清水さん あんまり考えたことないんですけど…。やっぱり今までやってきて嬉しかったことを続けようかなという思いはあります。私は主に与野公園にあるバラ園のガイドツアーを担当していますが、「ここの空間素敵ですね」と言われるんですね。個人的には喫茶店はコーヒーを売るだけではなく、その空間をお客様に提供していると思うんです。それと同じで、私は与野公園のバラの空間を大事にしていきたいと思いますし、来場してくださる方が喜んでくださることを嬉しく思っています。ただバラが綺麗なだけではなくて、与野公園にくるとホッとするとか、色々なことを思い起こすとか、皆さんにとって居心地の良い空間になると嬉しいと思っています。
区長 そのような空間ができるのは、日頃から手間暇かけて愛情注いでいるからこそですね。まずは、自分で育ててみる。バラの美しさだったり、楽しさだったりを多くの人に、まだバラに関わっていない人にも、教えてあげたいですよね。もし剪定講習会に参加していただいたら、間違いなくバラの魅力に触れることができると思います。では、最後に区民の皆様へメッセージをお願いできますか?
井原さん できましたらバラをもっと増やして、街全体がバラの香りで満たされる様な街並みになったらいいなと思っています。剪定作業などをしていると声をかけてくださる方がいてありがたいですし、気軽に声を掛けていただければと思います。皆さんの生活の様々なコミュニケーションを生み出す中心にバラがある、そんな風になればより嬉しいです。
清水さん こうやって続けているのは、やっぱりバラが「美しいから」っていうのが1番の根っこにあるんです。繊細ですもんね、本当に。バラの「花の色」に魅せられています。
区長 本日は、私にとって最後の「市報さいたま中央区版」の対談でした。是非お2人とお話したいっていうことを希望しまして、お忙しいところ日程を組ませていただきました。本当にありがとうございます。冒頭でも申し上げましたけど、「中央区バラサポーター」さんの皆さんのご活躍がなければ、区の花バラも季節に合わせこんなに綺麗に咲くことができません。普段、なかなお伝え出来なかった日頃の感謝を改めてお伝えしたいと思い、この様な対談を実施させていただきました。本日はありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

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◎「中央区バラサポーター」さんの活動について

5月にバラがきれいに咲くためには、冬の時期の手入れが重要です。
先日与野公園で行われたバラの剪定作業の様子をご紹介します。

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その他、2023年2月に行われた「中央区バラサポーター」さんの活動については、こちら

この記事についてのお問い合わせ

中央区役所/区民生活部/コミュニティ課 
電話番号:048-840-6020 ファックス:048-840-6161

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