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更新日付:2021年4月16日 / ページ番号:C078139
今から960年程むかし、長元年間(1028~1036)鈴谷に一本のカヤが植えられた。
鎌倉時代になると心浄寺という禅宗の寺が建てられ、カヤは神木として崇められ、金毘羅天も祀られた。
応永15年(1408)春、一心に座禅していた周如禅師の前に守護神金毘羅天が現れ、「明日、高僧あり、厚く尊信せよ」とのお告げをした。
周如禅師は不思議に思いながらも、高僧の来訪を心待ちにしていた。
一方、下総中山の法泉院では日英上人が「我は武蔵国鈴谷の金毘羅天なり。この地にようやく布教の機会が訪れた。早速そなたが参り、教えを広め衆生を救いなさい」というお告げを受けた。日英上人は直ちに身支度を整え、鈴谷へ旅立った。
心浄寺ではお互いに霊示があったことを語り合い、法論を重ねること数日、周如禅師は日英上人の弟子となり、名も日性と改め法華道場(妙行寺)と改宗した。
法華道場では、以前までの臨済宗の仏具類をすべて本堂の裏に埋め土塚をつくり、傍らに祠を祀った。
そして、塚上にはその記念に一本の木を植えた。これが現在のモッコクだといわれている。
平成6年3月与野市教育委員会発行 与野市文化財図録「与野の不思議探検」より(イラストも)
「与野の不思議探検」には紹介した民話を含め41の「不思議」が掲載されています。与野図書館で借りることができます。
中央区(与野)の民話シリーズ
その1 諏訪坂の怪は こちら
その2 二度栗山と弘法大師は こちら
その3 送り地蔵は こちら
その4 長伝寺の水飲み龍は こちら
その5 お化け地蔵は こちら
その6 阿弥陀様とへびは こちら
その7 大戸貝塚は こちら
その9 長伝寺の厄除け開山は こちら
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