市報さいたま8月
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42019.8市内のスーパーやレストランに行くと、色や形が珍しい野菜を見かけることが多いのではないでしょうか。それもそのはず。市内の農家がイタリアやフランスなど欧州生まれの「ヨーロッパ野菜」を年間70種類ほど作り、レストラン約1、200軒に卸しているのです。事の発端は市内のシェフからの一言。「さいたまでヨーロッパの野菜が作れないだろうか」。さいたま市の一世帯当たりの購入数量は、県庁所在地と政令指定都市の全国52都市の中でトマトが1位、チーズが2位、スパゲッティが5位、ワインが7位(※)と全国有数なのです。イタリアンとフレンチのレストランの数も非常に多くあります。レストランのシェフはヨーロッパ野菜が欲しいものの、作っている農家は全国でもわずか。さらに種類によっては国内で入手できなかったり、入手できたとしても産地が遠方なので鮮度が良くなかったりする。このシェフの一言は他のシェフの声を代弁するものでもありました。そんな要望を受けて市内の農家が2013年に発足したのが「さいたまヨーロッパ野菜研究会」、通称「ヨロ研」です。日本は欧州と違い高温多湿なので、欧州の品種をそのまま栽培しても、多くが病気や害虫に負けてしまいます。そこで、ヨロ研の会員である市内の種苗会社が日本向けに品種を改良しています。レストランや小売店への配送も県内の企業が担っています。全国を見渡しても、ヨーロッパ野菜の品種の改良から生産、流通、販売、飲食まで地場の企業が協働し、一貫して行っているところは数少ないのではないでしょうか。さいたまは「ヨーロッパ野菜のまち」なのです。※総務省の家計調査の2016-18年の平均値。根元の白い鱗りんけい茎の部分をスライスして食べる。生食のほか、ピューレやグラタンなどに。フィノッキオ(フェンネル)薄くスライスして、水にさらしアクぬきしてサラダに。皮付きでゆでたりオーブン焼きに。ビーツ(黄・赤・渦巻き)緑色のほか、黄色、オリーブ色などがある。カボチャの仲間。ソテーや煮込み料理に。ズッキーニルッコラよりも強い辛味とゴマの風味があり、 生ハムや肉料理、チーズと相性が良い。セルバーティカ(ルーコラ・セルバーティカ)

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