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当院のことでぜひお伝えしたいのは、「心地よい情熱を持った方が多い」ということです。
どの科でも、私が困っていると上級医が優しく話かけて、一緒に解決策を考えてくださいます。また、研修医もその科の一員として接してくださるため、主体性を持って業務に勤しむことができます。そのため、自らアセスメントした内容を上級医に伝え、そのfeedbackをいただき、それを踏まえて次の一手を相談しながら考える、といったサイクルを繰り返しつつ知識を吸収していくことが可能です。もちろん、医師だけではなく、看護師やソーシャルワーカーなど様々な職種の方と密にやりとりしています。特に看護師さんは、病棟であたふたしていると向こうから声をかけて協力してくださることが多いです。
当院は活発なコミュニケーションがしやすい環境が自然と築かれており、皆の力で患者さんを良くしようという熱意を日々肌で感じます。私自身も、研修医だから…と一歩引くのではなく、積極的にその輪の中に入っていき、患者の最善を目指して努力しています。
また、一度研修医室に戻ると、和気あいあいとした雰囲気があり、仕事の緊張から開放されます。この瞬間も非常に心地よいです。ただ、それだけではなく、モニターを使いながら、お互いが経験した症例を共有しあったり、有志で勉強会を開催したりと切磋琢磨する姿もあります。そして、一人では解決できない疑問点も、先輩方は気軽に話を聞いて、優しく丁寧に教えてくださります。こうした心強い先輩方の姿を間近に見ながら、自分も同じように成長していきたいと強く感じます。
さいたま市立病院は、周りに自然が広がりながらも、駅の方に出ると都心までのアクセスは30分ほどと素晴らしい立地です。また、一昨年より新病院となり、綺麗で設備の整った中で研修ができます。楽しく、のびのびと、そして心の中では情熱を持ちながら研修をしたい!と考えている方は、ぜひ当院に足を運んでいただけると幸いです。研修医そして病院一同でお待ちしています。
私が医師一年目として働き始めてから、もうすぐ一年が経とうとしています。自身の無力さに悔しい思いをすることもありますが、日々学びのある充実した毎日を送っています。この病院で研修してきてよかったと感じることは多々ありますが、その中でも当病院の雰囲気の良さについてご紹介したいと思います。
まず、当病院の上級医は教育熱心で優しい方たちばかりです。
実臨床に役立つ知識を一から丁寧に教えてくれますし、まずは研修医からいろいろな手技をやらせてくれようとしてくださいます。自ら学びにいく積極的な姿勢だとより一層丁寧に教えてくれますが、最初に何もわからず戸惑っている中でも、「何か困っていることはない?」と気にかけてくださる先生が本当に多いと思います。
またコメディカルを含むすべての職員さんが優しく、きさくに接しやすい方たちばかりです。研修医は当直業務をはじめ救急外来で働く機会が多いですが、救急は特に看護師や放射線技師、医療クラークなど様々な立場のスタッフがチームとなって診療に当たります。技術も知識も十分ではない研修医でもチームの一員として認めてくれます。チーム一丸となってスムーズに診療が運んだ際には達成感を覚えることもしばしばです。
さらに同期も勉強熱心な人が多い印象です。例を挙げると、論文などの抄読会や、救急外来で疑問に思ったこと・学びがあった症例などの勉強会を研修医同士で自主的に始めました。また日々の小さな学びをSNSで共有したりなど、熱心なだけではなく、みんなで情報をシェアし、同期や先輩後輩全体でお互いを支えあおうという文化があります。このような点でも先輩や同期に恵まれていると感じています。
この一年を振り返ってみて、私たち研修医が少しずつでも一歩一歩着実に前に進んでいるのは、病院全体として研修医を育てようとしてくださっている雰囲気のおかげだと思っています。雰囲気の良さは実際に肌で感じないとわからないかもしれません。機会があればぜひ一度見学に来てみてください。歓迎します!
Q. 当院の研修に興味をもってくれている学生のみなさんにむかってメッセージをお願いします
<指導医 関根Dr.より>
今回の発表にあたり、藏田先生は忙しい研修の中で計画的に発表原稿やスライドの準備をしてくれました。特に地域実習で当院から離れている間に最初の発表スライドを送ってくれましたが、本番2か月前にも関わらず完成度の高いスライドであったことに驚かされました。
その後、メールでのやり取りを中心に(改めて数えたところ12往復もしていました!)発表原稿やスライドの作成を進め、本番2週間前には院内のカンファレンスで予演会も行いました。ご出席いただいた多くの先生方からたくさんのアドバイスをいただくことができ、さらにブラッシュアップさせることができました。先生方のご指導にこの場をお借りして感謝申し上げます。
発表がオンラインであったため、本番2日前にはZoomを使っての原稿の読み合わせもおこない、声量や話すスピードなどを調節して本番に臨むことができました。本番では練習以上に落ち着いた発表をすることができ、質疑応答も適切に対応してくれました。藏田先生の素晴らしい発表に関われたことは、自分にとっても大変誇らしく思っています。今後の藏田先生の益々のご活躍を祈念するとともに、私達も研修医の先生方の指導に一層力を入れたいと思います。
<研修医 藏田Dr.より>
テーマは「進行胃癌に対する化学療法中にウレアーゼ産生菌による回腸導管感染症から高アンモニア血症を呈した1例」です。
抗がん剤治療中の患者に急性の見当識障害(日付、場所などを間違えること)が生じました。アンモニア値の異常によるもので、抗がん剤の副作用も考慮しましたが、回腸導管(腸で作成した人工的な膀胱)に定着したウレアーゼ産生菌がアンモニアを産生したことが原因と分かりました。適切な抗生剤で加療した結果、アンモニア値は正常範囲内に下降し、意識障害は改善しました。回腸導管による同様の経過は米国で2021年に1例報告があったのみで極めて稀です。
実は発表の前月は地域研修で能登半島に行っており、カルテを見ることができない中、スライドを作成する時間が勤務後の晩に続いていました。宿舎の広い部屋で孤独に作る発表スライド。正直心が折れかけていました。そんな指導医の関根先生にも直接お会いできない環境の中、メールで実に12往復も作成途中のスライドを添削・ご指導いただけたことが大変心強く、またその度に良いスライドになっていく過程が嬉しいものでした。
帰院後は内科カンファで予演会をさせていただき、十分は修正を行い当日発表することができました。Zoomでの発表で緊張しましたが、関根先生、研修委員長の神吉先生も視聴くださり無事に質疑応答まで済ませることができました。終了後は達成感で一杯でした。後日、なんと発表が内科地方会奨励賞を受賞し、指導医の関根先生には指導医賞が贈られるとのメールを内科学会からいただきました。
演題登録から発表まで何もかもが初めての中、このような賞をいただくことができ、心の底から嬉しく今後の研修も頑張ろうと励みになりました。そして何より指導医の関根先生、発表に携わってくださった先生方にはこの場をお借りしてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。
当院で初期研修をされていた先輩(3期)と18期の私のコンビで受賞することができ大変嬉しく思っております。当院では、学会発表や症例報告のご指導もいただけアカデミックな活動も研修医のやる気に合わせてサポートしてくださる環境が整っています。
今後も気を引き締めて研修を行なっていきたいと思います。
日本医療教育プログラム推進機構(JAMEP)が実施し、全国から多数の研修医が参加している「基本的臨床能力評価試験」において、2017年度に上位の成績をおさめた10名により『基本的臨床能力評価試験シンポジウム 2021 オンライン座談会』が2021年年9月5日に開催され、当院初期研修プログラムを修了した根岸美帆Dr.が成績優秀者として招待されました。
石川県奥能登での地域医療研修レポートです。
(詳しくはこちら)
1年目の6月頃からいよいよ救急救命センターでの当直がスタートします。上級医2名と、研修医1人体制で当直を行っています。
3次救急ではより重症で命に関わる病態の患者が運ばれて来るため、2次救急での診察とはスピード感や雰囲気が全く異なります。
最初は何をしたらいいか分からず、とにかく採血やルート確保など言われるがままに手を動かしていましたが、様々な症例を経験するうちに、徐々に何を考えながら先生方が対応しているのか理解し、自分でも実践することができるようになりました。入室時意識が保たれていて気を緩めると、急激にバイタルが崩れるなど、怖い経験をすることもあります。ただ救命できてよかった、と安心するのではなく、どうしたら患者さんの予後をよくするよりよい初期対応ができるか、先生方と共に日々検討を重ねています。
3次救急では行う手技も2次救急より多く、最初は簡単な手技もうまくできず不甲斐ない気持ちになることもあります。救急科の先生方の手技は迅速かつ的確で、それを見て学ぶだけでなく、先生方のこだわりやうまくいかなかった時の原因、出来ないときの代替案など、実際に自分で手技を行ったあとに豊富な経験に基づいた丁寧なフィードバックがいただけるのは非常に恵まれた環境だと思います。
2022年6月からは平日日中のドクターカーが始動し、救急科ローテーション中は研修医も積極的にドクターカーに同乗し、現場活動を行っています。現場では当然ながら検査データや画像所見などがない状態で、最初は何ができるのか戸惑ってしまうこともありました。身体所見や聴診、心電図、エコーなどの限られた情報から診断を付け、病院での迅速な対応に繋げるPre-hospitalの重要性を身を持って実感することができました。
情熱を持った先生方のもと充実した研修が出来ますので、是非一度当院に見学にいらしてください。
とある日の夕方、「冬にある小児科地方会で発表してみない?」と小児科部長の先生からお電話。「はい頑張ります!」と返事したものの学会発表がどのようなものかわからないところからのスタートでした。まずは勉強として自分の発表予定の一回前の学会をみることに。著名な先生方から鋭い質問が飛び交いそれに冷静かつ適切に返答している発表者の先生をみて、”これは私には到底無理だ…”と思ったのが正直なところでした。しかし「やります」と言ったからにはやるしかありません。カルテから患者さんの情報や背景をあつめて、疾患の病態生理や疫学を調べて、過去の症例を検索して。何から手を付ければいいか、どう作業を進めていけばいいかわからない私に上級医の先生はスライドの作り方や構成などの基本から優しく教えてくださいました。こんな論文もあったよ!と資料を探してくださることもあり、お忙しい中時間を割いてご指導いただいたこと大変感謝しております。
スライドの修正を何度も重ね完成した後、科内で予演会を行い本番の発表に向かいました。予演会の段階でたくさんの質問やご指摘をいただいていたおかげで本番は思っていたよりも緊張せず終えることができました。(とはいっても壇上から学会にいらした多くの先生方のお顔が見えたときは少し足がすくむ感覚がありましたが。) 自分で調べ多くの疑問にぶつかるごとに、また、多角的な質問を受けるごとに疾患・治療への理解が深まっていくように感じられ、学会発表を通じて新しい経験ができたと同時に多様な視点や考え方を身につけることができたと感じます。発表を学会の推薦演題に選んでいただけたことは達成感とともに今後の励みにもなりました。
当院は研修医に積極的に経験を積ませようという風潮があります。それもただ機会を割り当てるだけではなくしっかりとした上級医の先生のサポートがついているため、気軽に相談することができ研修医の自主性を尊重しつつも正しい方向に導いてくださいます。学会後には各学会で発表した演題を研修医が持ち寄り、研修医内での発表会が開かれます。他の研修医の発表のクオリティーの高さに刺激を受け、もし次発表する機会があったらもっとこうしよう、ああしようと大変参考になりました。お互いを刺激しあえる環境と温かなサポートが当院の魅力ではないかと思います。
研修医セミナーは毎週木曜日、17時から1時間~1時間半程度行われています。内容は座学としては心電図の読み方、各画像検査の読み方、高血糖の対応、せん妄の対応など多数あり、研修医として学ぶべき基本的な事項は1年間でほぼ網羅されているように思います。座学だけでなく、実技としてPICCやCVのシミュレーションや、実際に研修医がNPPVをつけてみることまで、多くの内容を扱っています。
当院の研修医レクチャーの良いところは、1.幅広い内容が扱われていること、2.毎週決まって開催されていることであると思っています。
1.の内容に関して、セミナーの内容は、上に挙げた他に非常に多くを1年通して扱っており、必修科に限らず、選択科である整形外科や脳神経外科、放射線科、感染症科などの先生方も研修医として押さえておきたいポイントを専門の立場から講義してくださいます。また、研修医からの内容の要望も反映していただくことがあります。2年間のローテーションで回る科の数はどうしても限界がありますが、セミナーで様々な選択科の最低限必要な部分を扱っていただけるのは、非常に多くの科を擁する当院の利点だと思います。
2.について、研修医として目の前の症例から学ばせていただいたり、日々自学したりすることは大事ですが、どうしてもその時の体調や忙しさ、症例のばらつきにより知識にムラは出てきてしまいます。毎週決まった日時にコンスタントにセミナーがあることは、勉強のリズムとするだけでなく、1年を通して知識のムラをなるべく無くすことに繋がります。
なお、研修中のレクチャーに関しては毎週木曜日のセミナーだけでなく、各科のモーニングレクチャー、抄読会のほか、指導医によるクルズス、研修医が自発的に行っている勉強会など、多くの機会があります。日々、多くの知識や経験を吸収する機会に恵まれています。
研修医Aさん
さいたま市立病院では内科系が幅広く揃っていることから、何科に進んでも使う知識を広く学ぶことができます。私はすでに進む科を決めていたため、初期研修医のうちにしか内科はしっかり勉強できないと思っていました。そのため研修医中に偏りなく様々なことを学びたいと思い、内科や救急科でしっかり働き、患者さんに携われる病院を希望していました。実際の仕事は患者さんの日々の観察、治療方針の検討、点滴や内服の調整、採血や検査のオーダー、患者さんや家族へのIC、入退院の決定や診療情報提供書の作成などです。事務的な作業もありますが、研修医のうちに学ばなければ後期研修医では誰も教えてくれないようなこともあります。研修医のうちに初歩的なことをやるのも大切だと思いました。
また入職してから良いと思った点は後期研修医の数が多いことです。学生の頃はあまりイメージできませんでしたが、自分たちが何か困ったとき、質問したいときにまず相談するのは主に後期研修医です。少し前を歩いてきた先輩だからこそ聞けることはたくさんあり、医療のことだけでなく様々なことの指標となってくれます。先生方は優しく、できないことがあってもしっかり指導してくれる、尊敬できる医師が多いです。
コメディカルも含め病院全体の雰囲気が良く、働くことと学ぶことの環境が確保されている病院です。是非一度病院見学に来ていただき、さいたま市立病院の良さを感じてみてください。
研修医Bさん
さいたま市立病院で研修することの一番の魅力は「人」に恵まれていることだと思います。私たち研修医は医師になったばかりで、まだ“できること”より“できないこと”の方が多い未熟な段階です。上級医の先生方は非常に教育熱心な方が多く、積極的にご指導いただき、私たちは日々たくさんのことを吸収しています。基本的な手技や業務はもちろん、研修医用のセミナーを開催していただいたり、日常の診療で些細な疑問に答えていただいたりと、教育体制が整っていると感じます。
また、看護師さんや技師さんをはじめ、コメディカルの皆さんもとても親切で、分からないことも多い私たちを常にフォローしてくださり、働きやすい環境だと思います。まだまだ不安なことはたくさんありますが、私たちは病院にいる皆さんにサポートしていただきながら、“できること”を増やし、確実に一歩ずつ成長しています。
そして何より、研修医は皆、勉強熱心で真摯に患者さんや医療と向き合っている魅力的な人ばかりです。研修医同士で日々学んだことを共有したり、難しい症例を一緒に考えたり、悩みを相談し合ったり、時には他愛もない話をして和んだり、楽しい時間を過ごしています。そんな仲間の存在が心の支えになり、毎日頑張ることができています。
研修医の2年間という限られた時間を、当院で素敵な「人」に囲まれて有意義に過ごしてみませんか?当院の温かい雰囲気を感じに、ぜひ一度見学にいらしてください!
さいたま市立病院に興味を持ってくださり誠にありがとうございます。
ここでは、病棟業務が始まるまでの2週間で実施される、オリエンテーションからICLSコースまでの流れを述べさせていただきたいと思います。大学生の頃は座学がメインで、働き始めていきなり手技をできるのか不安ですよね。私も同じでした。うまく採血やルートが取れるのかと、色々と考えていました。研修医駆け出しの頃には期待もありつつ、不安な気持ちも絶対にあると思います。
しかし、さいたま市立病院では、そんな心配は無用でした。オリエンテーション期間では、薬剤師や看護師、放射線技師の方の話を伺い、実際に必要なオーダーの出し方などを教授してもらえますし、カルテの使い方や薬の処方の方法まで、病棟業務が始まった際に必須となる知識や動き方は全て把握することができます。そして、私が特に感動したのはオリエンテーション期間中に、”研修医2年目の先輩と一緒に病棟業務を体験できる”ということです。言わば初心者である私達は、病棟での仕事や、部屋の配置、道具の場所など分からないことだらけでしたが、頼りになる先輩方が優しく分かりやすく一から教えてくださりました。また、腎臓・内分泌・代謝内科特有のスライディングスケールの使い方や、担当患者の引き継ぎ、糖尿病患者入院時のオーダー一式など、詳細に渡って親身になって説明してくださり、自信を持って病棟業務に挑むことが可能でした。こうした、研修医2年目の先輩方と病棟業務を体験する機会がある病院は珍しいと思いますし、それほどこの病院は面倒見がいいのだなあと感動しました。
また、最大の不安要素であった“手技”に関しても、シミュレーター研修にて、一通り学ぶことが出来ました。上級医の先生方や研修医2年目の先輩方が指導してくださり、静脈採血・動脈採血・ルート・胃管挿入・挿管・脊髄穿刺・外科的結紮・縫合を一通り学んでいきました。まずは模型で1日練習漬けです。一方、すぐに必要となるルートについては、同期同士で練習もしました。先生方の熱心なアドバイスを聞きながら、次第に私達もお互いに「こうしたらより良い」など白熱したコミュニケーションを繰り広げていました。
このシミュレーター研修ですが、最大の目玉はICLSコースで、いわゆる心肺停止(CPA)に対する初期対応を学ぶコースになります。指導者は救急の看護師さんや、昨年受講した2年目の研修医の先輩方、上級医の先生方になります。最高の指導者に囲まれながら、一人でも多くの命を自らの手で救うために胸骨圧迫から蘇生後の対応まで学んでいきます。実際にCPAを目の前にして、どう体を動かすか意識しながら取り組んでいきました。さいたま市立病院では4月から当直もスタートするので、オリエンテーションの期間に蘇生術を身につけられることは、自信にもつながると思います。また、役割ごとに協力することが、CPA最大のポイントであり、その意味で同期と熱い会話もできました。多くの人の支えもあり、研修医16人全員がICLSコースに合格することが出来ました。
オリエンテーション期間に学んだ内容は、他にもたくさんあります。この病院は教育熱心で、研修医への指導が行き届いています。お互い切磋琢磨しながら、医学を学びたい方は、ぜひさいたま市立病院に見学に来てください。研修医一同お待ちしております。
さいたま市立病院での当直は、4月の2週目、まだ病院の地図すら頭に入っていないような状態で始まります。2年目の先輩や上級医に見守られながら患者さんの話を聞き、カルテを書いて、検査をオーダーして。しかし、初めての当直では何が必要な検査なのかもわからず、採血やルートさえまともにできず。自信を持ってできることといえば、患者さんをCT室に案内することくらい、、。2年目の研修医の先輩がスムーズに診察し、それぞれに必要な検査を考え、結果をもとに方針を決めていく姿を見て、私も1年後に本当にこうなれるのだろうかと、不安でいっぱいになったことをよく思い出します。
しかし当直中は、疑問があれば先輩方や上級医に相談し、フィードバックをもらえる環境であるため、毎回の当直で常に学びがあります。まだまだ先輩方のようには行きませんが、当直を積み重ねることで、自分なりに成長していると日々実感しています。
当直は、初期研修の中でも特に勉強になるといっても過言ではありません。さいたま市立病院では、その環境が十分に整っています!是非一度、見学にいらして当院の雰囲気を味わってみてください!
●さいたま市立病院を選んだ理由は何でしたか?
・アットホームな雰囲気に魅力を感じたから。
・埼玉県内で内科がそろっている病院だった。
・科が揃っている。雰囲気。
・幅広い診療科があり、病院の雰囲気が良かったから。
・周産期医療も強く、内科をまんべんなく回れる。
・実習で来た際に、先生方がとても丁寧に色々教えて下さったため。
・雰囲気が良かったため。
・教育体制、雰囲気、プログラム。
・初期研修をやるに当たり、ベストな環境でできる。
●この病院を選んでよかったと思える点は何ですか?
・コメディカルが親切で優しい。
・診療科間の垣根が高くなく相談しやすい。
・症例が豊富。ローテーションが自由に選択でき、直前でも融通がきく。
・指導医の先生が優しく、質問しやすい人が多い。コメディカルも同様。
・雰囲気が良いこと。十分に経験できること。
・医者・看護師など職員がみな優しい。
・いろいろやらせてもらえる。皆やさしい人ばかり。
・症例が豊富で色々な経験が積め、フィードバックをもらえること。
●研修プログラムに関して改善を望む点はありますか?
・1年目にも選択期間があると嬉しい。(難しいかもしれませんが・・・)
・特になし。
・内科のそれぞれのローテーション期間が短い。
●いろいろな手技は学べましたか?
・たくさん機会をもらえました。
・3次救急になってAラインやCVなど増えた。
・学べましたが、もっとやりたかったです。
●良い研修をするには何が大切だと考えていますか?
・人間関係
・1つ1つの症例を大切にして、患者さんから学ぶこと。
・自分で勉強して考えたことのフィードバックを受けることができる環境があること。
・上下関係なく意見を言える関係。
・自分の考えをフィードバックしてもらう。ある程度数をこなす。
・同期、指導医、コメディカルの雰囲気、診療の多さ。
・自分のやる気、意欲。
・すばらしい同期。環境。
・指導の受ける機会。
研修体制や指導体制はどうなっていますか?
・指導熱心で優しい先生が多く、治療の方針を一緒に話し合ったり、考え方や手技等を丁寧に指導してくれます。
・1人の先生につく場合や、いろいろな先生と患者さんを持つ場合など、科によって様々なパターンがあります。
・週に1回研修医セミナーがあり、必要な知識をその都度得ることができます。指導医とのディスカッションは非常に勉強になります。
研修医は主治医になりますか?
・なりません。上級医と一緒に受け持ちます。
・なりませんが、上級医の先生とディスカッションしながら自身で治療を進めていきます。
さいたま市立病院以外で研修をする機会はありますか?
・精神科では埼玉県立精神医療センター、地域医療では石川県の奥能登へ研修に行きます。
選択期間は、どんな科を回れますか?
・メジャー科、マイナー科、ほぼ全ての科を回れます。
当直は月に何回くらいですか?
・当直4回+日直1回くらいです。
手技はできますか?
・かなりやらせてもらえる方だと思います。
・基本的な手技の機会は十分にあります。
研修医のための部屋や机はありますか?
・広くてきれいな部屋があります!机も広い!
・1、2年目一緒の部屋です。きれいです。
医学書などの購入方法は?
・電子書籍がオススメ!
・通販で買うことが多いです。
お昼ごはんはどうしていますか?
・お弁当を注文したり、院内のコンビニで買って研修医室で食べたり、9Fのレストランを利用したりしています。診療科によっては指導医や専攻医と一緒にお昼を食べることもあります。
病院からどのくらいの距離に住んでいて、通勤手段はなんですか?
・北浦和駅近辺に住む人が多いです。バス通勤しています。
・病院の近くに住んでいます。晴れの日は自転車、雨の日は徒歩です。
朝は早起きして朝活…と思いきやいつもの癖で一度起床した後に二度寝してしまうこともしばしば…。ゆっくり休憩をとってから近くのスーパーに行って買い物をして食事やお菓子を作ったり、平日にたまった洗濯をしたり、テレビや映画を見たり、ゆったりとした家庭的な(!?)1日を過ごすことも多いです。
他には浦和・大宮や東京まで行って買い物や食事、友達と飲み会をしたりすることもよくあります。病院周辺には飲食店は少ないですが、住んでいる人が多い北浦和駅周辺にはおいしい飲食店もあり、浦和・大宮まで出ておしゃれなレストランに行くことも…。研修医同士はもちろん、上級医の先生や業務で仲良くなった看護師さんと飲み会をすることもあります。また、実家に帰って家族と話すことも息抜きになっています。
時間がとれるときには、1泊から2泊の国内旅行に行ったり、ドライブで遠くに行ったりとアクティブ?に過ごしたりもします。当直明けとかぶせれば、2泊3日の旅行も頑張れば夢じゃありません。他には、同期の有志でゴルフラウンドに行ったり、同期複数人で旅行に行ったりと、みんな思い思いに過ごしていると思います。
とここまで書きましたが、これを読んで参考にする人は…いませんね笑。休日以外の平日の研修医の過ごし方などはぜひ見学にいらしてください!
僕が忘れられない1日は、1年目の循環器内科ローテの最後の日です。
自分は循環器内科が初期研修の初めてのローテーションでした。循環器内科は急変が多く、夜間の緊急カテーテル手術では研修医も呼ばれ、器具・器械出しを手伝います。緊張が抜けない日々が続き、情けないながらも最終日にはヘトヘトになっていました。
最終日、いつも通り朝回診をし、指導医の先生と今日の方針を決めます。入院患者さんの検査・薬のオーダーを入れ終わり、「やっと明日から解放だ!最終日は平和に終わって欲しい。」そう願い、休憩しようと研修医室に戻ろうとしている最中、ピッチが鳴り響きます。ピッチの画面を見ると、指導医の先生からです。「心不全の患者さんが来るから、初期対応お願いね」
平和だと願っていた1日が儚くも消えていきます。
救急外来に降りて行き、救急車で運ばれてきた患者さんに会います。まずモニターを付けて、血液検査をして、酸素の量は少し増やそうかな。呼吸状態が悪化したらNPPVだな。この病態なら、まず降圧して。利尿剤は急がなくても大丈夫かな。と急ぎながらも正確に、看護師さんと一緒に治療を進めていきます。
初期対応をしている内に指導医の先生が来て下さります。指導医の先生に患者さんのプレゼンをしていると、バシーン!と思いっきり背中を叩かれました。何かと思って見ると、「1ヶ月前は見ているだけだったのに、できるようになったじゃん!」と言って下さりました。叩かれたのに、とても嬉しかったことを覚えています。(決して、痛いのが好きな訳ではありません。)
研修を経て、自然と体が動くようになっており、成長を実感した瞬間でした。
その後も急患は続き、気づけば夜の21時でした。「最後にうなぎでも食べようか」と言って、指導医の先生と出前を取り、医局のソファーで食べました。そのうなぎ丼は、ただただ浦和のうなぎは美味しいなぁと感嘆する気持ちと、右も左も分からなかった自分に指導して下さった感謝の気持ち、最後のご飯で寂しいという気持ちが混ざり合った不思議な味でした。「1ヶ月半、よく頑張ったな」と言って頂けた時は、一生この先生とお仕事をしたい!と思いました。〔翌日には、疲れから暫く循環器内科からは離れていよう…と思っていましたが(笑)〕
僕は将来的に内科を専攻しませんが、そのような充実した日々を過ごせたことから、2年目でも循環器を選択することにしました。
もちろん、初期研修は学べる楽しさだけでなく、体力・精神的に厳しい時があります。それでも当院は素敵な指導医の先生がいらっしゃいます。大変な時も一緒に乗り越えて下さります。その様な雰囲気の良さと言うものは、当院の見学に来て貰えれば必ず感じて貰えると思います!
騙されたと思って、是非一度来てみて下さい!お待ちしています!!
小児科医になって1か月が過ぎようとしています。今回は小児科医目線から、当院の小児科およびその関連科研修について紹介させてもらいます。
まず、当院には小児科と小児外科、新生児内科があります。市中病院でありながら、この3つが独立して存在していることは珍しいのではないかと思います。
小児科は1年目で1か月間必修として組まれているほか、2年目でも選択で回ることができます。指導医とともに患者を受け持ち、毎朝自分で診察し、検査・治療プランを指導医と相談しながら組み立てます。加えて、午前中は病棟処置の時間。採血や点滴を(悪戦苦闘しながら)こなしていきます。午後は上級医の先生と一緒に小児の救外対応を行います。当院の救急外来では喘息発作、川崎病といった小児のcommon diseaseはもちろん、けいれん重積発作のような緊急性が高い症例まで幅広く経験することができます。また、小児外科があるため、虫垂炎や腸重積など、小児外科疾患が来ても当院で対応できることも大きな特徴です。もちろん、小児外科を選択で回ることもでき、私は1か月研修しました。
新生児内科では新生児の蘇生、採血・点滴などの処置、時には気管挿管まで、上級医の指導のもと研修医にやらせてもらえます。教育熱心な先生方が多く、1か月健診や新生児エコーなど、専門性の高い分野でありながらも、一つずつ丁寧に指導してくださいます。時間がある日は、蘇生の練習やミニレクチャーをしてくださることも多々あります。新生児蘇生をはじめ、体液管理や先天性心疾患などを学べる機会でもあるため、小児科志望に限らず、産婦人科、麻酔科など他科志望の人にもおすすめです。
最後に、小児科志望にとって、成人疾患を学べるのは初期研修が最初で最後のチャンスです。当院は小児科に限らずほぼ全ての科がそろっており、多彩な症例を経験できます。
「小児科はある程度回りたい。だけど、初期研修のうちは他の科もバランスよく学びたい。」
そんな欲張りな学生さん、是非一度見学に来てみてください。
当院で初期研修を終えた先生からのメッセージです。
私はさいたま市立病院で初期臨床研修を行った後、そのまま当院に残り現在は内科専攻医(医師4年目)として勤務しています。
もともと内科志望ではなかった私が初期研修に続いて当院に残り内科専攻医として勤務することを選んだ理由は、初期研修の2年間に当院で多くの尊敬すべき先生方に出会ったこと、そして内科の面白さを学んだことが大きかったと思います。
私が研修医時代で今でも忘れられないのが、あれは少し仕事にも慣れてきた研修医1年目の夏頃だったでしょうか。整形外科の先輩の先生と当直をしている際、外来がすべてはけた後、その先生が私にこう言いました。「お前にとっては100人いるうちの1人の患者かもしれないが、患者さんにとっては1分の1なんだ。それをこれからも忘れるなよ。」 研修医1年目の私なりにもその言葉が胸に響いていましたが、経験を積むに連れ、その言葉の意味や重みをより知るようになりました。自分の志望科ではない先生からいただいた言葉でしたが、今でも事あるごとに私を戒め患者さんへ向き合う姿勢を私に教えてくれる大切な言葉です。
研修医時代の内科当直や内科ローテーションでは、自分の時間を削って患者さんの診療にあたり研修医である私に手技を熱心に教えてくださる先輩の姿に大変心を打たれました。また、肺や心臓など、一つの臓器を治すために根気強い病歴聴取で謎解きを行い、日々の丹念な身体診察で全身を関連付け診療していく先生方の背中を見て、内科の魅力を深く植え付けられました。
今では当院も全国トップレベルの人気病院となりましたが、それは研修医の志望科に関わらず、熱心かつ温かにご指導くださる先生方がたくさんそろったさいたま市立病院だからだと思います。当院での研修医生活は、毎日が刺激的で楽しく、とても温かいです。大変なこともありますが、皆で支え合って成長できる環境があります。是非、一度当院へ遊びに来て、その雰囲気を感じてみてください。お待ちしています。
2019年3月 筑波大学医学類卒業
2019年4月~2021年3月 さいたま市立病院初期研修医
2021年4月~ さいたま市立病院内科専攻医(呼吸器内科専攻)
私はさいたま市立病院で初期臨床研修を行った後、内科後期研修医として勤務しました。その後、慶應義塾大学医学部腎臓内分泌代謝内科に入局し大学病院に3年間勤務して、現在内分泌代謝内科医として当院に勤務しています。
研修していた当時はまだ旧病院で年季の入った建物で、それはそれで今思い出すと味のあるものでしたが、現在は新病院になりとても綺麗になっています。しかも当時一緒に働いていたコメディカルの方々はそのままいらっしゃるので、私の好きな「さいたま市立病院」は戻ってきた後もありました。
私は初期研修の開始時点から内科分野に進むことを決めておりましたが、当院では内科全般において質の高い医療を実践出来、研修医がそれを学ぶことが出来る環境が整っていることは非常に良い点だと思います。将来内科以外の科に進もうと思っている方も、初期研修医のうちにレベルの高い内科に触れておくことは重要ですし、将来進んだ科でもそれが活きることが絶対にあるはずです。いつの間にか研修医の先生達に教える立場になってしまいましたが、当時ここで上級医の先生方にたくさんご指導頂いたので私もその姿勢を見習っています。
私の母校は当時半数以上がその附属病院の初期研修医に進む傾向にあり、私も仲間と一緒に働きたかったのですが、一度は外に出てみたいという気持ちもあり複数の病院を見学した結果当院に決めました。今考えてもこの時の決断は間違っていないどころか、当時の私を褒めたいくらいです。そして、初期研修医の同期など一生ものの仲間が増えました。現在の研修医の先生達も皆仲良さそうに働いていて、当時の楽しい日々が思い出されます。
ホームページを見て気になった方は是非見学に来て下さい。来れば当院の魅力が少しでも伝わるかと思います。そして一緒に働くことが出来たら嬉しいです。お待ちしています。
2014年3月 獨協医科大学医学部卒業
2014年4月-2016年3月 さいたま市立病院初期研修医
2016年4月-2018年3月 さいたま市立病院内科後期研修医
2018年4月-2021年3月 慶應義塾大学病院腎臓内分泌代謝内科
2021年4月- さいたま市立病院内科
私はさいたま市立病院で初期研修を修了した後、慶應義塾大学形成外科学教室へ入局しました。大学病院や関連病院で後期研修をし、再びさいたま市立病院で勤務しています。
形成外科は比較的健常な患者さんの手術や処置をすることが多いです。しかし、ときに多くの基礎疾患をもち全身状態が悪い患者さんの対応や管理をすることもあります。もちろん必要に応じて適宜各科へ依頼もしますが、初期対応や疾患の鑑別が十分にできなければ救命やどの科へ依頼をすれば良いかの判断はできません。これらの判断はどの専門科に進んでも必要なことであり、より的確にするためには2年間の初期研修医生活がとても大事だと思います。
さいたま市立病院は全ての科が揃っており、内科全科を研修するだけでなく選択期間も長いプログラムとなっています。私はほぼ全ての科を研修しましたが、上級医の先生方はとても優しくて質問や相談もしやすい環境です。また各科も互いに協力的で、病院全体が皆で支え合う雰囲気は戻った現在もそのままです。後期研修医が各科で在籍し上級医も多く、中には私と同じように初期研修医をして再びさいたま市立病院へ勤務している方々もいます。ロールモデルとなる先生方が多くいらっしゃることもさいたま市立病院で研修する魅力の1つだと思います。このような先生方を見ながら学び、研修医同士でも助け合う中で、上級医もまた研修医個人に合わせて教えることに努めています。そのため、次に同じようなことをするときには、上級医に見守られながらも多くのことができるようになっています。そうなると自身の勉強も捗り、さらに興味もわいて調べるため、知識も増えていきます。
新型コロナウイルス感染症のため以前より見学期間や内容が限られていますが、その分興味をもっていただけるようにホームページの内容を充実させ、リモートで初期研修医との懇談会を適宜行っております。是非、見学や懇談会へ参加していただければと思います。
私は初期臨床研修1年目で出産、育休を取得し、夫の転勤に伴い、母校での研修に引き続き2年目の研修をさいたま市立病院で行いました。
生まれてから大学卒業まで九州を出たこともなく、子供を連れての埼玉県への引越しと研修2年目からの入職であったため、初めはうまく馴染めるか不安でしたが同期が温かく受け入れてくれ研修期間を楽しく過ごすことができました。大変なことももちろんありましたが、医師のみでなくコメディカルの方も研修医の教育には協力的かつ温かく接してくださいますので、大変良い研修環境と思います。
さいたま市立病院で初期研修を行った中で特に勉強になったことは当直です。初めて当直を経験した時は右も左も分からずでしたが、上級医の見守りのもと患者さんを診て病態を考え、必要な検査を組み治療を行うことを自分で考えることができたのは非常に貴重な経験だったと思います。2年間の研修期間で基本的な手技や処置に関しては充分習得することができると思います。
また、初期臨床研修はその後に進む診療科を決めるにあたり重要な期間でもあり、多くの診療科、指導医が揃っていることも魅力の一つです。科によっては初期研修後も専攻医として引き続き修練することも可能です。私はさいたま市立病院で自分の進みたい科を見つけることができ、ここで研修できたことに感謝しています。現在もさいたま市立病院で放射線科医として勤務していますが、毎日興味深い症例が多数あり、優秀な先生に囲まれ、充実した日々を送っています。
研修医にも指導する立場となりましたが、とても勉強熱心な方が多く、そうした仲間と切磋琢磨しながら有意義な研修期間を過ごすことができると思います。
是非一度見学にいらしてください。お待ちしています。
2012年3月 宮崎大学医学部卒業
2012年-2013年度 宮崎大学医学部付属病院で初期研修、産休・育休で1年間中断
2014年度 さいたま市立病院で初期研修
2015年度 慶應義塾大学病院放射線科後期研修医
2016年度- さいたま市立病院放射線科
私はさいたま市立病院での初期研修を修了した後、大学の小児科医局に在籍して各地の関連病院で勤務してきました。そして医師7年目(2018年2月現在)として予てより希望していたさいたま市立病院へ戻ってくることが出来ました。
医師7年目になって思うことは、初期研修の2年間がいかに大事かということです。医師は生涯勉強です。何年やっても常に勉強すべきことが絶えません。しかし、医師としての成長速度は年々衰えていきます。勉強した結果がすぐに成長につながる、もっとも成長率の高い時期が初期研修の2年間だと思います。全く何もできない状態から1人前の医師へ。その2年間を当院で過ごせたことは私にとってとても大きかったと思います。 私が当院で初期研修を行ってよかったと思うのは、医療の土台となる知識を固められた点です。輸液や抗菌薬の使い方、救急疾患のプライマリケアなど、一生使っていく知識をこの時期に学びました。医師3年目でそれぞれの科をスタートした時、基本知識があるかどうかでだいぶ仕事の出来具合に差が出ると思いますし、3年目以降は各科の知識をどんどん勉強しなければいけないので、輸液や抗菌薬の勉強なんてしている暇はありません。そうすると、最初の2年間で勉強しなかった人はずっと“なんとなく”の知識でやっていくことになる訳です。当院の上級医の先生方は「教え好き」な先生がとても多いと思います。さいたま市立病院で沢山のことを教わり、今でもその時に教わった抗菌薬の使い方のメモを引っ張り出して読むことがあります。また、モチベーションの高い同期がいたことで自分も負けじと勉強できましたし、同期で勉強会を行ったりしたのも良かったです。
また、研修医が病院の歯車として機能している、温かい病院の雰囲気も点も良いと思います。当院では研修医が自分で考えて能動的に働いています。病院によっては、研修医はお客様扱いで、学生の延長のような立場でしか仕事をできない所もあるかと思います。もちろん研修医が判断して診療することに対する制限は昔よりもどんどん厳しくなっています。研修医が受け身にならずに自分で考える癖が付くかどうか、それは個人のモチベーションもそうですが、環境も大きく影響するのだと思います。能力の高い同期がいたり、先輩研修医が1人前に仕事をこなしていたり、当直中にSpO2が下がっていると呼ばれて対応したり、そんな状況で必死に勉強していたらいつの間にか他の病院で研修している人よりもワンステップ先に進んでいる自分がいたように思います。
最後におまけですが、当院には小児外科、新生児内科があることによって小児科として診れる疾患の幅がとても広いです。小児科の中でも内分泌、アレルギー、循環器、神経、血液などいろいろな分野を専門にしている医師が在籍しているので、小児科を考えている方には特におすすめです!
ぜひ見学にいらしてください。
2011年3月 慶應義塾大学医学部卒業
2011年4月-2013年3月 さいたま市立病院初期研修医
2013年4-9月 さいたま市立病院小児科後期研修医
2013年10月-2014年3月 慶應義塾大学病院小児科
2014年4月-2015年5月 川崎市立川崎病院小児科
2015年6月-2017年9月 静岡市立清水病院小児科
2017年10月- さいたま市立病院小児科