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血液内科専門研修概要

研修目標

血液内科の診療を通して内科医一般に共通する基本的な診療技術の習得を目標とします。

習得すべき項目

具体的には以下の項目を拾得・経験することを最低限の目標とします。

  • 貧血の系統的診断
  • 輸血療法の理論と実践
  • がん患者の緩和医療、終末期医療
  • 中心静脈カテーテル、PICCカテーテル、腰椎穿刺、骨髄穿刺・生検などの基本的手技

経験すべき疾患

日本内科学会の新・内科専門医制度においては、研修手帳(疾患群項目表)にある疾患の診療経験を要求されています。血液領域の疾患に対する診療経験を積み、理解することを目標とします。

当科の特徴

当科は常勤スタッフ3人で7D無菌病棟において無菌個室8室、4床無菌室2室の合計16床の無菌病床と一般病床で合わせて常時20人程度の入院患者の診療を行っています。入院症例の内訳は、再生不良性貧血、特発性血小板減少性紫斑病、自己免疫性溶血性貧血等の良性疾患から、骨髄異形成症候群、白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫等の造血器悪性腫瘍まで血液内科領域の全般に及び、化学療法や放射線照射、免疫抑制療法等の多岐に渡る治療手段を用いての治療を行っています。造血幹細胞移植(骨髄移植、末梢血幹細胞移植、臍帯血移植など)や免疫細胞療法(CAR-T療法など)を必要とする患者さんについては、自治医科大学さいたま医療センター、慶應義塾大学医学部附属病院などの移植施設と連携を取って診療を行っています。外来においては、月間延250人程度の診療を行っています。外来化学療法室の整備に伴い、外来での化学療法の件数も増加してきています。当院はさいたま市唯一の公立病院です。地域の医院、一般病院などの施設との連携による地域医療への関与が大きく、紹介患者さんの新規診断から治療、そして疾患によっては、緩和医療、終末期医療にいたるまでの、血液疾患における一連の診療に関わります。

※令和4年度の診療実績 
 入院件数379件 (白血病122件、悪性リンパ腫154件、多発性骨髄腫22件、骨髄異形成症候群51件、骨髄増殖性疾患15件、突発性血小板減少性紫斑病7件、その他の後天性血友病などの良性疾患8件)
 化学療法 延べ611コース (外来310コース / 入院301コース)
 骨髄検査 200件

スタッフ紹介

氏名 役職 資格等
渡辺 卓郎 科長 日本内科学会認定総合内科専門医・指導医
日本血液学会認定血液専門医・指導医
がん治療認定医 
臨床検査管理医
自己血輸血責任医師
菊地 美里 医長

日本内科学会総合内科専門医

日本血液学会認定血液専門医・指導医

日本造血・免疫細胞療法学会認定造血細胞移植認定医

細井 雅孝 医長 日本内科学会認定総合内科専門医・指導医
日本血液学会認定血液専門医・指導医

施設認定

  • 日本血液学会専門研修教育施設
  • 日本内科学会認定医制度教育病院

研修内容

レギュラーの週間スケジュールは以下のようになっています。

午前 ミーティング

ミーティング

ミーティング

ミーティング ミーティング
午後

血液カンファ

夕方 血液抄読会

総合内科カンファ

グランドカンファ

 上記の他、外来、検査等は外来枠の調整後に決定します。
また、実際に鏡検をしながらのマルクカンファが頻繁に行われています。(不定期)
 病棟では入院患者の担当医として指導医の指導のもとで患者の診療にあたります。同時に初期研修医の指導も行います。研修の後期には主治医として独立して患者の診療を行います。 内科カンファレンス、血液内科カンファレンス、血液グループミーティング、回診等で指導医とのディスカッションを通して治療方針の決定と診療内容のチェックを行います。

更新日 令和6年4月1日

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