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小児科専門研修概要

統括責任者ご挨拶

 さいたま市立病院は、人口130万人、小児人口18万人の政令指定都市さいたま市が運営する唯一の公立医療機関です。2020年12月29日に新病院を開設し、周産期小児領域は成育母子医療センターとして小児科・新生児科・産科で胎児期から新生児、乳幼児期、学童、思春期、青年期と切れ目ない医療を提供しています。小児科医26人(うち小児科専門医16名、専攻医10名)と小児外科医3名で40床の小児病棟およびNICU15床・GCU18床の周産期母子医療センターを運用しています。1次から2次、時にはCPA患者までの救急患者を受け入れる体制も有しているため、小児科医として欠くことのできない救急疾患の対応、急性疾患の管理を研修できます。埼玉県の小児人口当たりの医師数は47都道府県で46番目ですが、その分、救急疾患対応や慢性疾患の初期対応をすべての領域にわたり経験でき、埼玉県総合医局機構による後期研修医(専攻医)支援制度も利用できます。本プログラム終了後のSubspecialty領域研修も含めたキャリアアップ、スキルアップは埼玉県内の小児科基幹施設群で、都内を希望される場合には連携・関連施設でも継続できます。さいたま市立病院小児科では、アレルギー、新生児、内分泌領域の専門研修が可能です。
 本プログラムの目標は、小児科専門医資格、すなわち、日本小児科学会発行の小児科研修手帳に挙げられている小児科総合臨床医として基礎となる知識・技術および臨床医のバックボーンとなる思考過程を習得することです。加えて、患者、患者家族、指導医との交流から、小児科医としてのモチベーションの基盤である“忙しいが楽しい”を実感し体得することです。
後期研修医は宝物です。難しい症例を前にして、後期研修医は、経験が少ないので教科書を丹念に読む。指導医は、教科書を離れて今迄の経験、蓄積された知識で対応しようとし、時には教科書に一行で記載してある仔細であるが重要なポイントを見逃し、診断から遠ざかることがあります。後期研修医と指導医の切磋琢磨の関係がここにあり、後期研修医は医療の質を担保する病院の宝物です。
詳細は「さいたま市立病院小児科専門研修プログラム」 (PDF)をご覧下さい。
                                                                                           小児科/新生児内科部長 池田一成

※上記プログラムは基幹病院として申請中です。日本専門医機構の審査を踏まえて修正・変更があることをご承知おきください。

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〇臨床実績・研究実績についてはこちら(診療科案内「小児科」へ) 
〇主な入院統計についてはこちら(診療科案内「新生児内科」へ) 
〇専攻医の声はこちら   

研修期間

 3年である。18か月を当院小児科で、9か月を当院新生児内科で、9か月を連携施設あるいは関連施設で研修する。各施設での研修期間については柔軟に対応可能である。

研修スケジュール

1.週間スケジュール

土・日
8:00-9:00 朝カンファレンス・チーム回診 週末当直
抄読会 全体回診 (月3回)
9:00-12:30 病棟 処置番 病棟 病棟 一般外来
学生・初期研修医の指導
12:30-13:30
13:30-17:00 病棟 全体回診 フォロー 午後当番 病棟 小児科学会
学生・初期研修医の指導 アップ外来 学生・初期研修医の指導 埼玉地方会
病棟 (年4回)
こぐまの会1)
17:00-17:30 患者申し送り
17:30-19:00 研修医セミナー
死亡症例検討会・CPC
当直(週1回)

1)こぐまの会(毎月):小児科スタッフ、新生児内科スタッフ、退院調整看護師による合同カンファ

2.年間スケジュール

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研修方略

 基幹施設であるさいたま市立病院小児科および新生児科、連携施設である埼玉県立小児医療センターPICU、国立病院機構埼玉病院および慶應大学病院で、小児科全領域について研修を行う。希望があれば当院小児外科或いは関連施設での小児科関連領域での研修も可能である。

1年次

指導医とペアを組み、小児科外来(週1~2コマ)、救急外来、小児病棟で研修開始。病棟症例は週 2 回(火、金)の回診で詳細に検討。外来症例に関しては外来カンファレンスで指導医に相談。その他、当院周産期母子医療センター新生児内科で新生児医療研修(3か月間)、連携施設である慶應義塾大学病院(3か月間) での研修。

2年次

小児病棟で研修するほか、当院周産期母子医療センター新生児内科で新生児周産期医療研修(3か月間)。希望により連携施設である国立病院機構埼玉病院(3か月間)での研修あり。

3年次

当院小児科で6か月、新生児科で3か月、埼玉県立小児医療センターPICUで3か月の研修を原則とし、臨床研究論文minimum1編と症例報告論文1編を投稿※)する。後期研修終了後の進路の選択、専門医受験の準備を行う
※専門医受験資格として、査読のある雑誌への投稿が義務付けられている。

専攻医の初期研修病院(過去3年、50音順)

青森県立中央病院、沖縄県立南部医療センター、上尾中央総合病院、慶應義塾大学病院、
さいたま赤十字病院、坂総合病院、日立総合病院、さいたま市立病院、横浜労災病院

小児科専攻医指導医

池田 一成 小児科専門医、新生児専門医、呼吸器
大森 さゆ 小児科専門医、新生児専門医、腎臓
明石 真幸 小児科専門医、アレルギー専門医
玉目 琢也 小児科専門医、心臓
三輪 雅之 小児科専門医、新生児専門医
下山田 素子 小児科専門医、神経
濱畑 裕子 小児科専門医、アレルギー専門医
一色 恭平 小児科専門医、血液専門医、小児血液専門医
太田 裕子 小児科専門医、新生児専門医
関 芳子 小児科専門医

更新日 令和6年4月1日

関連ダウンロードファイル

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