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更新日付:2021年11月26日 / ページ番号:C085254
2021年(令和3年)11月19日、月が地球の影に入ることで月が欠けたように見える「部分月食」の観察を行いました。
今回は地球の影によって月の直径の98%が隠れるため、
部分月食とはいえ皆既月食に近い状態となりました。
観察時、地平線付近にはかなり雲があり、
上空も時間を追うごとに雲が多くなる空模様でした。
観察中、しばしば雲により月が隠れてしまいましたが、
雲の切れ間ごとに撮影を行い、
なんとか月食の進む様子を観察することができました。
月の出後の16時半頃、
既に食が始まった月の姿が地平線付近で観察されました。
雲によりかなりかすんでいましたが、
朝日や夕日と同じ原理でオレンジ色に染められた様子が確認できました。
月食が進んだ17時以降、
影の部分は暗く、月はより白く輝いて観察されました。
月食が最大となる18時3分頃、
地球の影に入った月の大部分が赤銅色に照らされた様子、
そしてわずか一部分が白く光り輝いた様子が観察されました。
月が赤銅色に見えるのは、
太陽の光が大気中を通過し屈折され、
波長の長い赤い光だけが月に到達するためです。
その後、月は夜空を昇りながら徐々に地球の影から出てきました。
そして部分月食が終わった20時頃、
雲によってかなりかすんでいましたが、
元の姿に戻った満月が夜空に輝いていました。
【参考】部分月食中の月の位置(自然科学研究機構 国立天文台ホームページより引用)
過去の皆既月食観察記録(2014年10月8日、2018年1月31日)については、
以下の関連リンクをご参照ください。
保健衛生局/健康科学研究センター/環境科学課
電話番号:048-840-2265 ファックス:048-840-2267