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更新日付:2017年5月24日 / ページ番号:C038631
2014年10月8日にさいたま市内から観察された皆既月食です。
月は太陽の光を反射して輝いています。
月は地球の周りを回っている星で、太陽と地球の位置によって新月や満月など、地上から見てみかけの形が日々変化していきます。
皆既月食は、太陽と地球と月が一直線上に並び、月が地球の影に入ったときに起こります。
普段は太陽の通り道と月の通り道は傾いているため、月は地球の影に入ることはありません。
皆既食中、月は地球の影に入っているにも関わらず、真っ暗にならずに赤黒く輝いていました。
その理由は次のとおりです。
太陽の光は地球を通過する際、大気によって散乱されます。
皆既食中、波長の短い青色の光は大気をほとんど通過することができません。
一方、波長の長い赤色の光は、弱められながらも大気を通過することができます。
この大気を通過した赤色の光は、屈折することで月に映り込みます。
これらの現象によって、皆既食中、月は赤黒く輝いて見えるのです。
提供 国立天文台
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