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更新日付:2024年3月28日 / ページ番号:C113498
令和6年3月14日にオンライン開催しました「さいたま市職員を目指す人のための業務内容説明会」にて使用した資料を掲載します。
※資料の情報は令和6年3月14日現在のものです。
資料のみ閲覧する場合はこちらをご覧ください。
技術職・化学の業務内容(PDF形式 907キロバイト)
皆さん、こんにちは。保健衛生局健康科学研究センター環境科学課の三上です。
これから、さいたま市の化学職の職員がどのような仕事をしているのか説明します。
はじめに自己紹介をします。出身は東京都目黒区で、大学では応用化学を専攻していました。平成20年4月に入庁し、現在まで3つの部署を経験しています。
さいたま市を志望した理由は、市民に身近なところで、市民に寄り添う仕事をしたかったからです。また、政令指定都市は業務の幅が広いため様々な業務に携われることや、浦和や大宮など様々な魅力が詰まった市でやりがいのある仕事ができると感じたからです。
本日の流れとしては化学技師が携わる業務、化学技師の主な配属先、私が配属となった部署について説明します。
化学技師が携わる業務は大きく分けて4つの分野があります。
1つ目は、政策を立案・実行したり、典型7公害と呼ばれる大気汚染や水質汚濁などに関係する事業場の指導等を行い、より良い市民生活を実現させる分野、2つ目は、廃棄物処理事業者の許可や指導を行ったり、廃棄物を処理することで、市民の生活環境を整える分野、3つ目は、大気や水質などのサンプルを分析・調査し、市民の安全を守る分野、4つ目は上水道、下水道の管理を通じて市民の生活環境を守る分野です。
典型7公害とは (1)大気汚染 · (2)水質汚濁 · (3)土壌汚染 · (4)騒音 · (5)振動 · (6)地盤沈下 · (7)悪臭.
各分野に該当する部署はこちらのとおりです。政策・指導、廃棄物対策は環境局、分析・研究・衛生は保健衛生局、上下水道管理は、水道局と建設局になります。また、ここに示した部署以外に配属されることもあります。(環境局資源循環推進部資源循環政策課など)
次のスライドから主な仕事内容を紹介します。
まずは1つめの分野「政策・指導」を行う部署です。
環境総務課では、環境基本計画の制定・見直し・推進や環境白書の作成を行っています。また、環境教育や学習の推進、空き家等の適正管理に係る施策の企画及び推進、外来生物・野生鳥獣の対応も行っています。
脱炭素社会推進課では、地球温暖化対策に係る施策の企画及び推進を行っています。また、再生可能エネルギーの普及促進、省エネルギーの推進、次世代自動車の普及啓発に係る施策の企画も行っています。
環境対策課では、環境影響評価制度の推進や、大気、騒音、悪臭、水質汚濁など典型7公害に関する規制、市民からの相談受付、環境学習会の開催など、市民と密接に関わる業務を行っています。
政策・指導を行う部署の中で、化学職が最も多く配属されている部署は環境対策課です。構成を見ていただくと化学職の割合が多いことがわかります。新規採用職員の配属先として一番多い部署になるのではないかと思います。
次に2つ目の分野、「廃棄物対策」を行う部署です。
産業廃棄物指導課では、産業廃棄物の排出事業者への指導啓発やPCB廃棄物の適正処理指導、産業廃棄物処理業の許可や指導、不法投棄の削減啓発を行っています。
廃棄物対策課では、事業系一般廃棄物に関する指導・監督、家庭系一般廃棄物に関する啓発・指導を行っています。
一般廃棄物とは 廃棄物には、大きく分けて『一般廃棄物』と『産業廃棄物』があります。『産業廃棄物』は、事業活動に伴って生じた廃棄物のうち、法令で定める20種類をいい、それ以外の廃棄物が『一般廃棄物』とされています。
また、廃棄物を処理する施設として、各処理センターがあります。
環境施設管理課は、各処理センターの連絡調整業務を行っています。
各処理センターは、ごみ焼却施設とし尿処理施設があり、市が直接運営している所と、民間事業者に運営を任せている所があります。
廃棄物対策を行う部署の中で、化学職が最も多く配属されている部署は産業廃棄物指導課です。構成を見ていただくと化学職の割合が多いことがわかります。
3つめの分野「分析・研究・衛生」については、環境科学課と生活科学課です。
環境科学課では市内の大気汚染物質や河川、地下水の水質を調査したり、他部署で行っている工場・事業場の立入検査の際に採取した排出水の水質検査を行うほか、研究も行っています。
生活科学課では食品、医薬品、飲料水、衛生害虫等に関する検査を行っています。化学職が在籍しているのは家庭化学係で、水質検査、家庭用品検査を担当しています。
分析・研究・衛生分野で、化学職が最も多く配属されている部署は環境科学課です。勤務場所はさいたま市中央区にある「さいたま市健康科学研究センター」内にあります。
こちらも課長をはじめ、化学職が10名と多くいます。
4つ目の分野「上下水道管理」では、水道局水質管理課と建設局下水道維持管理課があります。
水質管理課では、水質検査計画を策定し、市民に安全な水が供給できるよう検査を行っています。
下水道維持管理課では、下水道に排水している工場・事業場の立入検査等を行い、下水道の水質管理をしています。また、民間委託を行っている下水処理センターの管理も行っています。
上下水道管理分野で、化学職が最も多く配属されている部署は水質管理課です。
勤務場所はさいたま市北区にある「水質総合センター」内です。埼玉新都市交通ニューシャトルのほか、大宮駅からバスを利用して行くこともできます。
構成を見ていただくと、検査係については化学職のみで構成されていることがわかります。
ここからは、私がこれまで配属となった部署について説明します。
現在私が所属している環境科学課は、市内の大気汚染や水質汚濁にかかる調査分析を行う部署です。私は大気係に所属し、市内の大気に関する調査分析を行っています。大気係では有害大気汚染物質にかかる調査、雨水の調査に加えてアスベスト調査、鉄道騒音振動調査等も行います。定期的に決まった地点で行う調査が多くありますが、アスベスト調査のように毎回現場が異なる業務もあります。また、年に1回、小学生~高校生を対象とした科学実験教室の開催も行っています。
次に、以前私が所属していた部署について説明します。
西部環境センターは市内の一般廃棄物を焼却処理する施設で、焼却のエネルギーを利用して発電することができます。西部環境センターでは化学職は私1名でした。先ほど、主な配属先として化学職が多く配属されている部署について説明しましたが、西部環境センターのように化学職が少人数配属されている部署も多いです。
入庁当初配属された部署は産業廃棄物指導課です。産業廃棄物指導課では、産業廃棄物の排出事業者への指導啓発やPCB廃棄物の適正処理指導、産業廃棄物処理業の許可や指導、不法投棄の削減啓発を行っています。
西部環境センターでは施設係に所属していました。主な業務は施設から排出される排ガス、排水の測定器の維持管理、発注業務と法令に基づく検査です。検査は民間の分析機関に発注するものが主でしたが、私自身が直接分析を行う項目もありました。施設を稼働する際に必要な薬品の管理業務も行っていたため、施設内の薬品の残量確認、使用傾向の把握につとめていました。
産業廃棄物指導課では、産業廃棄物処理業・処理施設の許認可業務を主に担当する審査係と不適正処理に対する指導を行う監視係に所属していました。審査係では産業廃棄物処理業に関する申請書類の審査を行い、監視係では不適正処理に対する指導や不法投棄防止のための啓発を行っていました。
化学技師が配属される部署は、様々あります。部署によって、仕事内容は大きく異なります。
私も、環境科学課では調査分析を、西部環境センターでは、施設の維持管理のための分析や機器の点検を行い、産業廃棄物指導課では、許認可事務や不適正処理指導を行うなど、配属先によって様々な業務に携わってきました。
どの部署でも、市民の方と身近に接する機会はあり、自分の仕事が市民生活と密接に関係していることを感じています。
また、化学職としての専門的な知識や経験を必要とされることが多く、その知識や経験を業務に活かし貢献できた時は、大きな達成感を得ることができました。
これまでの15年間の職務を振り返って、現在在籍中の環境科学課において、環境省から委託を受けて分析方法の開発を行う業務を担当した事が最も印象に残っています。
この分析法開発は化学物質や分析手法に関する専門的な知識が求められるとともに、様々な条件での検討が必要で、長期間にわたり普段の業務を行いながら開発を進めるのはとても大変でした。膨大な業務量を自分1人では処理しきれず困っていた時に、直属の上司を始め、課内の職員がサポートしてくれました。その結果、分析法の開発業務を無事に完了することができました。仕事は全員で行うものです。誰かが大変な時はお互いに協力することが大切です!
さいたま市は人口約134万人の大都市です。他の市町村では行っていないような、先進的な取り組みも行っており、やりがいがあります。
化学職として必要な知識は多岐に渡りますが、入庁してから業務に携わることで習得していく内容も多く、先輩たちも優しく教えてくれるので心配しなくても大丈夫です。また、育休や産休、時短勤務などの制度も整っており、男性にも女性にも働きやすい環境が整っていると思います。
みなさんに会えるのを楽しみにしています。
是非一緒に働きましょう!
人事委員会事務局/任用調査課
電話番号:048-829-1778 ファックス:048-829-1963