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更新日付:2023年5月31日 / ページ番号:C097654
「さいたま国際芸術祭2023」のプログラムとして、演出家・ダンサー・振付家の倉田翠さん演出により制作する、新作公演『指揮者が出てきたら拍手をしてください』の出演者を募集します。応募条件は、「かつてバレエをやっていた(やめた)」こと、です。出演者個々とのコミュニケーションから舞台作品を創作する倉田翠さんと共に、あらためて「バレエ」とその身体の記憶と向き合います。皆さんのご応募をお待ちしています。
『指揮者が出てきたら拍手をしてください』
高い様式美で人々を魅了し、400年以上の歴史を持つバレエ。選ばれた人のみが学び踊る欧米と異なり、日本では習い事として定着し、趣味からプロを目指す者まで、数十万人もの人たちが今も取り組む。本作では、自信もクラシックバレエをダンスの基礎としながら、バレエとは全く異なる方法でダンスとは何か?を追求する倉田翠が、“かつてのバレリーナたち”と共に、身体に残る痕跡と現在を⾒つめ、“バレエ”に挑む。
2023年11月11日(土曜日)・11月12日(日曜日)
旧市民会館おおみや(大宮区下町3-47-8)ほか
10名から20名程度 ※応募者多数の場合は、オーディションを行います。
無料 ※会場までの交通費等はご自身で負担してください。また、出演料はありません。
2023年7月2日(日曜日)23時59分まで
・かつてバレエを習っていた方。バレエ経験があるが今は続けていない方 ※プロアマ不問
・年齢不問 ※未成年者の場合、保護者の同意が必要となります。
・国籍不問 ※倉田さんとの対話や稽古等はすべて日本語で行います。
・原則、以下の日程に参加でき、稽古、本番に通えること
〇オーディション:2023年7月15日 (土曜日)18時から、7月16日(日曜日)18時から(予定) ※オーディションはさいたま市内で実施予定
〇第1回稽古期間:2023年8月1日(火曜日)から8月11日(金曜日・祝日)まで
〇第2回稽古期間:2023年9月1日(金曜日)から9月10日(日曜日)まで
※稽古期間中の平日は、参加者の都合を鑑みて稽古時間を設定します。土曜日・日曜日・祝日は日中時間帯に実施します。
※既にご参加いただけない日程がある⽅など、 個別のご事情がある場合は、応募時にお伝えください。
〇舞台リハーサル:2023年11月9日(木曜日)・11月10日(金曜日)(予定)
〇本番:2023年11月11日(土曜日)・11月12日(日曜日)2回公演(予定)※開演時間は決まり次第お伝えします。
<こんな方にオススメ、参加してほしい>
・バレエが今も大好き/昔は好きだった
・バレエが今は嫌い/恨みがある
・忘れられないバレエの振り付けや曲がある
・最後に出演した舞台を忘れられない
・プロのバレリーナを目指していた
・もう⼀度バレエを踊りたい
・応募方法
専用応募フォームからご応募ください。
【専用応募フォーム】
https://forms.gle/SNiykV7wPWM3YryJ8
※応募多数の場合は、応募内容から審査をさせていただき、7月7日(金曜日)までに、ご応募いただいた方全員にオーディション参加可否についてご連絡いたします。
※ご記入いただいた個人情報は、本プログラムに関するご連絡・ご案内の目的以外には使用いたしません。芸術祭終了後、個人情報は責任をもって処分いたします。
・応募に関する問い合わせ
saitama2023.performingarts■gmail.com(担当:清水)
※メールを送付する際は、■を@に変換してください。
<プロフィール>
1987年、三重県出身。京都造形芸術大学卒業。3歳よりクラシックバレエ、モダンバレエを始める。
京都を拠点に、主に舞台作品を制作。作品ごとに自身や他者と向かい合い、そこに生じる事象を舞台構造を使ってフィクションとして⽴ち上がらせることで「ダンス」の可能性を探求している。2016年より、倉田翠とテクニカルスタッフのみの団体、akakilike(アカキライク)の主宰を務め、アクターとスタッフが対等な立ち位置で作品に関わる事を目指し活動している。
セゾン文化財団セゾン・フェロー1。
home - akakilike (jimdofree.com)
<コメント>
はじめまして、はじめましてでない方もこんにちは、倉田翠です。
私は京都を拠点に主にダンス作品を作る仕事をしている人です。ダンサーです。
バレエを習ったことがある人であれば、そのほとんどの方が「バレエをやめている」と思います。
なぜなら、バレエを生業とし、死ぬまで踊り続けている人はほんとに⼀握りだからです。私もバレエをやめています。
最初に、ダンス作品を作る仕事をしているダンサーだ、と⾔いましたが、それはバレエとはかけ離れたものです(多大なる影響はあれど)。
私は、記憶というのは「傷跡」みたいなものだと思っています。
すっかり傷が治って忘れているものや、まだちょっと治りかけで痒いもの、全然治らなくてずっと血がザーザー出てるもの、色んな種類のものがある。
「5番プリエ」と⾔われたら、皆さまパッとできるんじゃないでしょうか?
そうして身体に刻まれているバレエの「傷跡」を辿ってみようと思います。
楽しいとか悲しいとか痛いとか苦しいとか、様々な「記憶」に突き当たるかもしれない。
決して上⼿である必要はありません。私たちはもうバレエをやめているので。
私はバレエをやめてから20 年近く経ちますが、バレエのことはとても好きです。
身体に刻まれたバレエの傷跡を必死で消そうと足掻いていた時期もありましたが、今では絶対消えないこの傷跡たちのことを認めることができるようになりました。
参加してくださる皆さまの、バレエが刻まれた現在の身体に出会えることを楽しみにしております。
倉田 翠
スポーツ文化局/文化部/文化政策室
電話番号:048-829-1225 ファックス:048-829-1996