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更新日付:2023年7月12日 / ページ番号:C098334

(令和5年7月12日発表)もう一度、世界を「みる」 さいたま国際芸術祭2023概要を発表します

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 さいたま国際芸術祭実行委員会は、2023年(令和5年)10月7日(土曜日)から12月10日(日曜日)にかけて、さいたま国際芸術祭2023を開催します。
 芸術祭テーマは「わたしたち」。気候変動、社会格差、分断など、さまざまな問題を抱える世界をあらたな目線でもう一度「みる」ことにつながる芸術祭を目指します。
 現代アートチーム目 [mé]のディレクションによる芸術祭メイン会場(旧市民会館おおみや)には、国内外から多様なアーティストが参加します。「わたしたち / We」をテーマとする芸術祭の中で、独自の世界観をもつアーティストたちが様々な作品を展開します。

芸術祭メインビジュアル
Photo:SHIRATORI Kenji

 芸術祭を象徴するイメージヴィジュアルを手がけるのは写真家・白鳥建二氏。自身の身体と白杖を通して捉えたヴィジュアルは、わたしたちに「みる」ことの意味をダイレクトに問いかけます。※イメージヴィジュアルはこのほかにも目[mé]が手がけたものなど、芸術祭の多面性を体現し複数のパターンで展開。
 また、本日からメイン会場の前売チケットの販売を開始します。メイン会場となる旧市民会館おおみやへの入館にはチケットの購入が必要となります。詳しくは公式WEBサイトをご確認ください。
 メイン会場のほか、市内の文化施設やまちなかでも、市民プロジェクトや連携プロジェクトといった芸術祭の関連プロジェクトを展開します。

さいたま国際芸術祭2023 4つのキーワード

・営みの集合体
 
芸術祭キーワードイメージ

目[mé]のディレクションによるメイン会場(旧市民会館おおみや)は、開催期間中、日々変化し続ける。大ホールでは多様な演目を開催。公演のない日にもそれらの準備やリハーサル風景を公開する。加えて、各展示室には写真や彫刻、インスタレーションの展示、なかには日によって変化する展示作品もある。また、市民プロジェクト・キュレーターらが中心となって展開する芸術祭会期以前から継続されてきた「市民プロジェクト」や、さいたま市の文化芸術資源との連携を図る「連携プロジェクト」など、さまざまな展示やイベントが市内各所で展開され、芸術祭期間中、さいたまの街に膨大な“営みの集合体”が発生する。
 

・スケーパー(SCAPER)

芸術祭キーワードイメージ

例えば「絵に描いたような画家」の格好をした風景画家や、まるで計算されたかのように綺麗に並べられた落ち葉など、パフォーマンスとそうでないものの差が曖昧になる仕掛けを多数展開する企画。メイン会場の内外や、さいたま市内各所にも仕掛けられるスケーパー。目 [mé]以外にも、演出家や研究者など複数のクリエイターによって計画され、毎日各所に続々と現れる。いつどこに出現するかは、クリエイター同士の間でも知らされない。スケーパーという曖昧な存在は、その実態の有無を観客自身が判断することで現れる。芸術祭の体験を一層、観客の経験に引き寄せる試み。

・さいたま

芸術祭キーワードイメージ

本芸術祭のプランは、テーマも含め、目[mé]の活動拠点が長年さいたまにあることも深く関係している。ひたすら発展を目指す大都市のすぐ側で、人間のある種の無自覚を感じながら、それを否定することなく、そこにある“心地”を捉える。しかしそれは、何か具体的な言葉にしようとした瞬間、ふっと逃げていくような曖昧でささやかなもの。そんな、確かに“ここにある感覚”を芸術祭に残すことを目指して、さまざまなプログラムが展開される。

・もう一度「みる」

芸術祭キーワードイメージ

多くの活動が同時展開する「営みの集合体」、観客に実態が委ねられる「スケーパー」、「さいたま」という地の感覚。それらすべては絶え間なく動き続け、会期中も変わり続ける。いつも同じ体験が約束された会場ではなく、あえて観客が多くを“見逃してしまう状況”を設定することで、その場所・その瞬間の観客の体験が誰にも奪えない固有のものとなる。“サイト・スペシフィック※”から“タイムベース”へ―。いつ、どこで、誰と、どんな状態でそれを体験したか。その日の天候、下車した駅、歩んだルート、ふとしたきっかけで目に止まる景色まで。観客の歩んだ行為そのものが芸術祭の体験となり、それがこの街やこの世界を、あらたな目でもう一度「みる」ことに繋がる。そんな機会の創出を目指す。
※サイト・スペシフィック:美術作品が“特定の場所に帰属する”性質を示す用語。出展:暮沢剛巳, artscape「現代美術用語辞典1.0」http://artscape.jp/dictionary/modern/1198204_1637.html

メイン会場参加アーティスト

現代アートチーム目[mé]のディレクションによる芸術祭メイン会場には、国内外から多様なアーティストたちが参加。大ホールでは、音楽コンサートや、新作のパフォーミング・アーツの公演、映画作品の上映、市民文化団体による公演など、様々な演目を展開、また、それらの準備やリハーサルの風景も連日公開します。加えて、メイン会場の各展示室には、美術家や写真家、編集者、盆栽師などによる作品を展示。なかには日によって変化する作品なども展開します。
メイン会場参加アーティスト一覧は、こちらからご確認ください。

巨匠たちのライブ公演 リハーサルも必見ーー
オープニングアクトはミニマル・ミュージックの巨匠テリー・ライリー氏、クロージングアクトはマルチ奏者のジム・オルーク氏がつとめる。リハーサルも一部公開される。

メイン会場大ホールが映画館にーー
ジャンルを問わず芸術祭のテーマ「わたしたち」を象徴する映画作品6本と短編アニメーション3本を上映。映画作品上映時には毎回オープニングに短編作品『OUR CINEMAS』(小田 香監督)を上映。

[メイン会場・大ホール公演について]
大ホールで開催される公演は、演目により別途予約が必要な場合があります。詳細は9月上旬に発表予定。
公演予約開始日:2023年9月7日(木曜日)[予約は公式WEBサイトから]
※詳しくは、公式WEBサイト、イベント情報参照。

さいたま国際芸術祭2023 ディレクター 現代アートチーム 目[mé]

現代アートチーム目[mé]
撮影:阿部 健
アーティスト 荒神明香、ディレクター 南川憲二、インストーラー 増井宏文を中心とする現代アートチーム。個々の技術や適性を活かしたチーム・クリエイションによる制作活動を展開。観客を含めた状況/導線を重視し、「我々の捉える世界の"それ"が、"それそのもの"となることから解放する」作品を様々な場所で発表している。
 

メイン会場概要

メイン会場

メイン会場「旧市民会館おおみや」は、1970(昭和45)年に完成し、2022年3月の閉館に至るまで半世紀余り “市民のハレの舞台”を支え、多くの人々に親しまれた劇場。閉館以降閉ざされていたその扉が、芸術祭開催に伴い65日間ふたたび開かれる。目[mé]がディレクションを手掛けるメイン会場には、現代美術家、研究者、編集者、演出家や盆栽師など、さまざまなアーティストが参加し、多様な公演や展示作品を連日展開する。また、公演の準備やリハーサルなどの様子も公開。展示作品の中には会期中に変化するものもある。メイン会場は"動き続ける会場"として、訪れる度にその表情を変える。





・住所:埼玉県さいたま市大宮区下町3-47-8
・アクセス:「さいたま新都心駅」「大宮駅」より徒歩約15分
・開館時間:[日曜日・火曜日から木曜日]10時から18時まで [金曜日・土曜日]10時から20時まで
・休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)
※メイン会場には駐車場はありません。ご来場の際は公共交通機関をご利用ください。

メイン会場チケット情報

メイン会場の展示、大ホールの公演を鑑賞するにはチケットが必要です。
「1DAYチケット」に加え、メイン会場に、会期中何度でも入館できる「フリーパス」(特典付き)も販売。

前売

当日

1DAYチケット

一般     1,500円

一般     2,000円

さいたま市民 1,000円

さいたま市民 1,500円

フリーパス

一般     4,000円

一般     5,000円

さいたま市民 2,500円

さいたま市民 3,500円








 

※「1DAYチケット」:入館日のみメイン会場を鑑賞可能(再入館可)
※「フリーパス」:署名されたご本人様に限り、メイン会場を会期中何度でも鑑賞可能
※高校生以下、障害者手帳をお持ちの方及び付き添いの方(1名)は無料

チケット購入方法

公式WEBサイトおよび市内文化施設・コミュニティ施設にて販売。詳しくは公式WEBサイトをご覧ください。

URL:https://artsaitama.jp/tickets

※前売販売期間:2023年7月12日(水曜日)から10月6日(金曜日)まで
※当日販売期間:2023年10月7日(土曜日)から12月10日(日曜日)まで
※「1DAYチケット」「フリーパス」はメイン会場(旧市民会館おおみや)のみ入館可能。その他の会場は別途入館料がかかる場合があります。
※チケットの払戻し及び再発行は行いません。

市民プロジェクト・キュレーターによる展開

市内で長きに渡り創作活動を行っているアーティストや、アートプロジェクトを牽引してきたアート・コーディネーターがキュレーターとなり、市内全域で実施されるプログラム。その地続きの活動から独自のネットワークやコミュニティが育まれています。三者三様、それぞれの視点でアートをひらくプログラムが展開され、「さいたま国際芸術祭2023」を特徴づけます。

さいたまアーツセンタープロジェクト2023*(SACP2023*)
市民プロジェクト・キュレーター:浅見俊哉

さいたまアーツセンタープロジェクト2023*

さいたま国際芸術祭2020から始まり、生活都市さいたまの日常生活のなかで、誰でもアートに参加する習慣を生み出す「アーツセンター」を継続的に創造するプロジェクト。2023年は、さいたまの「人と土地と表現」の魅力を体感できる約50のプログラムを芸術祭会期前と芸術祭会期中の2タームに分けて実施。

概要:5つのコアプログラムをさいたま市内各所で展開(1.ウィークデーアーツプログラム、2.スペシャルプログラム、3.アウトリーチプログラム、4.メディアプログラム)
会期:10月7日(土曜日)から12月10日(日曜日)まで
WEBサイト:https://sightamaartscenter.wixsite.com/sacp

浅見俊哉

浅見俊哉

1982年、東京都生まれ。美術家・写真作家・造形ワークショップデザイナー。2006年、文教大学教育学部美術専修卒業。2004年より「時間」と「記憶」をテーマに写真作品を制作。2008年、埼玉県越谷市に「アートスペースKAPL(コシガヤアートポイント・ラボ)」を設立し、地域でのアートプロジェクトをスタート。2009年にSMF(サイタマミューズフォーラム)運営メンバーとなり、そのことが後に「SACP」を展開するきっかけに。「さいたまトリエンナーレ2016」SMF 学校コーディネーター、「さいたま国際芸術祭2020」市民プロジェクト・コーディネーターをつとめる。

 
 

アーツさいたま・きたまち
市民プロジェクト・キュレーター:飯島浩二

アーツさいたま・きたまち
CARt Camp&Caravan@さいたまトリエンナーレ2016(2016年11月)

市内に点在する、大宮盆栽美術館・漫画会館・岩槻人形博物館・鉄道博物館をアートでつなぐプロジェクト。アーティストの角 文平、市川 平が各館で新作を発表する。施設間の「道(コース)」をも複数の作家たちが手掛ける自転車や車がアート化するイベント「ART-Chari」・「CARt-SAITAMA2023」を実施。併せて、岩槻区・西区のアートスペースで滞在制作を行ったアーティストの作品を発表する「さいたまアーティスト・イン・レジデンスプログラム」も展開。

「さいたま市文化施設 味変企画〈市内文化施設に現代アートのスパイスを〉」
会期:10月7日(土曜日)から10月25日(水曜日)まで
※鉄道博物館のみ10月11日(水曜日)から10月30日(月曜日)まで
WEBサイト:http://c-art-japan.com/ask-kokusai2023/

飯島浩二

飯島浩二

1973年、神奈川県生まれ。武蔵野美術大学卒業と同時に作家活動を始める。横浜中華街に「牙狼画廊」を開設し、アメリカでは「Gallery Popkiller」のプロデュースに携わり、日米交換プログラムを展開。5年のアメリカ滞在を経て、2011年に帰国。大宮にてNPO 法人コンテンポラリーアートジャパンの理事として「CAJ. Artist in Residence」「アーツさいたま・きたまちフェスタ」を手掛ける。また、プロ格闘家としても活動。総合格闘技の世界チャンピオンを輩出するなど選手育成にも携わる。

 
 

創発 in さいたま
市民プロジェクト・キュレーター:松永 康

創発inさいたま

「創発 in さいたま」は、さいたま市内で活動する画廊や美術家に声をかけ、ふだんバラバラに行われている展覧会が一堂に会するというもの。2008年、都内で展覧会を行うさいたま県内の美術家たちに声をかけ、県内で一斉に行ったプロジェクトが原点にある。その後、「美術と街巡り・浦和」(2016年から)、「美術と街巡り事業」(2020年)の継続を経て、今回のプログラムが実現した。「創発 in さいたま」では市内14ヵ所の画廊や公共施設等で展覧会が行われる。

WEBサイト:https://sohatsu.art


松永 康

松永康

1957年、埼玉県生まれ。アート・コーディネーター。武蔵野美術大学卒業後、埼玉県立近代美術館学芸員、国際芸術センター青森総括主任学芸員、横浜美術短期大学(現・横浜美術大学)非常勤講師を経て、現在、N P O 法人コンテンポラリーアートジャパン理事、武蔵野美術大学非常勤講師。「さいたま美術家展〈創発〉プロジェクト」(2008年)、「美術と街巡り・浦和」(2016年)、「美術と街巡り事業」(2020年)を展開。

連携プロジェクト

さいたま市の魅力ある文化芸術資源と連携して展開するプロジェクトです。さいたま市内の多彩な文化施設で行われる文化芸術事業や、開催エリア周辺の商店街や企業等と連携し、さいたま文化の発信やまちの活性化を実現します。

さいたま国際芸術祭2023概要

さいたま国際芸術祭は、さいたま市を舞台に3年に一度開催される芸術の祭典です。2016年に一回目の芸術祭を開催して以来、文化芸術を活かした地域の活性化や都市の魅力向上を目指し、文化芸術都市としてのさいたま市を創造するため、国内外のアーティストと共に展開しています。市民と市民、市民とアーティスト、アーティストと地域が交流する機会を創出する「共につくる、参加する」市民参加型の芸術祭として、さいたま市内で広く開催していきます。

・名称:さいたま国際芸術祭2023
・会期:2023年(令和5年)10月7日(土曜日)から12月10日(日曜日)まで
・会場:
メイン会場:旧市民会館おおみや(「さいたま新都心駅」「大宮駅」より徒歩約15分)
※メイン会場のほか、市内の文化施設やまちなかでも関連プロジェクトを展開
・メイン会場開館時間:[日曜日・火曜日から木曜日]10時から18時まで[金曜日・土曜日]10時から20時まで
・メイン会場休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)
・主催:さいたま国際芸術祭実行委員会

問い合わせ先

さいたま国際芸術祭実行委員会事務局
担当:奈良岡、井上(昌)、赤星
電話:048-767-5411

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電話番号:048-829-1225 ファックス:048-829-1996

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