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更新日付:2024年3月25日 / ページ番号:C113278

業務内容紹介(保育士)

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業務内容紹介(保育士)

 令和6年2月8日にオンライン開催しました「さいたま市職員を目指す人のための業務内容説明会」にて使用した資料を掲載します。
 ※資料の情報は令和6年2月8日現在のものです。

 資料のみ閲覧する場合はこちらをご覧ください。
 保育士の業務内容(PDF形式 1,233キロバイト)

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 皆さん、こんにちは!
 子ども未来局幼児未来部 三室保育園の大田和です。
 よろしくお願いします。 

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 私は平成27年4月に入庁し、9年目になります。
 初めは鈴谷東保育園に配属され5年間勤務し、令和2年度に異動となりました。現在の配属先の三室保育園は、浦和駅からバスで約20分の場所にあります。仕事内容としては、2歳児のクラス担任、保育業務です。 

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 はじめに、さいたま市立保育園の保育理念、保育目標、保育方針についてお話しします。
 まずは、保育理念です。
「未来を担う子どもたちが、心身ともにすこやかに育つことを願い、子どもの人権や主体性を尊重し、保育園と家庭・地域社会が連携し豊かな人間性をもった子どもに育てます。」
 続いて、保育目標です。
「心身ともにすこやかな子ども。」
 そして、保育方針です。
「一人ひとりの子どもを大切にした保育を実践し、人とのかかわりの中で社会性や人に対する愛情・信頼感を育てます。」
「自分で考え行動できる思考力や、創造性など豊かな感性を育てます。」
「毎日の生活の中で、あそび・食事・排泄・睡眠などさまざまな活動がバランスよくできるような健康な体を作ります。」

 保育理念、保育目標、保育方針はさいたま市立の保育園(59園)に共通しています。それをもとに、各園の子どもの様子に合わせた、園目標を立てています。 

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 次に、さいたま市立保育園の開所時間(保育時間)についてお話しします。
 平日は7時半から19時半まで開所しています(20時半までの園もあります。)。土曜日は7時半から14時半まで開所しています(17時半までの園もあります。)。
 また、保育標準時間は、平日が7時半から18時半まで、土曜日が7時半から14時半までです(17時半まで開所している園もあります。)。18時半を超えると時間外保育となり、利用料が必要になります。 

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 保育士の仕事は、「クラスの担任の仕事」と「園全体の仕事」の大まかに2つに分かれています。
 クラス担任の主な仕事内容は次のとおりです。
●日誌・連絡帳等について
 日誌は、その日のクラスの姿や子どもの様子、保育の反省・評価を記載します。1日の保育を振り返る中で、子どもたちの成長に必要な、今後の保育を考えています。
 0歳から2歳児では連絡帳を使用しています。子どもたちが楽しんでいた遊び、体調や食事の状況等、その日の様子を保育士が連絡帳に記入しています。保護者が家庭での様子を記入する欄もあり、子どもの姿を共有できる大切な物になっています。3歳から5歳児では、連絡ボードにクラスの様子を記載し、保護者に掲示しています。子どもたちが楽しんでいたことや、頑張ったことなどを伝えられるようにしています。
●指導計画について
 子どもの育ちに関する、年間計画、月ごとの月案を作成しています。毎月振り返りや反省を行い、翌月の計画に活かしています。
●児童票について
 児童票とは成長過程、保育経過等子ども個人の記録を記入するものです。年齢によって期間が異なりますが、0歳児は1か月に1回、1歳児は2か月に1回、2歳児から5歳児は3か月に1回記録しています。
●季節の制作物の準備・作成について
 四季の移ろいや、季節の行事に親しめるように、こいのぼり、クリスマス、お雛様など、発達段階に合わせて製作の準備をしています。
●行事の準備について
 運動会や発表会等の園行事に使用する衣装や道具の作成、準備をしています。 

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 園の職員としての主な仕事内容は、次のとおりです。
●月当番について
 会議の司会や書記、誕生会の担当、防犯訓練の計画等、担当者と相談しながら進行しています。年に1,2回担当月が決められています。(各園によって異なります。)
●行事担当について
 運動会や発表会、卒園式等の年間行事では、担当となった職員がリーダーとなり、行事がスムーズに進行するように計画を立てます。 

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 保育園の1日の流れについてお話しします。
 生活の流れは大まかに、0歳児から2歳児(乳児)、3歳児から5歳児(幼児)に分かれています。
保育園は7時半から開所となり、子どもたちは9時ごろまでに順次登園してきます。9時ごろから各歳児ごとに分かれて活動が始まります。乳児は9時頃から朝のおやつを食べます。活動時間には、保育室や園庭、ホールで遊ぶほかに、季節の製作、散歩、運動会や発表会に向けた活動、誕生会や行事などの集会を行う時もあります。各歳児の成長に合わせ、乳児は11時、幼児は11時半頃から給食を食べ始めます。発達に合わせて、食後にうがいや歯磨きをしています。乳児は12時、幼児は12時半頃から昼寝をします。5歳児は就学に向けて、昼寝を少しずつ減らしていきます。15時に起床し、おやつを食べます。15時のおやつは、蒸しパンやおにぎり、スパゲッティー、行事メニューなど手作りのおやつを基本に提供しています。おやつ後は、保育室や園庭で遊びながら順次降園となります。17時から残留保育がはじまり、乳児、幼児、または歳児に合わせて異年齢で過ごします。18時半から時間外保育となり、園によって異なりますが、19時半または20時半に閉所となります。 

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 ここからは、保育者の1日について、詳しくお話しします。
 子どもたちが登園する前に、子どもたちが、安心して安全に過ごせるように、保育の環境設定を行います。朝の受け入れ時には、挨拶や声かけをしながら、視診を行い、顔や体に異変がないか確認を行います。また、保護者の方と、家庭での子どもの様子や連絡事項の確認を行います。 

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 保育者は日々、子どもたちにどんな経験をしてもらいたいか、どんなことに興味を持っているのか等を考えながら、保育を計画しています。カリキュラムに沿って毎週、週案会議を行い、各クラスの担任と一週間の予定を組みます。週案をもとに、その日の天候や子どもの体調に合わせて活動を行っています。また、子どもたちが自分で遊びを見つけられるような環境の工夫や、発達に合わせて玩具を用意しています。
 普段の様子の写真を紹介します。
 上段の写真は戸外遊びの様子です。園庭にある自然に触れ、季節の草花の発見や虫探しに夢中になったり、砂場で遊んだりしている子もいれば、かけっこや鬼ごっこ、鉄棒や登り棒、縄跳びやボールなどで体を動かして遊んでいる子もいます。夏は水遊びや泥遊びに発展したり、冬には氷や霜柱を発見したりと、子どもたちと一緒に四季の変化を楽しみながら遊んでいます。
 下段の写真は、室内遊びの様子です。保育室では、ままごとやブロック、お絵描き、粘土など好きな遊びを見つけて遊んでいます。ホールでは、ピアノや音楽に合わせて体を動かしたり、巧技台や跳び箱などの運動用具を使って遊ぶこともあれば、集会などを行うこともあります。
 異年齢交流の計画を立てて活動を行うこともありますが、0歳児から5歳児の子どもたちが日常生活の中で自然と交流ができるのも保育園の特徴だと思います。大きいクラスの友だちに憧れて真似をしていたり、小さいクラスの友だちのお手伝いをしている子どもたちの姿を見守り、時には仲立ちをしながら一緒に過ごす楽しさを経験できるようにしています。 

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 続いて、昼食の様子になります。
 さいたま市の保育園で提供する給食やおやつは、園内で手作りしています。給食室から香ってくるにおいに気づき、「今日の給食なんだろう?」と楽しみにしている子どもたち。給食で使われている食材を、見たり触れたりする機会を作ったり、皮むき体験、だしの飲み比べなど、子どもたちが食に関心を持てるように各園で食育の取り組みを行っています。季節や行事にちなんだメニューや、さいたま市で行われている「ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」(自転車競技)にちなんで、フランス料理が出ることもあります。 

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 子どもたちの発達に合わせて、睡眠時間は異なります。
 睡眠中の事故を防ぐために、呼吸をしているか、うつ伏せ寝になっていないか、周囲に窒息に繋がるものはないか等、一人ひとり丁寧に見回り確認をし、入眠チェック表に記入しています。入眠チェック表は歳児によって異なります。(産明け~0歳6か月は5分ごと、0歳6か月~1歳児は10分ごと、2歳~5歳児は20分ごとに行います。)子どもたちが昼寝をしている間に、連絡帳や連絡ボード、日誌を書きます。 

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 午後のおやつを食べた後は、16時半ごろから順次降園となります。17時から残留保育が始まり、園によっては異年齢合同で過ごすこともあります。各クラス担任が当番保育者に丁寧に連絡を引き継ぎます。降園時には保護者に子どもの1日の様子や連絡事項を伝えます。保護者との信頼関係を築く大切な時間となっています。18時半からは時間外保育となります。19時半までの園はおやつ、20時半までの園は夕食を提供します。 

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 次に、一年間の主な行事の一例を紹介させていただきます。各園で年間行事を立てていますので、時期や内容は異なるものもあります。

4月 入園、進級を職員と子どもたちでお祝いします。
5月 こどもの日。こいのぼりを飾り、子どもの成長をお祝いします。
6月 運動会。子どもの成長を保護者と喜び合える行事です。園によって開催する時期は異なります。
7月 七夕。七夕の由来を歳児に合わせて紹介したり、七夕飾りを笹に飾り親子で楽しめるようにしています。
   夏まつり。保育園主催で行う園と、保護者会主催で行う園があります。七夕まつりや、夕涼み会と言う園もあります。
9月 十五夜。十五夜について紹介したり、子どもたちがお団子を作る体験をしたりしています。
10月 芋ほり。近所の農園に行き、芋掘りをします。
11月  園外保育、「遠足」のことです。地域の公園等に遊びに行きます。子どもたちにとってはお弁当も楽しみの一つです。
12月  生活発表会。普段の遊びの中で楽しんでいるものを披露したり、子どもたちが、物語に合わせて劇遊びやオペレッタ、合奏などを披露します。
1月   新年の集い。お正月の話をしたり、コマや羽子板、カルタ等の伝承遊びに触れて楽しみます。
2月   節分集会。節分の由来や文化を紹介したり、職員が扮した鬼や年長児が鬼役になり、豆まきを楽しみます。
3月   ひなまつり集会。雛人形を飾って成長をお祝いします。
   卒園式。子どもたちの門出を祝う大切な式です。
   お別れ遠足。卒園を前に、年長児にとって思い出に残る楽しい行事です。

 季節の行事を通して、日本の文化や伝統に触れる機会を設けています。また、毎月誕生会を行っており、子ども一人ひとりをお祝いしています。運動会、生活発表会、卒園式は保護者参加の行事になっています。 
 

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 行事の様子を写真で紹介します。
 上段左の写真は、夏まつりの様子です。年長児が考えた出店を作って、年下の子たちを招待します。年長児はお神輿を作って担ぎ、夏まつりを盛り上げてくれます。
 上段中央の写真は、大根掘りです。「抜けない」と言いながらも、一生懸命収穫していました。収穫した大根はご家庭に持ち帰り、「おいしかったよ」と嬉しそうに報告してくれました。さつま芋掘りをする園も多いです。
 上段右の写真は、園外保育(遠足)の様子です。保護者の方が作ってくれたお弁当が嬉しくて、公園で遊んでいる間も「お弁当まだ食べない?」ととても楽しみにしています。
 下段左の写真は、おたのしみ会の様子です。サンタさんが来園することもあります。「クリスマスプレゼントは何かな~」とワクワクドキドキの子どもたちです。
 下段中央の写真は、節分集会の様子です。年長児が自分で作ったお面を被り、乳児クラスで豆まきを盛り上げてくれました。
 下段右の写真は、ひなまつりです。ひな人形が園に飾られると、興味津々で見つめています。 

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 その他の取り組みを紹介します。
・交通・防犯教室。子どもたちに分かりやすく、交通のルールや防犯に対する意識を伝えています。
・キッズサッカー。浦和レッズハートフルクラブや大宮アルディージャサッカーキャラバンのコーチが来園し、年長クラスの子どもたちにサッカーの楽しさを教えてくれます。
 ほかにも、
・図書館司書来園。図書館の絵本や紙芝居の借り受けや、司書による絵本の読み聞かせ、人形劇、パネルシアター等の公演や絵本の紹介が行われます。
・消防訓練。消防士が来園し、消火訓練などを行います。消防車との写真撮影も楽しみの一つです。
・ごみスクール。リサイクルについて教えてもらいます。
・歯科指導。歯科衛生士の方が来園し、歯磨きの仕方を教えてもらいます。
・一日保育士体験。希望するお父さん、お母さんが日中の子どもの様子を見ることが出来る機会を設けています。
・なかよし広場。保育園、幼稚園を利用していない、1歳児から3歳児のお子さんが対象です。保育園の園庭を開放し、親子一緒に園児と楽しく過ごせるようにしています。 
 

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 次に、職員研修についてお話しします。
 まずは、年次別研修についてです。1年、2年、5年、10年と年次研修があります。さいたま市の行政やコンプライアンスについて等、さいたま市職員として研修を受けます。
 続いて、テーマ別研修についてです。公立保育所の職員を対象とした研修です。健康・運動・造形・表現・子どもの捉え方・保護者支援、以上6つのテーマに分かれた研修があります。研修に参加する職員が年3回集まり、テーマに沿って自園の取り組みや実践していることを報告しながら他の保育園と意見交換をします。また、講師を招いて講義を受ける回もあります。保育力を高められる研修です。
 さらに、担当者別研修についてです。育成支援児担当の職員が集まって話し合いをしたり、講義を受けて専門知識を深めることが出来る育成支援担当研修などがあります。 

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 また「園内研修」という、各園が一つのテーマを持って、園内の全職員で研究し実践する中で学びを深めていく取り組みがあります。
 年1回行われる保育研究大会では、私立園を含む代表3園が研究成果を発表し学びあいの場を設けています。「療育センターひまわり学園の実習研修」では、ひまわり学園の概要を知り、子ども一人ひとりがどのような育ちを大切にして生活をしているのか、職員となって体験し、学ぶことができます。環境設定や援助の仕方等、保育園で生かせることも多くあります。「保育者小学校等体験研修」では、二日間、実際に小学校の教育活動を体験します。小学校と保育園の相互理解に繋がる研修です。
 その他、ノロウイルス対策研修、AED講習、アレルギー研修等、スキルアップを目指した様々な研修があります。
 受けた研修は職員会議で報告する場があるため、職員全員の学びにも繋がっています。 
 

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 最後に皆さんへ採用試験に向けて取り組んでいたこと、そして、さいたま市の保育士になって感じたやりがいや職場の雰囲気をお話しします。
 採用試験に向けて、私は大学の公立採用試験対策の講座を受講したり、市販の過去問や問題集を繰り返し勉強しました。働き始めてから試験を受けた方は、予備校に通って過去問や問題集を解いていたそうです。併せて、自分の保育観や大切にしていること、今までの経験から感じたこと、学んだことや自分の軸となる部分を見つめ直し、考え方を明確にすることを意識しました。また、さいたま市の現状や課題、取り組みを知るために市のホームページを参考にしました。さいたま市には10区あり、それぞれ特色があります。もし気になる区があったらお散歩してみると、雰囲気が分かって楽しいですよ。
 今回お話をさせていただくにあたり、これまでの仕事の経験を振り返ってみました。
 今まで出会ってきた子どもたちの顔を思い出し、笑ったり泣いたり怒ったり様々な表情が頭に浮かびました。子どもたちと向き合い過ごしてきた日々は充実していたなと感じます。年長児を担任させてもらった時には、子どもたちと一緒に話し合いながら、遊びや生活、行事を作り上げていく中で、子どもたちの成長や自信につながる瞬間を感じ、嬉しくなりました。保育に不安になったり、子どもたちのことを考え悩んだこともたくさんありますが、その度に、同僚や先輩方と子どもたちの成長のために、私たちに何ができるか話し合い、試行錯誤しながら保育を行い、その中で、子どもたちの成長につながっていると感じる瞬間がたくさんありました。保育士として働く中で大変なこともありますが、子どもたちの笑顔を見ると、明日も頑張ろうと元気をもらえます。「子どもたちが安心して過ごせる」そんな関係性が築けたと感じる度に、この仕事をはじめてよかったなと思います。
 保育の仕事は命を預かる仕事であり、子どもたちの未来を預かる仕事だとも思います。責任ある仕事ですが、子どもたちの成長を身近に感じられる、子どもたちの「楽しい」を一緒に作り上げ笑顔を交わし合える日々が、仕事のやりがいとなっています。
 職場では、得意なことを発揮できたり、悩んだ時はベテランの先生に相談しながら保育ができます。また、経験年数にかかわらず、保育について想いを伝い合える雰囲気があることも、私にとっては魅力の一つと感じています。福利厚生、勤務形態、休暇制度もしっかりしており、最近では、男性保育士も育児休暇を取得しています。
 皆さん、大変かとは思いますが、試験勉強を頑張ってください。

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 ご清聴ありがとうございました。
 皆さんと一緒に働ける日を楽しみにしています! 

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