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更新日付:2024年3月25日 / ページ番号:C113280

業務内容紹介(消防)

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業務内容紹介(消防)

 令和6年2月8日にオンライン開催しました「さいたま市職員を目指す人のための業務内容説明会」にて使用した資料を掲載します。
 ※資料の情報は令和6年2月8日現在のものです。

 資料のみ閲覧する場合はこちらをご覧ください。
 消防の業務内容(PDF形式 1,651キロバイト)

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 はじめまして、こんにちは。
 さいたま市消防局消防職員課人事研修係の鎌田です。
 本日の説明会をとおして、消防の仕事に興味を持っていただけたなら、是非、当市の受験を検討していただければと思います。
 本日の内容は、1.さいたま市について2.さいたま市消防局について3.勤務について4.新規採用職員に求めるもの、以上4つをお伝えしていきたいと思います。一部内容が過去のものもありますが、ご了承ください。

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 まず、さいたま市についてです。

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 さいたま市は埼玉県の南東部に位置する県庁所在地です。平成13年5月1日に旧浦和・大宮・与野の3市合併により誕生し、平成15年4月1日には全国で13 番目の政令指定都市へと移行しました。平成17年4月1日に旧岩槻市との合併を経て現在は、10行政区に1,345,012人(令和6年1月1日現在)の人口を擁し、発展・成長し続ける大都市となりました。

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 次に、「さいたま市消防局について」です。

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 先ほど見ていただいたとおり、さいたま市には10の行政区があり、各行政区に1つの消防署があります。さらに、区の面積や人口等に応じて出張所が配置されています。消防職員数は、令和5年4月1日現在1,343人(うち女性59人)となっており、日々さいたま市の安全安心を守っています。消防車両数は、消防ポンプ自動車や救急自動車を始め、特集災害対応自動車、特別高度工作車等の各種災害に対応することができる特殊車輌を含め206台の消防車両を配備しています。

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 では、ここから災害現場で働く隊の紹介をしたいと思います。
 まずは消防隊について説明します。消防隊は、消防活動の基本であり、火災現場などのあらゆる災害に出場し、消火活動や逃げ遅れた人の検索・救出などの活動を実施します。皆さんがさいたま市消防局に採用された際は、まず現場に出るための研修をしたのち、消防隊に配属されます。消防隊は、消防士の基本です。その後に救急・救助など、消防隊以外への道を目指す人も、必ず消防隊として基本を身につける必要があり、消防隊としてのプロフェッショナルを目指して日々尽力している職員が多数います。

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 次は救急隊です。
 救急隊は、一刻を争う急病人やけが人を救うため、傷病者の症状に応じた処置を行い、医療機関に搬送します。消防隊で消防の基本を学んだ後、大学等で救急救命士の資格を取得してから入職される方を除いて、埼玉県消防学校の救急過程で一定期間訓練をし、卒業することで救急隊として働く資格を得ることができます。救急隊となった職員は、さらに一定期間現場活動の経験を積んだのち、救急救命士になるための局内選抜試験を受験し、そこで上位になれば救急救命士養成学校へ派遣され、救急救命士の資格を取るための研修を実施しています。

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 続きまして、救助隊です。
 オレンジの活動服を着た救助隊は、消防の花形というイメージがあるかと思いますが、現場でも最前線で市民の救出、救助活動にあたります。救助隊に憧れて消防を目指す方は多いと思いますが、その中でもさいたま市消防局では、浦和消防署と大宮消防署に特別高度救助隊「通称:さいたまブレイブハート」を配置しており、市民の安全安心の為に日々活動しています。

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 続きまして、指揮隊です。
 指揮隊は、さまざまな災害に出動して、各隊が安全確実に活動できるように、指揮統制する司令塔の役割を担っています。各隊は現場の状況や活動を逐一指揮隊に報告し、指揮隊はその情報をまとめて作戦を立て、各隊に指示を出しています。

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 最後は指令センターです。
 指令センターは、119番通報を受け、出場する隊を選定し、出場指令を出す司令塔としての役割を担います。市民からの助けての声を正確に聞き、必要な情報を聞き出し、正確に出場指令を出す重要な役割があり、とても重要なポジションとなっています。

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 ここでさいたま市の過去3年の災害件数をご覧ください。災害件数は、火災、救急、救助ともに増加傾向にあります。

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●さいたまブレイブハートについて
 新潟県中越地震やJR西日本福知山線列車事故の教訓、また、発生が危惧されているテロ災害に対して、緊急対応体制の強化を図るため、高度な救助技術と資機材を備えた救助隊を全国に展開することを目的に、関係省令の一部を改正しました。政令指定都市には、「特別高度救助隊」配備の位置付けや備えるべき救助資機材が定められました。
 消防局では大規模災害や特殊災害から市民の安心・安全を確保するため、特別高度救助隊 通称:さいたまブレイブハートを平成19年4月に創設し、大宮消防署と浦和消防署にそれぞれ配備しています。

●特殊災害対応部隊について
 NBC(Nuclear(核)、Biological(生物)、Chemical(化学))災害に対応しています。
 (N:原子爆弾、水素爆弾 B:炭疽菌、ボツリヌス菌 C:サリン、塩素ガスなど)
 特殊災害とは火災や交通事故などの通常頻発する災害と異なり、危険物や毒・劇物等が流出した場合や生物・化学テロ災害など従来の消防態勢では対応が困難な事案・事故をいいます。危険物の流出による火災発生の防止や毒・劇物、化学剤等による人的被害を軽減することを目的に消防活動を行うため、平成18年には車内に有毒ガスが進入しない陽圧構造の特殊災害対応自動車を導入するなど、受傷者の救出・救護のための装備・資機材の充実を図っています。

●国際消防救助隊について
 国際消防救助隊は、昭和61年に総務省消防庁が発足させた制度で、海外で大規模な災害が発生したとき、人道上または国際協力推進の観点から、世界トップレベルの技術を誇るわが国の消防機関の救助隊を迅速に被災国に派遣する体制を整備したものです。
 本市でも「さいたま市国際消防救助隊に関する要綱」に定められた資格要件を満たす11名の隊員が登録されています。平成27年4月に発生した、ネパール連邦民主共和国地震災害に際し、3名の隊員 を現地に派遣し救助活動を実施しました。被災地住民から感謝と信頼を得たその活動は、国内外から高く評価されたところです。海外で発生した大規模・特殊な災害を経験し蓄積することで、組織全体の救助対応能力を強化し、市内災害に活用しています。

●緊急消防援助隊について
 緊急消防援助隊は、平成 7 年(1995年)阪神・淡路大震災の教訓を踏まえ、大規模災害等において被災した都道府県内の消防力では対応が困難な場合に、国家的観点から人命救助活動等を効果的かつ迅速に実施し得るよう、全国の消防機関相互による援助体制を構築するため、平成7年6月に創設されました。平成15年6月の消防組織法改正により、緊急消防援助隊が法制化(平成16年4月施行)され、令和4年4月1日現在では、全国の消防本部から6,606隊が登録され、本市でも55隊215名が登録されています。
 緊急消防援助隊は、指揮支援部隊・都道府県隊大隊指揮隊・消火小隊・救助小隊・救急小隊・ 後方支援小隊・通信小隊・特殊災害小隊・特殊装備小隊・航空小隊・水上小隊と多岐にわたる 精鋭部隊から構成され、現在までに43件の災害(令和4年1月末現在)に出動しています。本市では、平成16年10月の新潟中越地震や平成23年3月の東日本大震災などの地震災害、平成27年9月に関東・東北豪雨の水害などの多様な災害をはじめとする8件の災害で合計185隊684名を緊急消防援助隊として出動させています。今後も大規模災害に立ち向かうべく、体制強化に努めています。

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●女性活躍推進に関する取組について
 「女性活躍推進プラン」を策定し、「働きやすい職場」「働きがいのある職場」づくりを進め、女性に限らず、すべての職員が「活躍できる職場」を実現することを目的に仕事と子育ての両立支援やキャリアデザインの意識醸成などに取り組んでいます。
 消防局の主な数値目標として平成29年度から令和2年度までの4年間を第2次プランとし、女性職員の採用を総採用者数の14%、監督職女性登用率を3.3%とする目標を掲げていました。現在は第3次プランとして、女性職員の職域拡大等に取り組んでいます。また、この数値目標の達成に向け、「女性職員の採用」「女性監督職の登用」の促進を図るため、女性向け消防職業説明会の開催や女性消防士の活躍PR等により、女性の採用試験における受験者数の向上に取組んでいます。また、目標達成に向けた重点方策として、消防職員を対象とした女性活躍推進研修の実施による意識醸成に向けた取組をはじめ、各種女性活躍推進に伴う研修への職員研修派遣を行なっています。

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 さいたま市消防局では、多くの女性消防職員が、家庭と仕事を両立しながらいろいろなフィールドで活躍しています。
 さいたま市の取り組みとして、休暇・休業制度が充実しているため、女性、男性関係なく働きやすい環境になっており、男女関係なく働きやすい職場環境を作ることが女性活躍推進法の目的となります。

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 令和5年4月1日現在、さいたま市消防局では、59名の女性消防職員が働いており、勤務形態の内訳は交替制勤務が38名、毎日勤務が21名となっております。交替制勤務とは、8時30分から翌日の8時35分までの24時間単位での勤務です。火災や救急等の現場活動や、119番通報を受ける指令センターがあります。毎日勤務とは、平日の8時30分から17時15分までの勤務です。基本的に災害現場には出場せず、デスクワークが中心となります。
 ※配属は、本人の意向や組織の実情にあわせて、人事異動により決まります。

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 次に、「勤務について」です。

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 消防局では、従事する業務により勤務体制が3つに分かれています。
 従事する業務として、1.2交替制勤務2.3交替制勤務3.毎日勤務があり、1.2交替制勤務は、各消防署・出張所で火災や救急・救助といった各種災害対応を行います。これは、皆さんが採用されたら、まず最初に行う勤務体制です。2.3交替制勤務は、市内全域から119番通報を受信し、出場車両と無線によって情報の共有を図る指令センター職員となります。3.毎日勤務は、消防局3部9課2室(総務・予防・警防)の職員と各消防署管理指導課(予防業務)の職員です。ちなみに、私は消防局の総務部消防職員課人事研修係に配属されており、毎日勤務と呼ばれる勤務体制で働いています。

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 毎日勤務は、原則平日に勤務する日として割り振られ土日祝日がお休みとなります。勤務時間は8時30分から17時15分(7時間45分)までで、12時から13時まで休憩時間となります。いわゆる一般的なオフィスワーカーと同じ勤務体系となります。

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 2交替制勤務は、4週間(28日間)を1サイクルとして、20日間勤務する日、8日間を週休として割り振られます。勤務時間は、8時30分から翌日8時35分までとなります。休憩時間は、勤務時間の割振りにより異なりますが、12時から13時、17時15分から17時45分が休憩時間、23時から6時05分までが仮眠時間としての休憩時間となります。具体的には、1回の勤務で2日間(7時間45分×2日分)の勤務を行います。

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 では、具体的に消防士が1回の勤務でどのような業務を行っているか一例を挙げます。
 今回は消防隊を例に見ていきます。
 8時30分に勤務交替するため、交替する勤務者から業務の申し送りを受けます。勤務交替後、災害対応する消防車の車両点検や資機材点検を行います。また、火災現場で使用する防火衣や空気呼吸器、三連はしご、消防用ホース、ライト類等の作動確認、点検を行います。この点検は、いつ・どの災害に出場しても、災害活動中に問題なく使用できる資機材であるかを必ず点検してるものです。一日の業務内容を確認するミーティング後、立入検査を行います。立入検査では、防火対象物(事業所)の関係者に対して、火災予防の徹底を図るため、防火防災管理及び消防用設備等の適正な維持管理の指導を行ないます。お昼休憩後は、事務処理や訓練などを行ないます。訓練では、個人の基礎能力に関する訓練から始まり、小隊(1隊のみ訓練)・中隊(消防署または出張所)・大隊(消防署と出張所)訓練、火災・救急・救助・大規模災害等の各種災害事案に応じた訓練を行い、日々、活動能力の向上、部隊活動の連携・強化を図っています。夕方には夜間の災害出場に備え、再度車両点検を行います。夜間における災害活動では視界が暗く活動障害となるため、改めて車両の灯火類・車両照明装置なども重点的に点検を行ないます。夕食後は、災害対応時の体力向上を目的とした体力錬成を始め、災害活動時の出場報告書や、火災調査書類作成等の事務を行ないます。23時から翌日の6時5分までは休憩時間として仮眠時間となります。もちろん、仮眠中も即応体制をひいていますので、昼間と変わらず災害出場指令により素早く災害出場しています。起床後、庁舎及び消防車両の清掃、点検を実施し、交替する勤務者へ業務の引継ぎを行います。8時35分に勤務交替し、退勤となります。

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 もし皆さんがさいたま市消防局に入庁した場合の、採用後の流れについて説明します。
 4月入庁の場合、4月にさいたま市職員として求められる心構えや、即戦力として必要な基礎的知識を習得する新規採用研修を受講します。行政事務をはじめ福祉・学校事務・技術職等、採用職員全員で研修受講し、概ね7日間程度の研修受講期間となります。その後、消防士として必要な基礎的な知識・技術を習得するため、10日間程度消防局にて訓練等を実施します。消防士として基礎を学ぶべきものも多く得る機会ですが、同期と声を掛け合い一生懸命訓練に臨むことで、研修最終日には、入庁1日目と比較し、大きく成長した姿となっています。
 4月下旬には、配属先の消防署または出張所で勤務を開始し、入庁後6ヶ月から1年半の勤務経験後、埼玉県消防学校(埼玉県鴻巣市)の初任教育に入校します。初任教育では、迅速かつ的確な部隊活動がとれるように礼節や規律を学ぶとともに、消防活動に必要な知識・技術を座学や訓練をとおして習得します。また、埼玉県内各消防局・消防本部から同じ志を持った仲間が集い、共に6ヶ月間の寮生活による団体生活を送る中で、切磋琢磨し配属先の消防署・出張所で直ちに消防士として活動できることを目指します。

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 最後に、「新規採用職員に求めるもの」です。

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 3つの“さい”を持つ人。を求めています。

■ さ い 愛 = 最 愛
 地方公共団体の使命は住民福祉の増進であり、市民のために「地域をより良くしたい」という想いが市職員の行動原理です。その基礎となる、さいたま市を愛する気持ち“さいたま愛”を持っている人物を求めます。
■ 多 さ い = 多 彩
 社会環境の変化に対応し、さいたま市が持続的に発展していくためには、多様性を持つ主体による協働が不可欠です。多彩な個性を受け入れつつ、他者を尊重し、チームワークを重視しながら仕事に取り組むことができる人物を求めます。
■ さ い 挑 戦 = 再 挑 戦
 さいたま市が成長・発展を遂げるためには、それぞれの職員が現状に満足せず、常に新しい目標を掲げてチャレンジし続けることが大切です。困難に直面しても決してあきらめず、繰り返し挑戦する姿勢を持っている人物を求めます。
 ※“さい”は、「素質、持ち前の能力」を意味する“才”を表しています。

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 さいたま市消防局は「3つのさい」に加え、情熱と向上心、そして元気のある消防士を待ち望んでいます。
 何事に対しても情熱を持ち続けて取り組む姿勢は、同じ職場で働く仲間とチームで仕事をする上で、大きな原動力になります。特に、1分1秒を争う災害現場では要救助者を救出する場面で部隊行動につながります。常に向上心を持ち続けて下さい。惰性で送る日常活動ではなく、1日1つ、何かを学び得る向上心を持ち続けることで、消防士として必要な知識、技術そして部隊連携につながります。最後に何よりも元気です。心も体も元気でなければ、働く事ができません。繰り返しになりますが、消防士は個人で活動するものではなく、チーム・部隊として災害現場で活動します。本来、市民の安全を守るべき消防士が災害現場で動けなくなることは、市民に不利益を被る事になります。元気を図る基準は人それぞれですが、体調管理を含めて、自分の心身としっかり向き合う事がとても重要です。
 また、今から皆さんがやっておくべきこととして1つだけお伝えできればと思います。
 今、皆さんが自分自身で一生懸命取り組んでいる事、趣味、仕事等、好きな事でも何でも結構です。それが、消防士になるための採用試験でも結構です。その物事に一生懸命全力で取組み続けてください。継続してください。きっと、入庁前も入庁後も、消防士として働き続ける中でも役に立つことがあります。新しい事を始めて全力で取り組むこともいいでしょう。兎に角、全力で取り組むこと、また取り組んだことで、自分自身の糧になっているはずです。そして、市民の安全安心を守る上で、重要な役割を担っていることと思います。

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 以上で説明を終了いたします。
 ご清聴ありがとうございました。
 皆さんにお会いできる日を楽しみにしています。

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