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更新日付:2020年1月6日 / ページ番号:C068675

【報告】男性カレッジ2019~男のためのイマドキ社会学集中講義~

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日時 第1回、第2回 令和元年6月15日(土)
第3回、第4回 令和元年6月22日(土)
会場 パートナーシップさいたま 会議室3
講師 第1回~第3回 重川治樹さん ジャーナリスト(元毎日新聞社編集委員)
    第4回 古川晶子   パートナーシップさいたま事業コーディネーター

講座内容

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 21世紀になっても、男性社会を維持しているといわれる日本。最近は「男の生きづらさ」がとり上げられることも多くなってきました。私たちの生きる社会はどうやって成り立ってきたのでしょうか。男性はどんな課題を抱えているのでしょうか。当時者として基礎知識を学びながら、解決の糸口を一緒に考える機会として、講座を実施しました。

第1回「人生100年時代と男」
 初めに、講師の重川さんから人生100年時代の戸惑いについて語れらました。古代のインドや中国では、人生の100年時代を4つの段階に区切り、定義されていたものの、そられらはあくまで経典的なものであり、現在の人生100年時代は人類にとって未体験のゾーンであることを説明されました。
 その後、重川さんご自身の父子家庭としての経験を通した、展望が開けなかった人生と、その打開の過程を語られました。
 続いて、参加者の皆さんが自らの人生の振り返りと今後の展望を、ワークシートに記入し発表し合う場が設けられました。参加者の皆さんはお互いの話に興味深く耳を傾け、非常に良好な雰囲気で第1回目の講義は終了しました。

第2回「地域と男」
 
地域における男性の影の薄さと、それに伴う困難と克服ついて、重川さんの父子家庭時代の経験から語られました。また、人生100年時代の現代では、地域の中で生きていく重要性は増すばかりであり、日頃地域で影が薄い男性達は退職後に危機的状況になるとお話されました。
 次に、男性が陥りがちな、いわゆる「男病」の特徴として「競争への強制による疲れ」「他者を心の底から信じられない」「弱い自分を他者に開けない」などを挙げ、この「男病」を克服することが、「地域で生きていくこと」、「承認欲求を自身で満たし、精神的に自分を取り戻すこと」につながると説明されました。
 その後、参加者自身の「男病」をワークシートに記入し、お互いに発表し合う場が設けられました。参加者の皆さんからは「男病」に対する様々な意見が出され、お互いの意見に興味深く耳を傾けていました。

第3回「家族と男」
 
はじめに、家庭での男性の小用時のトイレの使い方を参加者に問う、ユニークな問いかけから講義がスタートしました。どのような使い方をするにせよ、自身でトイレ掃除をするのか、掃除をしないなら、「掃除をする誰か」に思いを致すのか、トイレの使い方の一つをとっても、「家族の関係性」が見えてくることをお話されました。
 次に、重川さんの家族観を語られました。そこで鍵となるのは、「お互いに思いやり、強い結びつきを持ちながらも、外に開かれた家族である」とお話され、独立した個人としての、開かれた家族の面を大切にしたいと語れらました。その上で、「内のみ」に向いた家族は共依存・虐待・ひきこもり等の問題にもつながると指摘されました。
 夫婦も同様で、お互いに独立した人間同士の、尊厳と愛情に満ちた夫婦の形を目指すべきだと語られ、そのためには先に挙げたトイレ掃除の例のように、小さなことも「お互いに責任を持って行うこと」が大切だとお話されました。
 続いて、「トイレの使い方」「責任ある家事」についてのワークシートの記入を行い、お互いに発表しあう場が設けられました。各受講者の皆さんのトイレ・家事事情から、各人の人生模様や価値観が浮き彫りになり、ジョークも交えながら活発に意見を交換していました。
 最後に、重川さんの講義のまとめとして、「人生100年時代に直面するリタイア世代はもちろんのこと、現役世代も家族や仕事、親の介護など多くの悩みを抱えているでしょう。そんなときでも一人ひとりの人間同士がお互いに助け合い、目の前のことに夢中で取り組めば、私がそうであったように、答えは出ると信じています。」とお話され、講義は終了しました。

第4回「キャリアと男」
 はじめに、社会学とは「あたり前」を疑う学問であり、社会に多くの問題が山積し、人生100年時代を困惑とともに迎える現代こそ、「あたり前」を疑うことが大切であるとお話されました。
 続いて、「キャリア」という言葉は通常、職業や職歴と結びつけられることが多いものの、アメリカの教育学者、ドナルド・E・スーパー氏の提唱したライフ・キャリア・レインボー理論では、「キャリア」とは「人生を構成する一連の出来事」であることを説明されました。またその点において、「キャリア」は人生のあり方そのものであり、ジェンダーを含めた様々な問題と結びついているとお話されました。
 次に、現代の日本では高度成長期の「片働きモデル」は雇用の崩壊とともに破綻し、「男性のアイデンティティの喪失」・「女性の仕事と家事の二重負担」等数々の問題が山積しており、従来の社会構造では対応不能であることを説明されました。 
 最後に、これからの社会では自らの弱さを恐れずに開示し、相互の理解と連帯を促進することが、「問題解決へと繋がる知恵」を生み出すことをお話され、男性カレッジは終了しました。

参加者の声

講座を受講した皆さんの率直な感想の一部を掲載いたします。
(掲載にあたって、事前にご了承をいただいています。)

第1回「人生100年時代と男」・・・参加者のメモ
・信長の「人生50年」から、世界で100年時代に向かう日本に何のモデルもなく、これからの一人ひとりの実態がモデルになるという。
・どうすれば規範が作れるのか、哲学のようでまとめきれない。
・ぼやっとであるが、自分をどう持つのか、自分自身で考えることか、又は道徳という学問をもう一度復活させ少しづつ考え方を再構築するのか遠いようで近道では。

第2回「地域と男」・・・ワークシート「私の男病」を書いてみよう、における参加者の声
・自分価値観と異なる人を心底信じ受け入れられない。つまり価値観の違いを認められない自分の弱さ、狭心さは感じているがどうしようもない。
・家事や育児などの営みが具体的で人間的な営みであることにはじめて気づかされた。その認識が欠けているのが自分のベースにある。
・女性に対して尊敬すべきことは観念としてわかるが、心底その事が身についていない自分を認識した。この本性的なものはどこから来たのか、どうすればよいのかわからない。

第3回「家族と男」・・・参加者の感想
・トイレなど、自分で掃除をやってみて初めて、汚さないようにしようとするようになった。他の家事も同様に、家事を頼りっきり、任せっきりでは、家事をしている人の気持ち、苦労が理解できないし、共感できない。自分自身でも家事を行うことで、妻の苦労を理解することで、対等な関係として、妻と良い関係を築くことができると感じる。妻へべったり頼りきる関係ではなく、自立した二人の存在として、相手を尊重した関係となりたい。

第4回「キャリアと男」・・・参加者の感想
・キャリアと人生を構成する一連の出来事。断絶させようとする力に負けないで、悲しみ・傷つき等、弱さの自己開示をして連帯する、つながる努力をすることが大切・・・。なるほど・・・。

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市民局/人権政策・男女共同参画課/男女共同参画推進センター 
電話番号:048-643-5816 ファックス:048-643-5801

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