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更新日付:2021年2月6日 / ページ番号:C078766

【報告】DV防止セミナー

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令和2年11月1日(日)から30日(月) DV防止セミナー
「誰もボクを見ていない」見過ごされてしまう家族の問題

山寺香氏

(毎日新聞記者)

〇視聴方法 YouTubeによる限定公開です。

講義内容

 はじめに、背景に見えてきた子どもの貧困や虐待となるデータとして、子どもの相対的貧困率の推移、児童相談所の児童虐待相談対応件数の推移、少年院在籍者のうち家族から虐待を受けていた子どもの割合などを挙げ、現在の社会の状況について解説されました。

 次に、2014年に埼玉県川口市で、当時17歳の少年が実の祖父母を殺害して金品を奪った事件についてお話されました。
「大人や社会で何とかすべき問題が放置された結果こうなった。」
「私たちも考えていく必要があります。」

 取材の動機については以下のようにお話されました。
「最初は、素行の悪い少年の遊ぶ金欲しさによる事件だという先入観を持っていました。しかし裁判を聞き、背景をしり、とても衝撃を受けました。どうしてこのようなことが起きたのか、行政機関や周囲の大人はこの子を救うことがなぜできなかったのか、取材して検証したいと思いました。」
「母親は殺害への関与を否定していました。社会の大人としてこの子一人に背負わせるのを黙ってみていていいのかという怖さや焦りの気持ちがありました。」
「背景にあった事実を伝えていきたい。」
「現在の虐待や貧困社会との断絶、現在の社会を凝縮して映し出している鏡のようなものだと思いました。」

 事件にいたるまでの経緯として少年の小さいころからのバックグラウンド、その中で介入が可能だったかもしれないポイント、少年と母親の歪んだ絆の関係についてお話されました。
「行政とつながる機会もあり、子どもの保護をする対応もありました。しかし、一時保護を母親が頑なに拒否しました。」
「少年が子供の頃、母親は少年が言うことを聞かないとお尻を蹴って暗い部屋に閉じ込めた。妹が言うことを聞かないと少年にお尻を蹴らせていた。少年は妹を可愛がっていたので罪悪感があった。こういった中で、少年に共犯という関係を作ることで母親と絆がどんどん強化されたと感じました。」
「母親が当然『じいちゃんばあちゃんを殺したら金が手に入るよね」と少年にもちかけた。少年は冗談かと思ってわらったが、母親の目は本気だった。少年は『実際に殺さなければいけないんだなと思った。』と話しをしています。」
 
 祖父母を殺害した少年は強盗殺人罪に問われます。少年の裁判、母親の裁判についても解説されました。少年は強盗殺人罪なのに母親は「強盗罪」母親は祖父母の殺害には関与しておらず、殺害後にカード持ってこいと指示したことを罪に問われました。

 また、なぜ事件前に少年を救えなかったのかについて、行政のシステムの問題、事件特有の原因などについてお話されました。
「取材の中で、多くの人が少年を気にかけていたけれども、誰も救うことができなかったという事実に衝撃を受けました。」

 この事件で、少年は誰からも注目されていなかったわけではありません。しかし、少年を救うことはできませんでした。
「普通に暮らしていると子どもたちを守れない。」
「心配しつつも一歩を踏み出せない現実があります。」
「この事件を取材していく中で、私たちは、他人事ではなく自分事として何かできる一歩には何ができるのだろうと考えさせられました。」

 また、現在の社会状況について、コロナで女性と若者の自殺者数が増加していることもお話されました。
「自殺者数はここ10年近く減少していました。しかし、今年の7月から増加。自殺の理由は地域の特性でも違います。しかし、大きく見たときに、外出自粛に伴って家庭内に問題がある若い女性が逃げ場がなくなり自殺に追い込まれたのではないか。」 

最後に事件後について、少年を応援するための会についてご紹介されました。少年の活動、少年の現在についてもお話されました。
「少年には自分と同じよう子どもたちを助けたいという夢があります。」

受講者の声

・実際にニュースではここまで知ることができない内容だと思います。今回の講義を通して子供自身が抱える悩み、問題について知ることができて貴重な体験をしました。
・「普通に暮らしていると少年たちを守れない」という言葉が残っています。では、自分には何ができるのかと問い続けています。
・少年を救うことができるタイミングが何度もあったのに、できなかったことが残念でならない。自分ができる一歩を考えていきたいと思った。

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市民局/人権政策・男女共同参画課/男女共同参画推進センター 
電話番号:048-643-5816 ファックス:048-643-5801

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