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更新日付:2023年12月8日 / ページ番号:C100688

【報告】DV防止セミナー

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日時

テーマ

講師

11月1日(水)

~30日(木)

DV加害者プログラムの実践から

吉祥 眞佐緒さん

(一般社団法人エープラス代表理事)   

 

講義内容

hedda

・DV加害者は外面が良く見た目で見抜けないが、DV被害は3人に1人と言われている。
・児童虐待死事件に重なるような事件は日常に起こっており、特別な事件ではない。
・ミクロ(家庭内)のDV問題を解決しても世の中からDVはなくならない。社会でDVをなくすという考え方が浸透し、マクロ(社会)DVの問題が解決しない限り問題は減らない。
・配偶者暴力防止法(DV防止法)の目的は暴力の防止と被害者の保護。しかしフローチャートには被害者が加害者から離れる方法しか載っていないため、今別れることができない人たちを救うにはどうしたらいいのかが、加害者プログラムが求められている要因では。
・DVの要因には、力による支配、暴力を容認する意識、ジェンダー・バイアス、双方に共通する夫婦観、社会背景等がある。暴力は行為の問題ではなく関係性の問題であり、価値観の押し付けがDVにつながることを社会全体が伝える必要がある。
・被害者がとどまる理由(加害者プログラムに通わせたい理由)は様々。国がプログラムを認めるようになってきて情報にアクセスしやすくなり、今はほとんどがオンラインで実施しているため、住んでいる場所に限らず参加することは可能。
・被害者は孤独で、やっとの思いで相談に来る。被害者のニーズの多くは加害者プログラムにつながっている。
・加害者対策の流れについて。
・加害者リスクアセスメント報告について。
・加害者が抱える問題について。
・加害者神話は多いが、加害者プログラムではこの概念を捨て去って加害者の変化を突き詰めることを目標としている。固定概念を全部取り去ったうえで接する必要がある。
・加害者に共通する問題点について。
・加害者は特権意識を持っており、行使されることでパートナーはどんどん無力感におそわれてしまう。加害者は同じような考え方を持ち、同じような言動をする。
・DV加害者はなぜそういうことをするのかを考えると、アンガーマネジメントや成育歴を振り返るだけでは更生にならない。
・加害者のゆがんだ考え方(加害者の発言から)の紹介。
・加害者はどうして加害者になったのか。
・DV加害者プログラムについて。
  講師の団体は被害者支援をしている団体として行っている。
  プログラムの内容、参加者、内容、参加条件等について。加害者がしなければならないこと、プログラムの効果について。
  最終的には相手を尊重する関係を目指す。暴力を振るわなくなったから終わりではない。対等・平等な関係は二人の努力しかない。
  加害者は変わるのか。プログラム卒業の可否はパートナーによって違いがある。世間では変わらないということが多いが、夫婦の関係は変えることができると思う。
 加害者更生プログラムはこれから増えていく必要がある。加害者は変身しないが、少しずつ変化はする。関係性を変えることはできる。
・変わらない加害者がいることを考えると、加害者に更生教育プログラムに向かわせる法律が必要。
・最後に加害者プログラムの選び方について説明し、終了。

受講者の声

・加害者プログラムがあるのは知っていたが、どのような内容か知らなかったので、団体当事者から具体的な話を聞けて貴重な機会だった。プログラム参加者の職業に驚いた。DVに潜むポイントをつかめたが結局全てがジェンダー不平等につながること改めて認識した。

・被害者支援をベースに加害者プログラムを行っているという点で、初めて学ぶことがありました。加害者の認知の歪みに驚きました。パートナーを対等と心から思えるようになるまでの道のりが果てしないのではないかと思います。そもそも「自ら選んで虐待をしている」ことを認知できるようになるのかと、プログラムに感嘆しました。

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電話番号:048-643-5816 ファックス:048-643-5801

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