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更新日付:2024年1月19日 / ページ番号:C112430

【報告】国際男性デー記念講座

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         tirashi
 

日時

テーマ

講師

11月15日(水)

~30日(金)

~男性のライフサイクルと悩み~

福島 充人 さん

(一般社団法人日本男性相談フォーラム代表理事、臨床心理士、公認心理師)

講義内容

・男性は何をどう悩むのか。男性相談窓口に寄せられる相談の紹介から、ジェンダーがライフサイクルの中でどのように育まれていくのかを考える。
・「男性だからこうあるべき」というのを「男らしさの鎧」と呼んだりする。「~であるべき」はハラスメントを生む。男らしくあろうとすることは悪いことではないが、本来ある気持ちが見えなくなったりする。「男だから」×「ねばならぬ」=男らしさの鎧となる。
・エリクソンの発達段階理論(ライフサイクル)について。乳児期、幼児期前・後、学童期、青年期、成人期、壮年期、老年期の発達段階がある。その中で男らしさの鎧がどうやって生まれてきたのかを様々な事例を紹介しながら紐解く。男性のDV・性被害についても詳しく触れる。
〇誕生~幼児期
社会の中に「男(の子)らしさ」はあふれている
生活の中、遊びの中で「内在化」
○学童期~青年期
「わたしは~という存在」の中に「男性というジェンダー」
「できる」「できない」とどう付き合うか
○青年期~壮年期
ジェンダーロールに基づく働き方、子育て役割を期待される
○壮年期~老年期
人生の振り返り(完璧から納得)
・一人で考えていると辛くなるのでぜひ相談窓口を使ってほしい。自立と孤立は違う。話すことで気持ちに変化が起きる。
・取り込んだ「男らしさ」は手放せる。社会的・文化的に作られたものを採用するかは自分で選べる。ジェンダーは社会・文化が変われば変わる。
・男性も困って良い。「男らしさの鎧」をそっと横に置ける場所があると嬉しい。「男性も話してよい」体験、文化ができていければいいと思っていると締めくくられた。

受講者の声

・50代男性です。自身が育てられた時代は、不得手なことがあると「男なんだから」「女の子に負けて悔しくないの?」などと決まり文句のように言われました。そして社会人になれば「男は結婚してようやく一人前」とあからさまに言われました。ただ、遅々としながらも男女平等が浸透したり、講師のような方の活動もあり、若い世代ほど性の呪縛による生きづらさが緩和されてきているのかな、と思います。結果、最大の悲劇の一つである自殺が男女ともに減少することを願わずにはいられません。

・受講でき、とてもよかったです。ちょっとしたことですぐ暴言吐いたり、暴力をふるった元家族がいましたが、ほんの少しですが、その悲しい理由がわかった気がします。たまたま男に生まれただけで、一生「男らしさ」のヨロイを着て、レースを走り続ける人生って、つらいと思いました。生きづらさを感じる男性にはヨロイを脱ぐ勇気を持ってほしいと思います。性被害は男性にとっても深刻で、被害にあった時を想定した性教育が男子にも必要であることがよく理解できました。幼児期からの家庭での性教育についての提言が、具体的でとても参考になりました。先生、貴重なお話をありがとうございました。
 

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電話番号:048-643-5816 ファックス:048-643-5801

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