メインメニューへ移動 メインメニューをスキップして本文へ移動 フッターへ移動します


ページの本文です。

更新日付:2024年3月11日 / ページ番号:C113321

【報告】令和5年度世界の女性とつながる講座

このページを印刷する

hedda

日時

テーマ

講師

1月17日(水)~26日(金)

さいたまで子育てする多文化の女性たち1

井上 くみ子 さん

(地球っ子グループ・多文化子育ての会Coconico代表 )

2月6日(火)~16日(金)

さいたまで子育てする多文化の女性たち2

講義内容 

第1回 さいたまで子育てする多文化の女性たち  1
・活動グループの理念は支援ではなく対等な関係で一緒に活動し、それぞれの力を引き出して日本で生き生きと活躍してもらおう、お互いに学びあって笑い合えるような関係を作りましょうということ。
・英語が使える外国人は多くはなく、共通語は日本語になる。ただしやさしい日本語で会話する。はっきり、さいごまで、みじかく、の頭文字をとって「はさみの法則」。
・必要なことは、孤立しない子育て、仲間作りの場、不安を解消、出かけられる場、地域と繋がる、学びの場、必要な情報等、その他多数。
・学びは日本語だけではない。多種多様なことを知っている人できる人がいて、お互いに教え合い、その人の力を引き出す。
・家では母親の得意な言語を推奨している。豊かな言葉と豊かな感情はつながっている。
・日本で育つ外国人の子どもについては、生活言語と学習言語の違いや、親子で共通の言葉がないことになるかもしれない等の問題がある。日本で育つ子どもは日本社会で育てる責任がある。日本に住んでいる人は、大人も子どもも日本を支える人たち。根っこ(自己肯定感やアイデンティティ、安心できる環境)のところから育てる必要がある。木は一本ではさみしいので一緒に育て育とう!
・多文化共生とは「おなじって嬉しい!!」「ちがうって楽しい!!」ということ。支援ではなく助け合える対等な関係を築き、一緒に活動できる仲間に。ぜひ外国の人と繋がって住みやすい社会にしよう。外国の人が暮らしやすい社会は、誰にとっても暮らしやすい。
・最後に、周りの人の理解と協力で一人の力は大きく変わる、一緒に楽しい地域を作ってほしいと締めくくられた。

第2回 さいたまで子育てする多文化の女性たち  2
・前回の講座を受けての質問(回答)、感想。
・今回は日本で子育てする中国出身の方、インド出身の方の話を聞く。
・中国出身の方:今年来日20周年。日本で出産、夫の仕事の関係で一時中国へ。日本に戻って来た時には娘は日本語を忘れてしまっていた。中国語の語彙力は豊かだが、日本に来て友だちもいないし何もできず、日本に連れてきたのが間違いではと悩んだ。幼稚園のママ友に誘われて地球っ子グループの活動に参加。親子での様々な体験を経て、今では娘から日本語の心配をされるように。現在は会のスタッフをしている。
・インド出身の方 :日本の知識なく2013年に夫と4歳の娘と来日。娘は英語の幼稚園に入学し、ママ友が色々教えてくれた。小学校は日本の学校に決め、娘は日本語ができない状態で入学したが、学校が日本語を勉強するところを別に作ってくれた。ひな人形をきっかけに木目込み人形を習い日本の文化を知り、人形作りを通してインドと日本の文化の似ていることを探す。2番目の娘の小学校入学の際に日本語の教室を探して出会ったのが地球っ子グループ。学校で世界のことを学んでも本に載った知識だけだが、今は生で他の国の人と会って話して深い理解ができる。
・講師からのまとめ
分からないことは人によって違うが、聞く人がいないのが一番問題。聞く人さえいれば、ほとんどのことが解決できる。
結果が平等になるようにしなければいけない(公正)。一人ひとりにあった合理的な配慮が必要で、この状態がバリアフリー。これからは元々バリアのない社会にしていかなければならないというのがユニバーサルの考え方だが、まだまだ難しいため、個々にあった配慮が必要。
素敵な人たちと出会えて良かった。もっとたくさんの人と出会いたい、この日本で安心して子育てができて一緒に笑い合える時間を作りたいと思っている。多文化共生とは「おなじって嬉しい!!ちがうって楽しい!!」。

受講者の声

・さいたま市の国際交流にかかわって20年以上たちますが、「必要な情報を必要な人に届ける」ことの大切さと難しさをいつも感じています。そして今日の講座を拝聴し私は「皆さんが夫々自分らしく生活できるためのお手伝いをしているのだな」と思うと同時に 私自身も「自分らしく生活させてもらっている」ことに改めて感謝しています。
楽しい講座を有難うございました。次回の企画も期待しています。

・外国の方こそ不安一杯でましてやご家族で住んでいると子供の病院から子育てに至るまで親として不安だらけだと改めて確信しました。そんな環境の中でも頑張って生活している。自分に置き換えて近くにいる外国の方に少しでも楽しく日本で過ごしていただけるよう声かけが何かのきっかけになることも今回のお話でわかりましたので私も声かけからやっていきたいと思いました。今回お話が聞けてとても良かったです。ありがとうございました。

関連ダウンロードファイル

GET ADOBE READER

PDFファイルの閲覧にはAdobe Reader(無償)が必要です。同ソフトがインストールされていない場合には、Adobe社のサイトからAdobe Readerをダウンロードしてください。

この記事についてのお問い合わせ

市民局/人権政策・男女共同参画課/男女共同参画推進センター 
電話番号:048-643-5816 ファックス:048-643-5801

お問い合わせフォーム